今学期の途中から、ずっと保健室登校をしている子がいるのよね。
ずるいと思わない?
どうしてずるいと思うの?
だって、うちの子だってのんびり登校して、ゆっくり過ごしたいはずよ。
それなのに、保健室登校をしている子は、時間気にせず気ままに登校して保健室で過ごしてるっていうんだから、ずるいわ。
ん〜、一概には言えないと思うけどな。
そもそも、保健室登校になっている理由を考えてみない?

 

保健室登校なんて、ずるい。

保健室登校でいいなら、自分もそうしたい。

そう思う方もいるでしょう。

でも、すべての子が保健室登校をできるわけではありません。

実は、我が子も保健室登校をしています。

今回は保健室登校について

  • できる理由
  • できない理由
  • 実際の保健室登校体験談

という3つの項目に分け、実際我が子の体験談を含め、それぞれ解説していきますので、ずるいと判断する前に一つの参考にしていただければ幸いです。


保健室登校ができる理由は?

基本的なことを言えば、保健室登校をしたいと望めば、保健室登校をできる・・・というものではありません。

理由なく、保健室登校はできないというわけです。

本来保健室は、健康を守り保つという保健の部屋であるということ。

じゃあ、どういう場合に保健室登校はできるの?
保健室登校が可能となる理由を実際あげてみるわね。
  • いじめを受けている
  • 体調に不安がある
  • 人と関わるのが苦手(精神的不安)

などが、基本的に学校側から許可される理由ですが、中には理由はなくとも教室に行けなくなった・・・として保健室登校となる場合もなります。

つまり、心身の理由等で、教室に行けなくなった場合に保健室登校が許可されます。

 

ただ、あくまでも保健室は健康を守り保つという場と申した通り、病人・怪我人の休息・救護、相談の場です。

そのため、近年保健室登校という名目でも、実際は空き教室・相談室等を利用することが増えています。

実際、うちの子が保健室登校として使っている部屋は、保健室横にある相談室です。

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こういう理由で保健室登校はできない

保健室登校になる理由はわかったわ。
じゃあ、それを子供が望めば、保健室登校はできるのかしら?
それは違うわ。

生徒が望めば、すぐに保健室登校ができるというものではありません。

「先生、きついので明日から毎日保健室登校させてください。」

そう言っても、はいどうぞ・・・とはいかないというわけです。

つまり・・・

  • クラスが嫌だから保健室で過ごしたい
  • 学校に行きたくないから、せめて保健室で

保健室登校可能な理由と、すぐに許可されるというのが結びつくというわけではありません。

これには、様々な理由があります。
  • 他にも保健室登校をしている生徒がいる
  • 先生の手が足りない
  • 本当に正当な理由なのか、判断できかねる

きつい場合に保健室で休むことはできても、毎日教室に行かず、保健室登校ができるか・・・そこは必ず許可が必要なのです。

その許可って誰が出すの?
これは学校によって多少異なります。

 

保健室登校の許可

  • 担任
  • 主幹教諭
  • 校長
  • 保健の先生
  • スクールカウンセラー

など、まずは担任に相談の上、その担任が上と相談して学校側の許可が出れば保健室登校が可能になります。
(職員会議が開かれて決められることも。)

もちろんそれには、親側からの申し出が重要視される場合も。

 

ただし、保健室登校といっても、子供を一人保健室に置いておくというわけにもいきません。

あいている先生や保健の先生など、必ず誰かの目が必要となるんです。

 

うちの子の場合、教育委員会・スクールカウンセラーからの提案で、校長から保健室登校を許可されました。

「学校には行きたいけど、精神的な理由で行けない状態にある。」

ここが我が子の場合、ポイントでした。

少しでも学校に向かいたい気持ちがあるならば、完全に登校拒否となる前に、保健室登校をして慣らしを・・・というのが目的です。

 

そう考えると、「ずるい」という考え自体が間違っているということになります。

では、実際保健室登校を経験した・している方は、どのようにして許可されたのか、体験談とともに見ていきましょう。

実際の保健室登校体験談!

お友達は、生徒間のいじめから登校拒否になり、保健室登校となったようです。

家にずっと不登校でひきこもっているよりも、保健室登校は行動力・勇気・頑張りへの一歩なんですよね。

こちらは、担任が怖くて・・・というのが理由。

実は、うちの子も同じ理由です。

担任からのパワハラが原因で、学校に行きたくても行けなくなりましたが、担任だけでなく学校が嫌いにならないよう、保健室登校をして慣らしをしています。

 

こちらは、色々なことが原因とうかがえますが、勉強はしたい!

その気持ちから、保健室登校になったようですね。

保健室での過ごし方は、

  • 読書をして過ごす
  • ただ登校するだけ
  • 保健室で休む
  • 空いている先生が授業をする

など、さまざま。

うちの子の場合は、必ず誰か一人先生がつき、テーブルゲーム・工作・読書をする心を癒すことだけでなく、教室で教えるような授業もしてくださっています。

最後に

ポイントをまとめますね。

  • 心身の理由等で、教室に行けなくなった場合に保健室登校が許可される
  • 保健室登校には、必ず学校側の許可が必要
  • 理由なく保健室登校はできない
  • 実際、保健室ではなく空き教室・相談室等を利用することが多々
  • 望めばすぐに保健室登校を許可されるわけではない
  • 必ず誰かの目が必要であるため、手が足りず保健室登校が許可されない場合も

 

私は実際に我が子が保健室登校を体験し、決してずるいものではないと感じました。

むしろ、保健室登校は挑戦です。

少しでも学校へ向かえるよう努力する、頑張るというチャレンジだと感じました。

おかげで我が子は、学校は怖くない・学校に○時間目までいられた、という自信が徐々についてきていますよ。

そう、その「自分は大丈夫だ」という自信をつけるための保健室登校なのです。

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