赤ちゃんは2ヶ月頃から予防接種のスケジュールが詰まっていますよね。
そして、予防接種後にお風呂って入っていいのか心配という方は多いと思います。
でも、夏は汗をかいたりしてあせもなどが気になりますし、冬は体を温めるためにもお風呂には入れてあげたいものです。
お風呂に入って体が温まることで、予防接種で体に入れた菌が活発になって、副作用を誘発したりしないかと心配になりますよね。
私もそうでした。
私の場合、実際に娘が副反応を起こしたこともあり、今回厚生労働省の予防接種ガイドラインを徹底的に読んでみました。
そこから今回のテーマである「予防接種後のお風呂は大丈夫なのか?」を中心に
- 予防接種後にプールに入ってもいいのか
- 発熱している場合
と言った点もわかりやすくまとめてみました。
厚生労働省の予防接種ガイドラインって難しくて読む気になれない!という人はぜひ参考にしてください。
予防接種の日はお風呂に入ってもいいの?
厚生労働省によると、予防接種後の入浴は、接種後1時間以上経過していれば可能となっています。
銭湯などに行くことが普通だった昔とは違い、生活環境の整備によって入浴時に接種部位から感染するという可能性が極めて低くなっているからです。
接種後1時間経過することで、即時型の強いアレルギー反応が出る可能性も少なくなることから、1時間以上経てば入浴は可能になります。
また、接種後に接種部位を十分に乾燥させるように言われるBCGに関しても、しっかり乾燥させて入れば1時間以上経てば入浴しても問題ありません。
ただし、入浴はしても大丈夫ですが、接種部位は強くこすらないようにしましょう。
入浴の際はぬるめのお湯でさっと汗を流す程度にとどめておくこともポイントです。
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予防接種後にプールに入ってもいい?
1時間後から、入浴可能となっていますが、予防接種には副作用がつきものです。
予防接種後30分は、重篤な副作用が出てもすぐに対応できるように医療機関などで様子を見るように言われていますが、その後も副作用の症状が出ていないか注意しなければなりません。
厚生労働省の予防接種ガイドラインにも、接種後24時間は過激な運動により、体調の変化をきたす恐れがあると書かれています2)。
スイミングや体を動かすような激しい動きをする可能性のあることは避けましょう。
おうちでプールに入る場合は、激しい運動にはならないと思われるかもしれませんが、子供が嬉しくてはしゃぎすぎたりすることもあるかもしれません。
念のため、おうちでのプールも我慢です。
発熱・接種局所のはれ・しこり・発疹などの軽い副作用が出た場合も、治癒するまでは体を激しく動かすようなことは避けましょう。
接種後1日から2日くらいは、ムリをせず、しっかり様子を観察した方が無難です。
次で説明しますね。
生ワクチンの場合
また、生ワクチンに関しては、8〜12日前後に副反応の出ることがあります。
- ロタウイルス
- BCG
- MR(麻疹・風疹)
- 水痘(水疱瘡)
- おたふくかぜ
これらの生ワクチン接種後は、8〜12日前後の副反応にも気をつけてくださいね。
もし、8〜12日前後に発熱などの軽い症状があった場合も、激しい運動や入浴を避けましょう1)2)。
発熱している場合
微熱くらいなら大丈夫だろうと思ってしまいがちですが、予防接種後の発熱は軽い副反応である可能性が高いのです。
(たまたま同じ時期に発症した、他の感染症などが原因である紛れ込み反応である場合もあります。)
副反応であっても紛れ込み反応であっても、入浴によってさらに熱が上がってしまう可能性もありますので、微熱であっても発熱している場合、入浴は避けましょう。
夏など、どうしても汗やあせもなどの皮膚炎が気になる場合は温かいお湯で湿らせたタオルで体を拭いて清潔を保ってあげるとよいですね。
お湯で体を拭くことにより、体表面の体温が少し下がるので、赤ちゃんも気持ちがいいんですよ。
熱がある時にはぜひ試してあげてくださいね。
関連記事)乳児の予防接種前後のお風呂 入れる際の2つのポイント!
予防接種後のシールを剥がすタイミングやコツは?
とくに絆創膏などでかぶれやすいお子さんは、貼らなくてもよいほどです。
他にも、お風呂の時にはがそうと思ったらべったりくっついていて、はがすのを痛がったりすることもよくあることです。
我が家でも何度も経験しています(^^;)
うちの娘たちの場合、いつも看護師さんが、シールを貼る前に「絆創膏などでかぶれたことはありますか?」と聞いてくださります。
肌が弱くて、かぶれが心配な場合は、初めから貼らないという選択もあるほどですので、すぐにはがしても大丈夫です。
また、「予防接種後、出血が止まればはがしてもいいですよ〜」と言われたこともあります。
要するに、予防接種によって出血しているので、衣服などに血が付いたりしないようにするためのシールということです。
肌が弱くなくても、赤ちゃんは皮膚が薄いので、早めにはがしてあげる方がよいですよ^^
はがれにくい場合はどうしたらいい?
我が家の長女の時は、お風呂につかって、水の力で取ったりしてました。
(それでも、痛いと言って嫌がってましたが・・・^^; )
が!もっと簡単にスルリと取れる方法があるんですよ。
それは・・・
- オリーブオイル
- ベビーオイル
などの油類です。
油の力を借りれば、あっという間にするっと取れちゃうんですよ。
オイルをシールの上から塗るだけですぐに取れるので、はがす時に痛がったりする場合は、ぜひやってみてくださいね。
我が家の場合
うちの娘は、ポリオの生ワクチンで1ヶ月間の下痢と顔への湿疹が出て、日本脳炎では40度の高熱が出るという副作用を起こしたこともあり、とくに予防接種後の経過には慎重になってしまいます。
なので、入浴も夏場であれば、熱がなくてもシャワーのみで済ませたりということもありました。
とくに、過去に副作用を起こしたことがあるお子さんに関しては、入浴や激しい運動などに気を配ってあげてほしいと思います。
参考
1)厚生労働省 予防接種ガイドライン 第4予防接種の実施4一般注意(2)
2)厚生労働省 予防接種ガイドライン 第4予防接種の実施4一般注意(3)
さいごに
ポイントは以下です。
- 予防接種後1時間以上経っていれば入浴してもよい
- 入浴はしてもよいがスイミングなどで体を動かすようなことはしてはいけない
- 接種後24時間は過激な運動により体調の変化が起こる可能性がある
- 生ワクチンの場合は接種後8〜12日前後に副反応が起こることもある
- 発熱している場合は入浴は控える
- 発熱時、あせもなどが気になる場合はお湯で清拭してあげる
- 接種後のシールやテープなどはすぐにはがしてもよい
- シールがはがれにくい時は油ではがすとすぐに取れる
今の予防接種は定期接種が増えたため、かなり忙しいスケジュールになっているので、微熱程度なら大丈夫だろうと、体温をごまかして接種する方も多いようです。
byさっちん
本サイトの情報は、厚生労働省の情報を根拠にして調査・掲載しております。
ただ、どうしても体調に個人差はございますので、読者さまの判断と責任のもとに 参考にしていただければ幸いです。
もし、お子さまの体調に異変がある場合は自己判断せず、必ず医療機関を 受診するようにしてください。