子供を持つと何らかの形で自分の育った環境と、自分の子供の環境を比べて考えたりしないでしょうか。
例えば、過去を振り返り、自分に対応しての親の対応を肯定的に受け入れられる場合と、否定的に考える場合があります。
子供の頃に親から受けた影響は、良くも悪くも自分の持つ価値観に変わっている事も多いと思います。
今、自分自身が親となり、何らかの形で自分の子供に影響を与えていると考えると、その責任は大きいものです。
「自分の子供によがみの無い、健全な心を持って育って欲しい。」その為に、親として、子供の心をコントロールする事は避けたい事です。
今回は、親にコントロールされた子供の精神面での影響を考えていきたいと思います。
親にコントロールされた子供 心への弊害は?
子供を育てる事には、ある程度のコントロールが必要な場合もあります。
しかし、そのコントロールが、子供の人格自体を無視する様では子供の精神面に多くの弊害を招いてしまいます。
感情面での弊害
- 子供の持っている感情や願望が親により抑圧されると、大人になった時に自分の感情を外へ出す事に恐れを感じるようになってしまう可能性がある。
- 自分自身の感情を無視したり、他人の感情も恐れたり、過剰反応を示す様になる可能性がある。
- 自分の持つ本当の願望が分からなくなり、非現実的な願望を抱く様になる可能性がある。
思考面での弊害
- 子供の発言を聞き入れない、また、言い訳なども聞く事もせず責めてばかりいると、子供の思考能力にゆがみが生じる可能性がある。
- 他人からコントロールされる事に疑問を感じる事もなく、逆に、自分自身が間違っていると思うようになる可能性がある。
- 大人になり、責任から逃れる事が多くなったり、反対に、他人の責任を抱え込み余計な苦労を重ねる可能性がある。
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親にコントロールされた子供 親はどうするべきなの?
子供に対し、自分の価値観や考えに従わせようとしている親御さんも結構多いのではないでしょうか。
子供は親を頼って生きていくものであり、成長の過程において、親からお世話をして貰って大きくなります。
その関係のバランスから、親の位置が高くなっており、その点が、子供をコントロールすることを助長させているのかもしれません。
そこで、ここで忘れないで欲しいのは、お子さんが生まれた事に感謝し、一人の立派な人格を持った人間であるという事です。
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最後に
親にコントロールされた子供の精神面での弊害はとても大きなものだとお分かりいただけたと思います。
子供の頃からの親による心の抑圧が、自分を否定的に捉える結果を招き、さらに、対人関係に影響を及ぼしてしまい、社会生活に対応できない事にも繋がる場合もあります。
幼い頃から親によりコントロールされた結果、成人したのに1人歩き出来ない・・・こんな深刻な問題も増えている現状ではないでしょうか。
これは社会問題として真剣に取り組む必要がありそうですが、この先、この様に独り立ち出来ない子供が増えないように、現在、子育てをしている親が、子供の将来を見据えて、子供を一個人と認めて自活していけるように育てる責任があるのではないでしょうか。
あやより