愛する我が子だからこそ気になる発達のこと。皆さんも一度は気にしたことがあるのではないでしょうか?
私にも2歳の子どもがいますが、始めての子供なのでいつも心配していました。「まだ歩かないけど大丈夫かな?」「まだあまり喋らないけど普通なのかな?」など…。周りの声を聞くと、余計不安になることも多々あります。
ですが、発達の遅れには、病気が隠されていることも中にはあります。ほとんどの場合は、問題ないんですが、心配な症状が見え隠れしていることもあるので、出来るだけ早く気づいてあげることも大切です。
今回は子供の発達の遅れについて
- 成長の目安
- 気になる症状
- 可能性のある病気
- 改善の見込みは?
などをご説明していきますね。
言葉の出始めや歩き始めはいつから?目安となる時期をご説明
首座り
首座りは、早い子で2ヶ月、遅い子で5ヶ月といわれています。
首が座ったと自分で思っていても実はまだなことも。自分での判断は難しいですので、健診の際(3,4ヶ月健診)などに確認してもらいましょう。
また、遅い子は、うつ伏せ練習などで鍛えることで、首座りを早めることもできますが、その場合は絶対に目を離さずにしましょう。
言葉の出始め
言葉は急に出るわけではありません。
- 生後2ヶ月頃からクーイングという「あー」「うー」など母音を発するようになります。
- 生後4,5ヶ月頃からは、「ばぶー」「だーだー」など子音を含んだ「喃語」という言葉で遊ぶようになります。
- 1歳前後から「まま」「ぱぱ」など、意味のある言葉を話し出す子どもが多いようです。
- 2歳頃になると「言葉の爆発期」というものが到来します!
どんどん言葉を吸収し、「パパキタ!」「ママアッチイッタ!」など2,3語文が登場!
私の娘も、2歳を期にすっかりお喋りになりました。もっと早くからお話ししている子もいたので心配していましたが、言葉は個人差が大きいようです。ずっと話せなかったのに、3歳になって急に話し出す子どももいるそうです。
言葉は、話すより理解する方が先です。きちんと理解しているようなら、あまり心配しなくてもいいでしょう。
実は知人の子が、3歳になって言葉の遅れが気になり、発達支援センターに相談に行ったようなんですが、こちらの言ってることは全て理解してるのに、言葉に出ない・・・という状況だということが分かり、舌や顎を遊び感覚で動かす練習をし、言葉も出てくるようになったそうです。
歩き始め
歩き始めも1歳前後から始まることが多いようです。これも個人差が大きいので、あまりこだわらなくても大丈夫です。ずっとハイハイだったのに、1歳半で急に歩くようになったという方もいます。
うちの子の場合はハイハイの時期が短く、10ヶ月くらいからヨロヨロ歩くようになっていましたね。ガンガンこけてあちこちぶつけていましたが…すぐすりむくので、膝が隠れるズボンばかり履かせていましたね。
歩き始めが遅い子も、ハイハイがしっかり出来ていれば大丈夫!ハイハイで体を鍛えた子は、歩き始めたらあまりこけないという声もあります。確かに歩くのが早かったうちの子はよくこけていた…!
しかし、歩くのが遅いからといって、決して無理に歩かせないで下さいね。足腰の発達が伴ってないのに無理に歩かせると、体に負担をかけたり骨折などの怪我をしたりするかもしれません。
一歳半健診までに歩き始めなければ、その時に相談してみるといいでしょう。
[adsense]
気にするべき症状は?病気が隠れていることも?
首座りや言葉、歩行などの発達が上記にある時期より明らかに遅い場合は、かかりつけ医に相談しましょう。視線が合わなかったり声かけに反応しなかったりといったコミュニケーションがとれにくい場合も同様です。
発達の問題
- 1ヶ月健診:過剰な夜泣き、ほ乳不良
- 4ヶ月健診:視線が合わない、あやし笑いをしない
- 7ヶ月健診:過剰な人見知り、人見知りをしない
- 1歳6ヶ月健診:多動、言葉の遅れ
- 3歳健診:多動、反抗的言動、言葉の遅れ
気づく人は大半が母親です。医者も異変があれば気づくはずですし、その後のフォローもしてくれます。気になる点があれば、抱え込まずにまず相談してみることが大切です。
私の娘は癇癪や人見知りが激しく、一歳半健診で思いきって相談してみました。その他の発達に問題がなかったことから年齢的なものだろうということでしたが、相談してみることで気持ちも楽になりました。
病気が隠れていることも
発達の遅れには様々な病気が隠れていることもあります。
- 精神発達遅滞
- 広汎性発達遅滞(自閉症など)
- 学習障害/LD
- 注意欠陥多動性障害/ADHD
などなど発達障害の可能性もあります。中には乳幼児期には判別が難しく、成長とともに明らかになるものもあります。
- 聴覚障害
- 先天性股関節脱臼
- 脳性まひ
- 筋ジストロフィー
- 微細脳機能不全症候群
などの疾患が隠れていることもあります。また、中~軽度の聴覚障害は発見が遅れがちです。学童期に、学業不振や情緒障害などの二次的障害が現れて始めて気づかれることが多いそうです。
そして、実はこういった病気が潜んでいる場合には、何かしら他の症状が出ていることも中にはあるため、子供の様子がおかしい、何か気になる点がある場合は、医療機関に相談すると良いでしょう。
治療したら改善する?
発達障害の場合は、脳や機能の障害なので改善は無理だとされてきました。しかし、脳科学者の澤口俊之は、「発達障害は適切な方法で向上させれば、改善できる」と断言しています。
実際、200名以上の発達障害児を改善させた実績もあります。5歳半になっても言葉がほとんど出ない重度の広汎性発達障害の子どもが、適切な治療を行うことで学校成績上位の優秀時になった例もあるそうです。
発達障害の場合でしたら
- 改善に適しているのは4~6歳児
- 自閉症スペクトラム(アスペルガーや自閉症など)は、4歳未満から改善したほうがいい
といった条件もあります。出来るだけ早い時期に適切な治療を受けることが、発達障害の改善につながるのです。
私も今まで発達障害は治らないと思っていたので、とても驚きました。発達障害についての見解は諸説ありますが、澤口先生の言葉は障害を持つ子どもや親にとっての希望ともいえます。
また、疾患がある場合は、その治療をすることで改善が見られたり、早期であればあるほど、予後の回復が見込めます。もちろん例外もあるので一概には言えませんが・・・。
そして、聴覚障害の場合は、手術や補聴器などで改善することが可能です。それらが不適応な場合は、手話などを習得していきます。
のんびり屋さんやせっかちさん、赤ちゃんの成長も性格によって様々です。発達の遅れを全て障害や病気に結びつける必要はありませんが、気になることは健診の際に相談するのが良いでしょう。
まとめ
- 首座りは2~5ヶ月(先生に確認)
- 言葉の出始めや歩き始めは一歳前後(個人差が大きい)
- 言葉を理解していること、ハイハイが出来ていることが大切
- 異変を感じたらかかりつけ医に相談してみる
- 障害に早く気付いてあげることで二次的障害を防ぐ
- 「早めの適切な治療」が症状の改善へとつながる
子供の発達の遅れを見逃さずに、早期に気が付くことが大切だということです。家事や育児に忙しい毎日だと思いますが、子供の発達にもしっかりと目を向けていきましょう。
私も安易に考えすぎず、日々の生活や遊びの中からも、気になる症状を見逃さず、子供の成長を見守っていきたいと思います。