子供が登校拒否になった・・・、またはなりそう。
そんな問題に直面した時、親としてどういう対応をしたらいいのか?
学校は、どのような対応をしてくれるのか?
非常に難しい問題です。
我が子に問題があるんじゃ?
私はモンスターペアレントなの?・・・とも。
今回お話しする内容は、実際に私が、そして我が子が直面した問題です。
小学校低学年。
担任からの虐待・パワハラで、登校拒否になりました。
- 親としての対応
- 学校の対応
- やってよかったこと
- やって間違いだったこと
- こうすればよかったこと
と分けてお伝えします。
登校拒否になった際、親としての対応
登校拒否となった以上、モンスターペアレントを気にしている場合ではありません。
- 話を聞いてくれる先生に手紙を書く
- 教育委員会に行く
私がやったことは、この二つです。
小学校の担任にクレームを入れてもいい?体験談とともに
話を聞いてくれる先生に手紙を書く
まずやったことは、主任教諭、校長に向けた手紙です。
二日に分けてまとめた手紙は、十数枚に及びました。
(証拠を残すためにも、パソコンでまとめ、同じものを数部コピーして。)
手紙の内容は
- 担任の頑張りを理解
- 担任のやり方が間違っていることを指摘
- 親の思い
- 子供の様子
- 今後学校には行かせないという選択
というもの。
手紙だと冷静になれ、担任を全部責めるわけではなく、子供の悪いところも認め、その上で担任の問題点を指摘できました。
主任教諭は「うん、うん、本当にそうだ」と言いながら時間をかけて目の前で読んでくださり、枚数の多さで気持ちも伝わったようです。
「これは私では判断できないので、校長にも相談し、お返事をさせてください。」と・・・
教育委員会に行く
アポなしで、教育委員会に行きました。
- 今まで起こったことを時系列でまとめたもの
- 主任教諭に渡した手紙
を持って、すぐに別室で相談に乗ってくださった教育委員会の方。
すべてを読み終える前に
「これは担任がおかしい。
こんな担任は放置できません。
辛い思いをされましたね。
安心してください、教育委員会はこの問題を放置しません。」
そうおっしゃってくださいました。
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学校の対応
- 校長からの謝罪
- カウンセリング
- 学校を休み休息を取る提案
- 担任の謝罪?
- 今後の対応
に分けて説明します。
校長からの謝罪
教育委員会へ行った日の夕方、はじめて校長から電話が来たんです。
そして「ここまで辛い思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。」
そう言われ、すぐに学校へ呼ばれました。
そこでまたすぐ謝罪され、頭を下げられたんですが、教育委員会がすぐに校長に連絡してくれていたことが判明。
今学期はお休みし、子供の状態を家庭で正常に戻すことを優先するということになりました。
カウンセリング
翌日には教育委員会で、スクールカウンセラーと会いました。
子供はカウンセリング、私は前日に話を聞いてくださった教育委員会の方との話。
「何度もお母さんの手紙を読み返しました。
お母さん間違っていないです。
すべて正しい対応をされています。
辛い思いをされましたね。
こんな教師を教育委員会は、絶対に放置しません。
学校と協力して、○○くんを見守っていきます。」
ただ、ここまで責めてしまった担任のメンタルも心配になり・・・
そもそも、うちの子がのんびりしているのを一生懸命指導した結果だと思うから、子供にもすべてを担任のせいにしてほしくないと話したと伝えました。
しかし、
「お母さんがそこを心配する必要はありません。
お母さん、何も間違っていないですもん。
自分も子供を育てて来たのでわかります。
子供って兄弟でも一人一人違うのに、すべてを横並びにしようとしている担任がおかしい。
お母さんがこういう考えをお持ちだから、お子さんは愚痴も言わない優しいお子さんに育ったんですね。」
そう言われると、逆に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
これが上の子だったら、愚痴も吐きまくる上に、暴言もひどいし生意気盛り。
絶対に私は言われなかったセリフだな・・・と。
そして、カウンセリングを5分ちょっとで終えた子供・・・。
「この子は、何も話しませんね。
きっと高学年になった頃、思い出したようにポツリポツリ話し出すと思います。」
その後、私も一緒にカウンセラーとお話ししましたが、担任は別件でも一度指導を受けていたということがわかりました。
私以外にも、以前クレームを入れた親はいたそうです。
- とにかく子供の心を休ませること
- 家庭では楽しい思い出をいっぱい作る
- 担任の存在を忘れる
- たくさん寝かせる
- 常に母親とともに行動し、べったり過ごす
ことを言われました。
担任の謝罪?
学期末に通知表をもらうため、学校に行き、担任と会うことに。
入ってくるなり、すっぴん姿の担任に気づきました。
「心配をおかけして・・・。
○○くんが眠れていない、食べれていないと思うと私が普通に生活しているのが申し訳なくて、私も眠れていません。」
また自分の話?
そもそも子供は眠れてるし、食べてるし、家では元気なのでそんな問題ではない。
「先生、私に縄跳びが上達してるって言ってくださったことがありましたよね?
それを私ではなく、子供に直接言ってくださってたら、こんな結果にはなってなかったんじゃないのかなと思います。」
そういうと・・・
「私はその時、できた子にハイタッチしてて、○○くんともハイタッチしてます!」
ああ、この先生は何を言ってもダメだ。
それはコミュニケーションではなく、ただできたから皆と同じようにハイタッチしただけで、子供は褒められたなんて思ってないよと思いましたが・・・もう何も言わず。
通知表やプリントをもらって帰宅し、子供に渡しました。
その中に入っていたもので、子供はまた腹痛を訴えて下痢に・・・
「早く元気になって、学校で会えるのを楽しみにしていますね。」
そのメッセージとともに、同じクラスの子たちからのメッセージ
「早く元気になって学校に来てね」
「元気になってまた遊ぼうね」
「元気になったら学校で鬼ごっこしよう」
子供は、最後まで読むことができませんでした。
どうしてそんなメッセージを子供たちに書かせたのか?
ボソッと「自分は元気だし、学校にも行きたい。」
そうなんですよね・・・、行けない原因は担任への恐怖心だけ。
それなのに会いたいって、恐怖しかない。
校長にすぐ伝えましたが、
「ハァ・・・。じゃあどうしたらいいですか?」と・・・
教育委員会の人は、私の気持ちを伝える前に
「なんてことを・・・。また傷をえぐるようなことして・・・」と・・・
教育委員会の理解が、非常に大きかったと感じた瞬間でした。
今後の対応
事前に、子供が学校側にしておいてと言ったお願いは三つ・・・
- 学年が上がった時、担任が学校にいないという安心・お守り(約束)が欲しい
- 保健室登校をするとしても、何をするのかが不安だから、時間割を作って
- 担任がお休みする日は、友達と歩いて学校に行き、教室で過ごしたいから事前に教えて欲しい
1は、赴任してまだ数年の教師を動かすことが難しく、すぐには約束できないという返答。
2の場合、クラスの時間割通りに校長・教頭が授業を行う。
3は、もちろんすぐ伝えるが、今はコロナでリモート研修が多いため、いない日が少ない。
そういうものでしたが、
- 保健室登校とする
- 無理せず通い、勉強よりも心のケアを第一に
- 給食時間は、クラスから友達を数人呼んで一緒に食べる
- 休み時間も友達と一緒に遊んでいい
- しばらくは親が送迎
- 徐々に学校滞在時間を増やしていく
- 担任には絶対に会わせない
- 学校に来れなければ、別な先生が自宅に勉強を教えに行く
という対応で、友達と過ごせる時間があることに、何より喜んでいました。
担任をすぐに変えないこと、他にも被害者が出るんじゃないのか?
我が子も自分だけじゃなく、辛い思いをしている子は他にもいると心配し、それを伝えています。
ですが、学校というのは本人が犯罪を犯す、または自らやめない限り、年途中で担任を変えることはできないんです。
これはうちの学校だけではなく、同じ問題が起こっている数校でも同様でした。
また、小学校には学力保証というのがあることを校長から聞きました。
義務教育である小学校は、勉強を教師が教えたり、学校教材を提供するシステムがあるそうです。
学校に行けなければ、教師が自宅に行き授業をすることも可能ということは目から鱗でした。
やってよかったこと・間違い・こうすればよかったこと
やってよかったこと
- 文字にまとめて気持ちを伝える
- 時系列で起こった出来事をまとめた
- 担任だけでなく、主任教諭にも相談していた
- 教育委員会に相談しに行った
- 子供にわかりやすい説明をした
- 友達といっぱい遊ばせる
- 周りの人に相談する
何より、文章は感情的にならず、的確に物事を伝えるのに最適でした。
これをすべて話すと、うまくまとめられず、相手も時系列で理解することができなかったと思います。
そして、証拠にもなったからですね。
それからカウンセリングを受ける際、子供に伝えていたことは・・・
だから、新しい風船に変えてもらって、またきれいな形にしてもらいに行こう。」
そう伝え、子供自身
でも、まだヘニョってしていて、いい形はしていない。」
そう理解し、素直にカウンセリングに向かいましたが、この説明は子供が非常に理解しやすく素晴らしいとまで教育委員会の方に褒めていただきました。
やはり、難しいことを言っても、低学年の場合はまだ理解できず、さらなる不安を作ってしまいますからね。
そして、やはり親がどんなに楽しく過ごそうと頑張ったことよりも、子供自身友達と遊んだことが何より楽しかったようです。
学校が嫌いなわけではなく、友達も大好きだったから、うちの子は友達に救われました。
これは私自身の問題ですが、周りに話していたことで、自分だけで溜め込まずにすんだんです。
これが一人で抱え込んでいたら、私の方もおかしくなっていたと思います。
家族以外にも、ママ友に話していたことで、共感し、たくさん助けてもらえました。
やって間違っていたこと
- 担任の言葉を鵜呑みし、発達支援センターに行ったこと
- 担任に、感情的な物言いをしてしまった
- 一人で行動を起こしたこと
子供の気持ちを確認する前に発達支援センターへ行ったことは、結果的に親も子供を追い詰めることになったと思います。
もう少し子供を、信じればよかった。
「できていないところは家で指導します」と言えばよかったんだ、そう後悔しています。
そして、本来ならば協力者を得て、クラスの親数人で行動を起こしていれば、我が子だけが責められることはなかったでしょう。
こうすればよかったこと
- ボイスレコーダーで録音しておく
- 子供の吐き出し口を作っておくこと
ボイスレコーダーは、非常に強力な証拠となります。
買わなくても、スマホアプリでもあるんです。
後から人に聞き、とっていなかったことを後悔しました。
担任の発言がおかしいことは、これさえあれば文章も必要ないくらいだったでしょう。
子供に持たせるにはリスクがあっても、話し合いの際だけでも持っていたら・・・と今は思います。
そして、子供の吐き出し口を作っておけばよかったなと思いました。
常日頃、「悪口は言っちゃダメだよ」「人の答えを見ることはカンニングと言って悪いこと」と善悪をつけすぎていました。
その結果、子供は吐き出し場所がなくなって、自分の中に溜め込みすぎてしまっていたんです。
家では吐き出していいんだよ!
そう言っていれば、違ったのかもしれません。
最後に
今現在、子供は保健室登校をしています。
毎日の目標を決め、少しずつ学校滞在時間を増やす。
勉強はまだやっておらず、あいている先生と遊んでもらい、やってきた宿題に丸をつけてもらい褒めてもらっています。
否定ばかりで、その褒められるということが今までなかったので、褒められることに非常に喜んでいる状況。
目標達成した日にはシールを貼ってもらい、そのシールがたまったら家庭でご褒美をあげる、というシステムを保健教諭から提案されました。
気分転換として家庭で楽しく過ごしたこと、担任を居場所に近づけないと約束してくれたことで、青ざめたり震えたりすることは起きていません。
ですが、未だ担任には絶対会えないと言っている状況です。
完全にトラウマになっています。
昔だったら、担いでも学校に連れて行き、「嫌な先生ぐらい我慢しなさい。」という指導法だったそうです。
ですが、今はそれが完全に間違っており、「子供の気持ちを優先しないとその後の人生にも響く」ということが教育委員会でも言われ、保健教諭もそういう指導法になっています。
体の傷は消えても、心の傷は外から見えないので、様子が伺えず痕も残りやすい。
親としてもしっかり見守っていきたいと思っています。