生まれてしばらくして赤ちゃんの目や肌が黄色くなる黄疸

産院ではビリルビン値を調べられ、治療が必要な場合は光線治療などが行われます。

 

ビリルビンは黄色い色素です。

そのため、体内のビリルビンの量が過剰になると皮膚などに沈着し、肌が黄色く見えるようになります。

こうした状態が黄疸です。

 

この数値に問題があり、治療が必要と言われたら・・・不安になりますよね。

うちの子達も産院に入院中に黄疸が出て、

「これはいつまで続くの?」

「退院はできるの?」

「退院後も通院しなくちゃいけないの?」

と不安になったことがありました。

 

きっと同じように赤ちゃんの黄疸で心配している親御さんは多いはず!

そこで今回は、そんな赤ちゃんの黄疸について、

  • いつまで続くのか
  • 退院後の受診の目安
  • 自宅でできる対策

など、私の体験も交えて紹介したいと思います。


赤ちゃんの黄疸はいつまで続く?

ママ Aさん
黄疸っていつまで続くものなんでしょうか?

生まれて4日目の赤ちゃん、3日目から黄疸治療として光線治療となり、目隠しされてケースに入れられ治療・・・

黄疸治療

黄疸治療前と治療後では、黄色がかった肌の色は改善されたものの、目隠しを外すと顔が腫れ上がっていたため、

「できる限りもうさせたくない。」

「いつまでこんな治療が必要なの?」

と、黄疸の治療のためとはいえ、かわいそうになりました。

ちゃあ

それでは、黄疸はいつまで続くのか以下に説明します。

 

黄疸は、産後入院中の検査でわかり、ほとんどの場合1~2週間前後で消えていきますよ。

しかし、黄疸には、

  • 新生児生理的黄疸
  • 母乳性黄疸
  • 新生児溶血性疾患
  • 病的黄疸(核黄疸)

などがあり、それぞれで違いがありますので、以下に詳しく説明しますね。

新生児生理的黄疸

ほとんどの新生児に黄疸はみとめられ、これを新生児生理的黄疸と呼びます。

ふつう生後2~3日にあらわれ、4~5日目ごろがもっとも強くなり、1~2週間で消えていきますよ。

しかし、黄疸がひどい場合は光線治療をします。

 

こんなに小さいのに・・・

たしかに衝撃的ですが、事前に知っておくのも大切ですね。

 

母乳性黄疸

母乳が原因でおこる黄疸です。

通常1~2週間で消える黄疸が、1ヶ月以上長引くことも。

原因は、母乳に含まれる成分が赤ちゃんの肝臓の働きを抑えるためとされます。

この黄疸は、黄疸以外に問題はありませんので、特別の治療を必要としません。

2~3日母乳を中止すれば黄疸が下がりますので、様子を見ながら過ごすようにしてください。

母乳性黄疸は長引けば2ヶ月程度続くこともありますが、病的な原因が隠れている場合もありますので、1ヶ月をめどに受診することをオススメします。1)

 

 

母乳性黄疸の口コミも紹介しますね。

1ヶ月過ぎても元気に成長していれば問題なさそうですね。

 

やはり、順調に育っていれば心配はなさそうです。

新生児溶血性疾患

母親が保持しない抗原を、赤ちゃんが父親からゆずられて保持している場合を不適合妊娠と呼びます。

この疾患は、妊娠中の母体が胎児赤血球(抗原)によってアレルギー反応をおこすために起きるものです。

その結果、母体中に生じた抗体が胎盤を通って胎児に移行し、胎児や新生児の赤血球を破壊し、貧血と黄疸が強くなります。

代表的なものは、

  • Rh式
  • ABO式血液型不適合

によるものです。

それぞれについて以下に説明します。

Rh式

Rh(-)の血液型の母親がRh(+)の胎児を妊娠した場合に問題となるものです。

なんらかの原因により、胎児側の血液が母体側に入り込むことが原因で起こります。

ABO式血液型不適合

胎児側の血液と母胎側の血液は混じり合わないようになっているのですが、何らかの原因により胎児血が母体側に紛れ込んでしまい問題となるものです。

胎児の赤血球に対して、母体の免疫反応が起こり、その赤血球を攻撃する抗体ができることにより起こります。2)

 

病的黄疸

病的黄疸の経過は、先に述べたの生理的黄疸とは異なり、

  • 生後24時間以内に黄疸があらわれる。
  • 異常に強い黄疸である。
  • 黄疸以外の症状を伴っている。
  • 1ヶ月以上黄疸が消えない。

ものです。

血中のビリルビンが異常に増加した状態を高ビリルビン血症といい、これは黄疸の危険な合併症である核黄疸の原因となります。

核黄疸

ビリルビンのために脳神経細胞が害されておこる疾病です。

以前は脳性麻痺の3大原因の1つでしたが、光線療法や交換輸血などの治療法の確立により激減しました。

しかし、光療法が確立された現在でも生後72時間以内のビリルビン上昇(早発黄疸)による脳性麻痺の事例はみられます。3)

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赤ちゃんの黄疸の受診の目安は?

ママ Aさん
退院後に受診しないといけない場合、その目安を教えてください。
ちゃあ
それでは、受診の目安を紹介します。

黄疸治療

 

繰り返しますが、ほとんどの黄疸は1週間~2週間ほどで消えます。

母乳性黄疸の場合は、1ヶ月~2ヶ月前後続くこともありますが、生後2週間検診や1ヶ月検診で注意されなければ大丈夫でしょう。

しかし、以下のような症状がある場合は、受診することをオススメします。

  • 2~3週間たっても黄疸が消えない。
  • 赤ちゃんがミルクやおっぱいをあまり飲まない。
  • 元気がない。
  • 足やお腹まで黄疸が広がっている。
  • うんちの色が灰色~白色がかっている。

 

黄疸は、ほとんどの場合経過観察でよくなっていきます。

しかし、黄疸が強い場合は、病気が隠れている可能性もありますので、一度医師の診察を受けるようにしてください。

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赤ちゃんの黄疸、家でできる対策はある?

ママ Aさん
赤ちゃんのために家でも出来る対策はあるかしら?
ちゃあ
よく知られる対処法として・・・

oudan

日光浴したらいい

とお年寄りに聞いたことはないでしょうか?

これは本当で、紫外線を浴びることによって、黄疸の原因のビリルビンが破壊されるようですよ。

しかし、赤ちゃんの肌はまだ弱いため、日光浴を長時間させるわけにはいきませんね。

そこで、お家の窓際に赤ちゃんを寝かせたりして、医師と相談しながら日光浴の時間を決めるとよいでしょう。

ちゃあ
日光浴に関する口コミも紹介します。

 


やはりこの方法はポピュラーなようですね。

ちゃあ
やわらかい日差しの中で行いましょう。

黄疸治療

ちなみにうちの子は夏生まれだったため、暑い窓際に長時間寝かせるのは熱中症などの心配もあったため、抱っこで窓際で景色を見る程度にしていました。

その場合、抱っこをしている私自身が暑い、もうこれくらいで・・・というのを判断できますからね。

 

 

肌の弱い赤ちゃんに日光を当てるのは紫外線の影響から考えてもリスクが伴います。

自己判断は避け、行なう場合は事前に医師と相談するようにしてください。

 

 

参照サイト
1)黄疸Labo
2)妹尾小児科・赤ちゃんの黄疸
3)日本医事新報社 新生児黄疸(新生児高ビリルビン血症)

まとめ

ちゃあ
今回のポイントのまとめ!
  • 赤ちゃんの黄疸には4種類あるが、ほとんどの場合は生理的黄疸で、1~2週間で消える。
  • 母乳による黄疸の場合、1~2ヶ月続くこともあるが心配ないことが多い。
  • 赤ちゃんの様子を観察し、ミルクの飲み具合やうんちの色などをよくチェックする。
  • 家庭で出来る対処法として、ほどよい日光浴がある。

 

いかがでしたでしょうか?

うちの場合、次男は病院で光線治療を受けたのですが・・・

そのことを祖母にいうと「昔は日光浴させれば治るっていわれてたけど、今はそんなことするんだね」と言われました。

昔ながらの知恵ってすごいですよね。

そうやって子育てしてきた先輩たちがいて、道理に合ってるんですから。

しかし、黄疸には病気が隠れている場合もあるので、しっかり赤ちゃんの様子を観察する必要があります。

心配な場合は一度医師に相談するようにしてくださいね。

byちゃあ

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