パワハラとは、ウィキペディアにも記載がある通り、
自らの権力や立場を利用した嫌がらせ
のことを言い、基本的には職場の上司が立場の弱い部下へ行う行為として用いられます。
しかし、実際には職場だけでなく大人から子供へのパワハラもあるんです。
立場が上の教師と生徒。
虐待という言葉も使われますが、やってることを見るとパワハラと同じ・・・。
では、実際教育委員会も認めたパワハラ案件について、我が子の体験とともに
- 実録!これってパワハラじゃないのか?
- パワハラの範囲
- 指導との違い
に焦点を当て、お話ししたいと思います。
私がパワハラ?だと感じた小学校担任の行為
- 休校中の宿題
- はじめての個人面談
- 涙の電話
- 同級生の涙
- 発達支援センター
- 発達検査後の担任の発言
に分けてお話しします。
休校中の宿題
学校から出された宿題は、低学年にして1時間目〜5時間目までしっかりやる教科が決められた内容のプリントの束と宿題。
その量もさることながら、内容がほぼまだ習っていない問題でした。
そうなると、親はつきっきりで教えながら問題をやらせないと、一人で解ける問題なんてありません。
「午前」「午後」という漢字も読めない、言葉すら知らない子供に、
「午前10時に動物園に着き、5時間後に動物園を出た時の時間は?」
などという問題が出たので・・・
この宿題の件は、保護者の間で大揉めでした。
- 「時間割通りになんていかない」
- 「朝9時から夜9時までつきっきりで勉強させた」
- 「虐待のように手をあげながら子供に教えてしまった」
- 「仕事で対応できず、預けたおばあちゃんが相当苦労した」
など。
その中で、これは担任にも親の苦労をわかってもらわなくちゃ。
怒りながら親も教えて、子供がどこまで理解しているかわからず、親が教えたからと授業でスーッと流されたら困る!
そういう思いから、私は連絡帳に書き、もう一人は主任教諭に電話し、隣のクラスのママは同じように連絡帳に書きました。
すると、休み時間に電話をかけて来た担任。
「多かったですか?
そうです?
じゃあ、○○くんには難しかったということですね。
そういう子もいるって頭に入れておきます。」
全然伝わってない!
多かったとかじゃなく・・・
習ってない問題を大量に出されても、親も必死で教えて子供がどれだけ理解してるかわからず、不安だと言っているだけなのに・・・。
すると・・・
「○○先生(去年一年生だった先生)にも相談しました。
私だって研修を受けて教師になっているので、ちゃんと考えています。
教師になった友達にも相談して、この子たちはこれくらいできると考えて宿題を出しているので普通です。」
自分自分、そして責任転嫁とも取れる周りに相談して宿題は出しているという発言。
そこで思わず「これ言ってるの、うちだけじゃないですよ?」
そういうと・・・
「誰ですか言ってるの?
○○ちゃんのとこですか?
○○くんですか?」
急に慌て出し、うちの子と仲のいい友達の名前を出してくる担任。
するとその後すぐ、学校からの一斉メールとして
「宿題の量が多すぎると指摘がありました。
やってもやらなくてもどちらでもいいです。
できるところまでやって持たせてください。」
これには他の保護者含めざわつきました。
別に量のことを言っているわけでもないし、やらなくていいかなんて一切聞いていない。
話が通じない、噛み合わない・・・そう感じた第一印象の担任でした。
はじめての個人面談
この学年はじめての個人面談。
担任の第一声
「○○くんの絵がすごくうまかったですけど、お母さん手伝われました?」
はい、絶句。
雑に描こうとしていた子供に、「ここはこうなってるからよく見て」とタブレットで画像をよく見せ、アップにしたり引いたりしながら何度も書き直して書き上げた絵でした。
「書き方を教えて、何度も書き直しながら仕上げましたよ。」
そう言っても・・・、半笑いの担任には腹が立ったのを覚えています。
ちなみに、上の子の担任は
「みんな見て〜!
○○くんの絵、すごくうまくない?
すごいよね〜。」
そう言って、たくさん褒めてくれたのに・・・。
そして、次に言われたことにまた絶句。
「○○くんの教育法がわかりません。
市の相談員さんに相談して教育法を一度聞き、補助をつけるなり、国語と算数だけ支援学級で授業を受けたらどうでしょう?」
それを考えながら日々子供と接し、苦手分野は周りの子を見てもまれながら成長して欲しいと思っているんですが。
そう言った私に言い放った担任の言葉は、さらに衝撃でした。
「○○くんが考えている間に、他の子が教えに行ってしまうので、授業がストップしてしまいます。
他の子が教えに行くと、私も教えにいかないわけにいかないので、困ってるんです。」
つまり、邪魔ってことです。
授業をうるさく妨害しているわけでもありません。
でも・・・邪魔と言われたら、それに従うしかなく、発達支援センターに連絡。
(この時も、子供のランドセルにポンと発達支援センターのパンフレットが入れられているだけで、説明書きすらありませんでした。)
涙の電話
ある日の朝、担任から電話がありました。
- 担任:「ドリルのやり直しが、○曜までだったってご存知ですか?」
- 私:「え?どこかに書いてありました?」
- 担任:「書いてませんが、子供たちには伝えてました。」
- 担任:「○○くんはやったと言ってるんですが、間違いだらけでやってないでしょと言っても、やってるの一点張りでラチがあかないので、お母さんに聞こうと電話しています。」
- 私:「は?たしかに、やり直ししていますよ。その日はずっと付いていたわけではないので、答えまで確認していませんでした。」
- 担任:「はあ。今隣に○○くんがいるので、かわりますね。」
- 私:「は?!」
- 我が子:「ヒック・・・ヒック・・・(大泣き)・・・今日、やるので見てください。」
- 私:「え?うん、うん、わかったよ。ママ見るね。」
- 担任:「ということですので。」
電話を切った後、モヤモヤがつのり、ちょうど我が家に来たママ友に話すと
「なにそれ?おかしい!私が学校に文句言いに行く!」
と言い出したので、やっぱりそうよね?おかしいよね?と、学校に出向き主任教諭つかまえ話を聞いてもらいました。
主任教諭絶句。
「完全に担任がおかしいです!
ただ、間違えてるのでやり直してねって言えばいい話です。」と・・・
そして、主任教諭に諭され夕方にかかって来た電話。
「お母さんがそんなに心配されると思いませんでした。
いつも皆、横に置いて電話しているわけではありません。
じゃあ、お母さん、○○くんどうしたらいいですか?
私の教卓の前に置いて、ずっと話しながら授業しましょうか?」
もう、何がやりたいのかわからない担任。
実際、担任が体調不良で学校を休んだ間に来た代理の先生は
「え?どうして○○くんが発達検査を?
ニコニコたくさんお話ししてくれますし、授業も意欲的ですよ?」と・・・
そうなんです。
担任以外だと100点ばかりとってくるものの、担任だと怖くて緊張するし、言っている意味がわからないと・・・。
それをいうと
「すみません、私の指導力不足ですね。」
そう言い、大泣きしだす担任。
怖くなって翌朝主任教諭に電話すると、前日の電話を横で聞いていた主任教諭も「あれは異常です」と校長・教頭にも話してくれていました。
でも、その後も通常通り・・・何も変わらなかったんです。
教師が足りていない現状もありますからね。
同級生の涙
同じクラスの友達ママから、子供が帰って来て泣いていると連絡をもらいました。
授業中泣いている子が、うちの子含め日々数人いるというんです。
嫌なことは思い出したくないし、言うとママを嫌な気持ちにさせてしまうから、と悪口や愚痴を言わない子でした。
その子が言うには、係のリーダーに立候補しても「泣く子はできないよと先生が言う」と・・・。
それでも誰も立候補がないのでめげずに立候補すると、机の前にやって来てボソッと「泣き虫はできないと言ってるでしょ!」
そこのママも学校に連絡しようとしていたものの、フルタイム勤務でなかなか連絡する暇がなかったんです。
すると、何かを察したのか、担任から電話が来たそうです。
「○○ちゃんがよく泣くので困っています。
大きな声で泣いて迷惑になるので、廊下に出したり、別室で話したりしているんですけど。
係のリーダーは責任ある仕事だから、泣かないようにならないとうまくまとめられず困るのはあなただから、泣かないようになったら立候補してねと話しています。」
これからの○○ちゃんを見守っていきたいと言われた以上、なんか丸め込まれているなと感じたものの、言い返せなかったと言う友達ママ。
発達支援センター
行きたくなくなっていたものの、予約して数ヶ月待った発達支援センター。
朝からど緊張している我が子を連れて行って来ました。
そして、その緊張がピークに達し、具合が悪くなり、別日に分けて試験を受けることに。
結果・・・発達障害ではなかったものの、IQが平均以下ということがわかりました。
ただ・・・、結果を元に相談員さんと話している中でわかったことが、答え自体は間違っていないんだけど、ここで求めているのとは違う答えを書くから間違いになってしまっている。
個性が強く、自分の考えをしっかり持っているものの、間違いを恐れてその考えを書くのが苦手。
この検査では計り知れないところがありそうですし、何か学校で辛い思いをして溜め込んでいるのではないかという指摘を受けました。
発達検査後の担任の発言
検査結果を踏まえ、指導法が担任に伝わった後、担任との話し合いがありました。
でも、話が噛み合わないのがわかっていたので、主任教諭にも立ち会ってもらうことに。
担任は、漢字はあっていても「ハネ」「はらい」が完璧じゃないとテストでも全てバツ。
そのため、ハネているものの最後が「シュッ」となっていないから次男はバツだらけ。
そのやり方を相談員さんは指摘し、子供は何が正解で何が間違いかわからず混乱してしまっているので、テストではそこまで求める必要はないと。
実は、隣の担任はとりあえず字があっていれば丸、丁寧な書き直しは別紙に一回書くというシステムだったんです。
それを「隣の担任のやり方は間違っているので、今こちらに合わせるように指導しています。」と・・・
100点じゃなければ支援学級なんですか?
皆そんなに完璧にできてるんですか?
昼休みもすべてテストのやり直しに当てられ、他の休み時間もトイレとお茶飲み以外席も立てないクラスの子達。
すると担任・・・
「親は、子供が100点のテストを持ち帰ることで一番安心します!
私はそれをモットーに、指導しているんです!!」
そう言い切る担任にあまりに腹が立ち、
親は100点をとればそりゃ褒めるかもしれませんが、それが一番ではありません。
子供が笑顔で楽しかった、そう言って帰って来ることが一番の安心です!!
それを「はあ」と言い、鼻で笑う担任。
「じゃあ、○○くんみたいに特性のある子は、とりあえず丸にすればいいってことですね。」
がっかりです。
立会いだけの予定だった主任教諭が話に加わって来て、
「お母さんがおっしゃってることが正しい!
あんた何言ってるの?」
そう担任に言ってくださいました。
そして、そもそもコミュニケーションが取れてないから、こんな問題が起こると。
うちの子は自ら日記を書きたいと言い、担任に提出していました。
自分のことを知ってもらいたいから書いていた日記。
担任の返事は「最初は一マスあけて」「数は漢字で」「よかったね」など、そんな一言のみ。
この日記は、子供が先生とほとんど会話をしたことがないからとやり出したもので、これをきっかけに子供に話しかけて欲しかったんです。
そう伝えたものの・・・
「コミュニケーションとってます!
皆が何食べたか話しているときに、○○くんも何食べたって話してくれていますよ。」
それってコミュニケーションですか?
皆が話しているから、自分も発表しているだけじゃないのかな?
そして、泣き虫はリーダーができないという話。
うちの子は、「自分は多分ダメって言われるから手をあげない。」そう言っていたんです。
元は積極的だった子が・・・
すると担任の言い分は
「リーダーは私も難しい責任ある仕事を任せるので、しっかりやってもらわなくちゃ困るんです。
途中で泣いて困るのは○○ちゃんなので、ダメとは言わず、泣かなくなったらやってねと言っています。」
そのために担任や他の大人がいるんでしょ?
そもそも、そんなにしょっちゅう子供達が泣くっていう状況がおかしくないですか?
そう担任に伝えました。
「質問に答えられなかったり、自分の考えが言えなかったら立って考えるように言っているだけです!」
立たせる必要ってあります?
どうしてそんなに圧をかけるんですか?
「考えておいてね」と、座らせてまた別な時に質問する・・・じゃダメなんですか?
そういうと、そっぽ向きだす担任。
この場をおさめるためには担任を納得させるしかないので、主任教諭がうちの子の場合
- 昼休みは与える
- 漢字があっていれば丸にし、やり直しは自宅で
そう担任に言い、休み時間は勉強以上の学びがあることを話してくださったものの・・・
担任一言
「じゃあ、私は採点一切せず、お母さんにしてもらえばいいってことですね。」
「は?それはあんたの仕事でしょ!」
主任教諭も呆れて、話し合いは終了でした。
実はこのとき、子供に一つだけお願いされていたんです。
担任のことが怖くて話も頭に入ってこないし、質問したくても聞けないから、誰か他の先生に補助に入って欲しいと。
この願いは、担任が
「わからなければ友達に聞けばいい。
他の子も、答えは教えちゃいけないけど、ヒントを出して教えるように指導しています。」
帰宅してこれを伝えたうちの子は、愕然。
答えを聞きたいんじゃなく、問題すら頭に入ってこないくらい先生が怖いから、質問しやすい先生がクラスにいてほしい。
昼休みがなくなるなんてどうでもよく、自分だけが家でやり直し?学校では自分だけが丸にされる?ワンワン泣き出しました。
そして・・・学校に近づくだけで真っ青になって震え、校舎に近づくことさえできなくなりました。
実はこの話し合い最中、友達のお宅に預けて宿題するのを見てもらっていたんですが・・・
全問正解だったうちの子に「すごいやん、頭いい〜」って言うと、「自分はバカだから」「自分はバカだから」ってやたら言うのが怖いと友達ママに言われていたんです。
どうやら、日々担任にバカという言い方ではないものの
「ダメ」「遅い」「早く」「できていない」「やり直し」
など否定をずっとされていて、自分はバカだからダメなんだと思い込み、頭が良くなりたい一心で最後の頼みをしていたことがわかりました。
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実際どこからどこまでがパワハラの範囲?
これは難しい問題ですが、パワハラの範囲。
教育的指導なのか、そこのボーダーラインはどこなのか上記の問題とともに考えてみましょう。
休校中の宿題
これは、パワハラと言い切るのは難しいかもしれません。
皆に同じ問題を出され、一人だけに行われることではないからですね。
ただ、
- 親任せにしすぎた
- 親が教える時間、子供が理解する時間を考慮していない
という問題が浮き彫りに。
高学年なら調べて自分で学べても、低学年ではそれもまだ厳しいですからね。
はじめての個人面談
教育法を考えるという教師としての職務・指導をはじめから放棄し、邪魔者扱いにする。
これはパワハラに当たるでしょう。
実際、テストの点などで言えば、我が子よりも下の子は何人もいました。
ただ、自分の考えに従えない、自分の思い通りにいかない生徒だったことで問題視。
ベテラン教師には「こういう子はたくさんいるし、それを教えるのが教師の仕事なのに。」
と言われました。
涙の電話
これはパワハラも含まれますし、担任の精神状態不安定さも伺えます。
自分の前に置いて、ずっと話しながら授業をしましょうか?なんて問題は、完全なる圧でパワハラです。
同級生の涙
こちらも、指導法としては完全に間違えているでしょう。
誰しも失敗を経験し、その失敗を元に学んでいくもの。
それを担任の考えで押さえつける行為は、パワハラですね。
発達支援センター
これは受けてしまえば、その後の責任は受けさせた親の責任。
親の同意がなければ、担任の独断で受けることができるものでもありません。
結果は結果として受け入れなければいけないでしょうが、別に友達関係や子育てをする上でも困ったことは一度もなかったので、受ける必要はあったのか・・・というのは感じています。
しかし、今回担任は本来とるべき段取りを踏んでいませんでした。
それは、学力に心配がある子は、主任教諭や学校長に相談の上、 親へ報告し発達検査をすすめるというもの。
そこが一切なされておらず、担任の独断で親に言ったことは問題だったでしょう。
発達検査後の担任の発言
「特性のある子」という言い方を担任がしだしたこと。
これは教育委員会が、「おかしい」と強く反応しました。
色んな子がいて当たり前なのに、それをわかっていない。
これこそ差別的発言で、パワハラとのことでした。
小学校の担任にクレームを入れてもいい?体験談とともに
パワハラと指導の違い
これは教育委員会が答えをくれました。
- 子供の気持ちに寄り添った教育をしているか?
- 子供と日頃からコミュニケーションがうまくとれているか?
- 自分の考えだけを押し付けていないか?
- 一人一人の個性をみているか?
- 感情的な物言いをしていないか?
こういったことを無視し、指導をしていると言い張っても、それは指導ではなくパワハラだそうです。
そして、
- できなければ立たせる
- 間違えば叱る
- 子供に罰を与える
という行為は、指導ではなくパワハラ・体罰になります。
最後に
親が先生に言いに行くのはクレーマーになる。
そう思い躊躇してしまうこともあるでしょう。
私もそうでした。
でも、これが日々続く子供の気持ちを考えると・・・手遅れになる前に、親が動くしかありません。
うちの場合は、何度か担任や主任教諭にうったえていたにもかかわらず、対応をしてもらえなかったので・・・
結局子供は、拒否反応が体に出るようになり、学校に行きたくても行けなくなりました。
そうなる前に、お子さんの状態はどうなのか?
そのサインを見逃さないようにしていただければと思います。
※追記
子供が保健室登校をしだし、あっという間に先生たちと信頼関係を築き元気になりました。
それで、子供自身が今までのことを話しだしてわかったことですが、うちの子の場合、パワハラどころではなく体罰を受けていたというのがわかったんです。
自分の思い通りにならない子に腹を立て、悪いことをしているわけでもないのに、日々叩いて押さえつけられていました。
そりゃ、怯えて不登校にもなりますね・・・。