保健室登校は、教室に入らなくても、出席とみなされ欠席扱いにはなりません。

受験をする場合、出席日数は重要になってきますし、上の学年に進級するためにも出席日数は大事なもの。

そのため、保健室登校を望む生徒や保護者も多いはず。

また、親が仕事で家にいない場合、不登校となった子供を家に一人置いておくのも心配だから、せめて保健室登校をしてもらいたいという場合もあるでしょう。

では、実際・・・

保健室登校をしたい場合、どうしたら許可されるのか?

という疑問をお持ちの方に向け、

  • 保健室登校になるには
  • 条件
  • 担任から断られた場合
  • 保健室登校中の過ごし方

などに分けてお話しします。

 

※ただし、はじめに一つだけ注意があります。

この記事は、保健室登校をオススメしたり、促したりするものではありません。

実際、小学生の我が子も保健室登校をしていますので、その体験談も含めて説明しますね。


保健室登校になるには?

保健室登校をしたいと望む場合、まずその理由が必要です。

  • 教室に行けない
  • 学校に向かえない
  • 不登校から脱出したい

などが主な理由になりますが、この理由と合わせ

  • 親の希望
  • 本人の希望
  • 学校側の許可

というこの3つの条件が必要になります。

つまり、保健室登校をしたい理由を生徒本人・親が学校側に申し出て、学校側が職員会議を開き検討するというわけです。
望めばすぐに許可されるの?
そうではないの。
次に、可能となる条件を説明するわね。

保健室登校が可能になる条件とは?

保健室登校可能となる、正当な理由があった上での話になりますが・・・

可能な理由については、こちらをご覧ください。
保健室登校はずるい?理由とできる・できないを解説

 

  • 空き部屋の確保
  • 対応できる教員
  • 期間の限定・目安

などの見通しが立てば、可能となります。

つまり、親の希望・本人の希望・学校側の許可という、この3つの条件が揃った上で、さらに上記の確保・目処がたてば保健室登校は可能となるんです。

どういうこと?
一つひとつ説明するわね。

空き部屋の確保

まず、保健室登校といっても、実際に保健室に一日中入れるか・・・といえば、それは微妙なこと。

というのも保健室には具合の悪い生徒や、怪我をした生徒もやってきます。

また、コロナ渦の中誰でも気軽に保健室に長時間いていいわけではありません。

つまり、保健室のように安心して過ごせる部屋(相談室・空き教室)などが必要となるんです。

対応できる教員

保健室登校として、一人でずっと部屋にいるわけではありません。

つきっきりではないものの、誰か必ず手の空いている教員・大人が生徒につきます。

そのため、手が足りなければ保健室登校は許可されないのです。

期間の限定・目安

保健室登校をどれくらいの期間するのか?

その目安を決めなければ、前に進めません。

二学期の途中から保健室登校を望んだ場合、その期間は二学期の終業式までなのか?

その学年いっぱいなのか?

目標となるある程度の期間を定めた上で、保健室登校は許可されます。

(もちろん、細かくどのくらいの期間というのはわからなくても、目標として定めるだけでもちがいますよ。)

保健室登校を担任から断られた!もうダメなの?

基本的には、担任に相談すると思うんだけど、そこで断られたらもうダメってことなのかしら?
実際、学校内部でどのような話し合いがされたのかまではわかりません。
その上で、以下のような方に相談してみるのも方法です。
  • 担任以外の先生(校長・教頭・保健の先生)
  • 市町村の相談窓口
  • 教育委員会
我が子の場合、担任が原因で不登校となったんですが、主幹教諭に相談してもまったく話が進まず。
教育委員会に相談したことで、教育委員会の理解・校長への指導が入り、すぐに校長が動き保健室登校が許可されることになりました。

保健室登校をして学校でどう過ごしたいか、希望を話してみるのもいいでしょう。

保健室で横になって休んでいたいというのでは許可されなくても、過ごし方の明確な提案があるだけで、許可が下りることもあります。

 

ただ、学校側からすると、クラスで皆と同じように過ごしてもらうのが第一です。

本当に保健室登校は必要なのか、いま一度、家族・先生たちと話してみることをオススメします。

 

 

実際、保健室登校中はどう過ごしているのか、体験談をお伝えしますね。

保健室登校中の過ごし方!実際何してる?

クラスの時間割通りに過ごすというのが、第一とされます。

そのため、必要な強化をその担当の先生が教えに行ったり。

ですが、それはある程度のメンタルが整った状態であることが条件です。

  • 先生とのおしゃべり
  • 先生とゲーム(トランプやオセロなど)
  • 図工
  • 塗り絵
  • 読書
  • ドリル・問題集・プリント
  • タブレット学習

などをしつつ過ごすことも多々。

うちの子の場合、

「最初はまず、学校が安心できる場と思えるよう、楽しい時間から作っていきましょう。」

そう言われ、校長先生・教頭先生・保健の先生誰かが相手をしてくださり、会話や遊びから始まりました。

保健室登校をする時間も、事前に一週間分自分で目標を立て、その目標をクリアできるように過ごしています。

 

ただ、義務教育期間である小学校や中学校では、学力保証というのがあるそうです。

これは校長から聞いた話ですが、その学力保証というのがあるために、

  • 空いている先生が、保健室登校をしている生徒に教える
  • 学校からドリルや資料等を提供できる
  • 学校に来れなければ、自宅へ伺い教えることも

などが可能だそうです。
(ただし、自宅に伺う授業は、できる学校・できない学校があるようですので、どの学校でも可能というわけではありません。)

最後に

ポイントをまとめます。

  • 保健室登校になるには、正当な理由のほか、親の希望・本人の希望・学校側の許可が必要
  • 空き部屋の確保、対応できる教員、期間の限定・目安が条件
  • 担任に保健室登校を断られた場合、担任以外の先生(校長・教頭・保健の先生)、市町村の相談窓口、教育委員会に相談してみるのも一つの方法
  • 保健室登校をして学校でどう過ごしたいか、希望を話してみるのもgood
  • クラスの時間割通りに過ごすのがもっともベスト
  • 心を癒し、学校に出てくる練習だけでも可能

 

うちの子は、最初学校に近づくこともムリでした。

ですが、徐々に保健室登校なら可能・・・というように、30分・1時間・2時間と徐々に滞在時間を増やしていっています。

この慣らしこそが重要で、登校拒否脱出の第一歩です。

ただ、保健室登校をしていることで、先生たちに迷惑をかけているという申し訳なさも感じています。

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