梅は昔から栄養が豊富で薬としても用いられていたと聞いたことありませんか?ピンポン玉くらいの、あの実にはたくさんの栄養がギュっと濃縮されているんです。
梅干しに梅酒、梅ジャムに梅シロップ。色々なアレンジを楽しめる梅。私も子供の頃から生活のそばには常に梅があり、今も毎年庭の梅の実を使って、梅干しや梅酒を作ってるんですが、今回はそんな梅について調べました。
- 梅の栄養
- 梅の効能
- 食べる際の注意点
以上についてご説明します。今すぐ梅が食べたくなりますよ♪そして、実だけじゃなく種にも注目です!
梅に含まれるすごい栄養素とは?
梅にはビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。梅1個(21g)あたりの栄養素と1食あたりの目安量を表にしましたのでご覧ください。
栄養素 | 1食あたりの目安量 | |
ビタミンA | 4.2μg | 221μg |
ビタミンE | 0.69mg | 2.2mg |
ビタミンB1 | 0.01mg | 0.32mg |
ビタミンB2 | 0.01mg | 0.36mg |
ナイアシン | 0.08mg | 3.48mg |
ビタミンB6 | 0.01mg | 0.35mg |
葉酸 | 1.68μg | 80μg |
パンテトン酸 | 0.07mg | 1.5mg |
ビオチン | 0.11μg | 17μg |
ビタミンC | 1.26mg | 33mg |
ナトリウム | 0.42mg | 1000mg |
カリウム | 50.4mg | 833mg |
カルシウム | 2.25mg | 221mg |
マグネシウム | 1.68mg | 91.8mg |
リン | 2.94mg | 381mg |
鉄 | 0.13mg | 3.49mg |
亜鉛 | 0.02mg | 3mg |
銅 | 0.01mg | 0.24mg |
マンガン | 0.01mg | 1.17mg |
モリブデン | 0.21μg | 6.7μg |
食物繊維 | 0.53g | 57g~ |
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梅の効能は?
まず、梅そのものの効能ですが、疲労回復、血液サラサラ、代謝活性化の効果があります。
疲労回復
梅のすっぱい成分、あのクエン酸が疲労回復に効果的なんです。よくクエン酸としても販売され、スポーツ選手なども積極的に摂取するものですが、それが実の中に初めから詰まってるんです。
血液サラサラ
ビタミンやミネラルは、血液をきれいに、サラサラにする効果もあります。
代謝活性化
そして、血液がサラサラになると、血流がよくなり、体全体の代謝がアップ、活性化が促されるんです。
梅干しの効能は?
- 殺菌作用
- 抗菌作用
- 消化系に効果的
- 胃腸障害に効果的
- 酔い止め
梅干しの殺菌作用、抗菌作用は有名ですよね。お弁当のご飯、あの日の丸には意味があり、ご飯を腐りにくくしてくれる効果があります。また、薬としての効果も古くから言われています。消化器系の炎症や下痢、胃痛、腹痛にも効果的です。
それ以外にも、酔い止めとして、長くバスに乗る遠足前には、よく母に朝「梅干し1つ食べて行きなさい」と言われていたのを思い出します。
梅肉エキスの効能は?
梅をすりおろして、それを絞ってこして、コトコト煮詰めドロっとなったあの梅肉エキス。作るのは本当に手間がかかり大変なんですが、あれには薬としての効果があります。
- 腹痛
- 下痢
- 喉の痛み
- 風邪・インフルエンザ
私はこの梅肉エキスを、お腹を壊すたび、つまようじの先につけてチュウチュウなめていました。本当に効果があるんでびっくりですよ。
また、喉の痛みにはうがいの水に数滴入れて、風邪やインフルエンザには水分補給のお茶や水、経口補水液に混ぜて飲んだり、頭痛や腰痛には湿布として使うと効果があるんです。
特にインフルエンザに効くというのは最近わかってきたようで、インフルエンザウイルスの活性を抑える働きがあるんです。インフルエンザが流行する時期には特に積極的に摂りたいですね。
梅酒の効能は?
お酒だから酔っぱらうだけじゃない?と思われがちですが、梅の成分が浸みこんだ梅酒には、様々な効果があります。
- 胃腸虚弱改善
- 疲労回復
- 食欲回復
- 冷え性対策
- 安眠効果
私は自分で作ったマイ梅酒を、寝る前の1杯として飲んでるんですが、これを飲むと布団に身体が吸い込まれるようにゆっくり安眠でき、翌朝はスッキリ疲れがなくなってるんです。
梅の黒焼きの効能は?
- 発汗
- 解熱
- 冷え性
- 癌
- 抗酸化作用
- 生理痛
梅干しを火で炙って黒くしたもの、あれは風邪の時によく用いられます。発汗を促し、解熱効果があると言われているんです。食べにくい時はお湯に溶いて飲んだりもします。
また、解熱効果がある反面、血流をよくして冷え性が改善したり、生理痛が軽減したり、さらには癌にまでよいと言われています。
梅の種(仁)にもすごい効能が!!
種だって無駄にしちゃいけません。梅の種の中には天神様がいると言われるほど、効能がギュっと詰まってるんです。
- 癌予防
- 鎮痛作用
- 消炎作用
- 殺菌作用
- 整腸作用
種にはビタミンB17が豊富に含まれています。また、実以上に上記のような作用が強く発揮できるとも言われ、なので神様のようにすごい!と言われてるんです。
そして、上記以外にも外用的効能もあるんです!
外用的効能
- リウマチ
- 神経痛
- 痛みを抑える作用
- 痔
- インキンたむし
- 水虫
痛む部分や患部に、梅の実や梅干し、エキスを湿布したりすることで効果を得られます。うちの祖母は「頭が痛いなら梅干しを貼りなさい」とよく言ってました。この昔からの知恵にはきちんとした効果があったんですね。
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梅を食べる時の注意点は?
種を割ったら出てくる核の部分には、アミグダリンといって青酸カリと同じような成分があり、毒性があるんです。特にこの毒性は成熟してない梅に含まれていて、しっかり成熟した梅はこの毒性が抜け、問題のないレベルになっています。なので、食す場合は成熟した梅を選びましょう。
そして、このアミグダリンは、生のままの梅にも含まれています。
うちの場合はすぐうがいさせたんで問題なかったんですが、中にはこの生梅を食べて中毒症を起こすことも・・・。中毒症を起こすと以下のような症状が出ることも・・・。
- 頭痛
- 眩暈
- 痙攣
- 呼吸困難
大量に摂取すると、死に至るケースまであるんですよ。
最後に
- 梅はビタミン、ミネラルが豊富
- 梅にも色々な効能があるが、梅を加工することにより更なる効果も
- 梅は薬となる
- 成熟前の梅の種の核、生梅には毒性がある
- 毒性は成熟したり、加工することによってなくなる
昔はどの家庭にも梅が必ずありました。そして、普段の食事だけでなく、色々な薬としても代用されてきました。たかが梅と思わず、梅で症状が抑えられたら薬を飲まずして、副作用もなく体にも良い。試しにあなたも梅を色々なことに使ってみませんか?
まずは、お腹が痛い時に梅、これ・・・効果抜群ですよ。