運動会や遠足など子供がいるとお弁当を必要とする機会が多く、子供達に喜んでもらいたくて、バラエティに富んだ楽しいお弁当を作りたくなりますよね。特に運動会!おじいちゃんやおばあちゃんも呼ん皆でお弁当を囲みます。でも、食中毒にかかってしまっては、折角の楽しいイベントも台無しになってしまいます。
そんな悲しい事にならないように、お弁当は食中毒対策が大事!今回は
- 食中毒の原因
- 食中毒対策
- 食中毒症状
- 運動会におすすめレシピ
についてお話しますので、参考にしてみて下さい♪
お弁当の食中毒の原因は?どうして起こる?
- 細菌やウイルスの増殖
- 食材(例:ふぐやきのこなど)による毒素
- 洗剤などの化学物質
中でも、細菌やウイルスの増殖による食中毒は全体の90%以上と言われています。細菌は、気温や湿度が上がると活発になります。ほとんどの細菌は10~60℃で増殖、特に30~37℃くらいを一番好むようです。
細菌が一番好む温度帯を見ると、バッチリ夏場の気温と同じですね!!夏に食中毒が起こりやすい事がよく分かります。でも、注目したいのが、意外と低い温度でも増殖するということ。見落としがちですが、夏だけではなくオールシーズン油断できないということが言えます。
主に原因となるものは以下のものです。
- 病原大腸菌
- サルモネラ菌
- 腸炎ビブリオ菌
病原大腸菌
- 牛豚鶏の肉類
- 水
- その他様々な食品
サルモネラ菌
- 肉類
- 卵
腸炎ビブリオ菌
- 貝
- 魚などの海産物
に潜んでいます。その他にも、食中毒の原因となる細菌もあるのですが、近年よく耳にするO-157は病原大腸菌の一種で、ベロ毒素という強い毒素を持った細菌が悪さをして、激しい腹痛や血便を起こすことがあります。
お弁当の食中毒対策はコレ!
- 菌をつけない
- 菌を増やさない
- 菌を殺す
- 詰め過ぎない
菌をつけない
- 調理の前に手を洗う
- 詰める時は箸を使う
- お弁当容器を洗う時はパッキンも外して洗う
- スポンジは調理器具と食器弁当とはできるだけ別にする
菌を増やさない
- 清潔な調理場を保つ
- 作った料理はなるべく早く食べる
- 食品の保存温度を上げない
菌を殺す
- お弁当容器は、加熱殺菌する
- お弁当容器は、週1程度で漂白する
詰め過ぎない
意外かもしれませんが、お弁当の詰め方にもポイントがあります!食材同士がくっつくと菌が繁殖しやすくなるので、詰め過ぎないことが大切です。
とにかく、菌をつけない、増やさないことが大切です。全くのゼロにすることは難しいですが、上記のように調理器具やお弁当容器、食材の管理、お弁当を作った後の抗菌対策をしっかりすることで、食中毒を防ぐことができます。
- しっかり加熱してしっかり冷ます
- 詰める時は箸を使う
- 使う食材を考える
- 抗菌シートや保冷剤を活用する
お弁当の温度管理ですが、本来であれば10℃よりも低い温度が望ましいですが、冷蔵保存が難しい場合は、上記のような抗菌シートや保冷剤を上手に使うことが大切です。
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食中毒になった時の症状は?
食中毒の症状でまず思い浮かぶのは、腹痛、下痢、嘔吐だと思いますが、実は菌によって潜伏期間や症状が違います。細菌性食中毒には「感染型」と「毒素型」があります。
感染型
食中毒の細菌が増殖した食品を食べることで感染する食中毒です。細菌の種類としては
- O-157(腸管出血性大腸菌)
- カンピロバクター菌
- リステリア菌
- 腸炎ビブリオ菌
- ウェルシュ菌
があります。感染型は、体内で菌が増殖していくもので、潜伏期間は半日~8日と差はありますが、いずれも腹痛や下痢、嘔吐などの症状が現れます。特に、O-157や腸炎ビブリオ菌は重症化することが多いので注意が必要です。
毒素型
食品の中で増殖した菌が毒素を出した食品を食べることで感染する食中毒です。種類は
- ボツリヌス菌
- セレウス菌
- ブドウ球菌
があります。毒素型は感染型よりも発症が早いものが多く、早くて30分、長くても1~2日となっております。
これらの菌についても、下痢や嘔吐の症状がありますが、感染型に比べると発症だけでなく、回復も比較的早い傾向にあるようです。しかし、ボツリヌス菌については、神経障害や呼吸困難が起こることもあるので、注意が必要です。
食中毒にかからないことが一番ですが、かかってしまった場合はしっかりと感染経路と原因を突き止め、再発のないように対策をするようにしましょう。
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運動会のお弁当♪おすすめメニューはコレ!
普段のお弁当も夏場は特に困りますが、中でも困るのが運動会。おかずも普段よりたくさん必要としますし、食中毒を気にしてたら何を作ったらいいか分からないと悩んじゃうこともありますよね。これまで食中毒の原因についてお話してきましたが、これらを踏まえて、食中毒を防ぐお弁当作りについてお話していきます。
お弁当のおかずとしては避けたいメニュー
- 海苔巻きおにぎり
- チャーハンや混ぜご飯など、色々な具材が混ざったもの
- ハム、練り物などの加工食品
- 煮物
- 卵
- ポテトサラダやマカロニサラダ
- レタスやトマトなどの生野菜
そう思われる方も多いはずですよね、でも、これらは避けたいものの代表的なものです。理由としては、チャーハンやサラダのようなものは、色々な具材が混ざっていること、煮物や生野菜は水分が多いことにより菌が繁殖しやすい為です。
上記の食材を入れる場合は、おにぎりであれば、ラップに包んで握る、海苔は食べる直前に巻くように別に持つ、煮物などの水分の多いものは、できるだけ煮詰めて水分を無くす、卵や加工食品にはしっかりと中まで熱を通すなど、対策をした上で詰めましょう。そして、忘れてはいけないのは、「しっかり冷ます」「詰め過ぎない」ことです。
意外と使えないものが多くてどうしましょう!!という方もいらっしゃるかもしれませんが、心配はしなくて大丈夫です!上記のものでもしっかり加熱をすればいいものもありますし、食材をちょっと工夫して使ってみたらおかずのバリエーションも増えますよ♪
防腐効果のある食材とメニュー
- 梅干し
- しょうが
- 酢
- カレー粉
- わさびやこしょうなどの香辛料
- 唐辛子
- ハーブ
これらの中で子供達が食べやすそうなレシピをピックアップしてみましょう。
梅干し
ごはんやおにぎりに入れたり、ささみの梅大葉巻きなどに使えます。ご飯に入れる時は、まんべんなく効果があるように、ちょっと工夫してまぶしてみたりしてもいいかもしれません。
しょうが
やはり定番のしょうが焼きがおススメです。お弁当用には少し濃いめの味付けで。また、塩にも殺菌効果がありますので、ダブルで効果が期待できます。また、マリネにもしょうがはぴったりです。野菜を使ったおかずが欲しい時に使ってみてください。
酢
ご飯を炊く時いっしょに入れたり(ご飯3合に小さじ1程度ならお酢のにおいもきになりません)、酢飯にすることで防腐効果があります。野菜を使うならピクルスもおススメです。その際はほかのおかずに触れないように、シリコンカップなどに入れておきましょう。
カレー粉
唐揚げにまぶしたりタンドリーチキンなどに使えます。また、他のお肉類や焼鮭、炒め物でも活躍してくれそうですね。
その他、きんぴらごぼうも傷みにくいおかずの一つです。根菜類は葉物野菜よりも傷みにくい野菜ですし、油で炒めて水分をしっかり飛ばせばなおのこと防腐効果が増します。お弁当用に少し濃いめの味付けにしておくとよいですね。
唐揚げや揚げ物も水分の少ないおかずですので、先ほどの唐揚げやポテトにカレー粉をまぶすのもよさそうです。また、冷凍フルーツや冷凍ゼリーも保冷代わりになりますので活用してみてください。多くのママさんが、できるだけ手作りのおかずを・・・とお考えだと思いますが、市販の自然解凍OKな冷凍食品なども上手に使っていくことも食中毒対策の1つですよ♪
食べられる物と言えば、チャーハン、ウインナーやハム、卵、マカロニ・・・はい、お分かりのように、避けたいのものばかりです・・・、ご飯のみのお弁当を持たせるわけにはいかないので、いつも冷凍ゼリーを1つ保冷剤代わりに入れるようにしています。
また、ハンバーグやミートボールやポテトも好きなのですが、お弁当用の大きさに作って冷凍しておいた物と市販の冷凍食品を両方活用しています。
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まとめ
- 食中毒って夏だけじゃなくいつでもかかる可能性がある
- 主な原因は細菌の増殖によるもの
- 菌をつけない、増やさない、殺菌すること
- 万が一食中毒にかかった場合は感染経路と原因を突き止めて再発防止を
- 細菌が増殖しやすいお弁当のおかずは、水分が多いもの、生の加工食品など
- しっかり加熱、しっかり冷ます、詰め過ぎない
- 抗菌や防腐効果のある食材や冷凍食品を上手に使う
- 保冷をしっかりする
運動会は外でのお弁当保管になるので、しっかりと対策をしておきたいですね。食材選びと保冷をしっかりして、お弁当が楽しい思い出のお共になるといいですね。