きのこを離乳食に取り入れたいんだけれど、消化が悪そうなイメージが・・・

いつぐらいから子供に与えても大丈夫かしら?

きのこは食べにくい食材なので、初期や中期であげるイメージってありませんよね。

そうなのよね。
でも、きのこは、だしとしても使えるので、離乳食のレシピでも活躍するわよ。

それは嬉しい情報!

だしの作り方やレシピも教えて欲しいわ。

もちろんよ。

今回は、離乳食のきのこについて色々紹介するわね。

 

繊維質が多くヘルシーなイメージのきのこ類。

その反面、消化が悪いイメージもあり、

「離乳食として、きのこはいつぐらいから与えるべきか?」

と、悩む方も多いと思います。

そこで今回は、離乳食のきのこについて、

  • いつから食べれるのか
  • レシピ
  • アレルギー

について紹介しますので、参考にしてくださいね。


離乳食のきのこはいつから食べられるの?

いつぐらいから離乳食にきのこを取り入れても大丈夫かしら?

そうね。

きのこは、繊維質が多く、噛み切りにくいため・・・

 

食べにくい食材となるので、9~11ヶ月ぐらいの離乳食後期以降から与えるのがよいでしょう。

きのこ いつから

ただし、きのこにも種類があり、離乳食後期でも適さないものもあるんです。

それでは、月齢別にどのきのこが食べられるのか紹介しますね。

きのこ いつから

初期(5~6ヶ月)・中期(7~8ヶ月)

さきほども述べたように、きのこは食物繊維が多く、

  • 消化があまりよくない
  • 噛み切りにくい
  • 裏ごししにくい

などの理由から、この時期にはまだ与えないでくださいね。

後期(9~11ヶ月)

しいたけ

やわらかい部分だけを使って食べさせるのであれば、この時期から大丈夫です。

スープなどに小さく刻んだものを入れ、とろみを加えるとよいですよ。

干ししいたけも後期から与える事は可能ですが、やはり同様に小さく刻んであげましょう。

えのき

しいたけ同様、やわらかい部分だけを使って食べさせるのであれば、この時期から大丈夫です。

えのきは先のほうがやわらかめですから、そのやわらかい部分を細かく刻んで使用するのがよいでしょう。

まいたけ

まいたけは、歯ごたえはありますが、弾力は少な目なので離乳食として与えやすいかもしれません。

かさの部分を細かく刻んで、スープなどに入れると食べさせやすくオススメです。

しめじ

しめじは噛みにくい食材ですので、細かく刻んで与えるようにしてください。

とくに軸の部分は噛みにくいため、かさの部分を使ってとろみをつるなど工夫しましょう。

完了期(12 ~18ヶ月)

  • しいたけ
  • えのき
  • まいたけ
  • しめじ

に加えて、以下のきのこも食べれるようになります。

マッシュルーム

噛み切ることが難しいので、この時期から与えるようにしましょう。

小さく刻んで歯茎で潰せる程度まで煮込んでいるものであれば、少量ずつ食べさせても大丈夫です。

エリンギ

エリンギは大人でも噛み切れない事もあるので、離乳食として、ムリに与える必要は無いでしょう。

 

ここがポイント!

きのこはヘルシーな食材ですが、消化が悪いので離乳食としては注意が必要です。

また、よく茹でても、野菜のように柔らかくなることもあまりありません。

以上のことから、離乳食として与える場合には、

  • 細かく切る。
  • とろみをつける。

など、赤ちゃんが食べやすくなる工夫をお忘れなく!

また、きのこでアレルギーが起こる事もあります。

 

え?

それは怖い。

 

離乳食のきのこのアレルギー

きのこでアレルギーを起こすって、どんな感じなのかしら?

アレルギーに関しては難しいことなので・・・

医師による回答を参考にしてね。

相談者

子供に、しめじ・舞茸を少しだけ食べさせたところ、蕁麻疹が出ました。

今後きのこ類は避けた方がよいのでしょうか?

医師の回答

個別のきのこについてのアレルギーテスト試薬が無いので、何とも言えません。

人により、あるキノコはだめだが、このキノコは大丈夫という人もいるし、全部だめな人もいます。

また、生はだめだが、干した物はいける場合や、煮て煮汁をとらなければ大丈夫な人も。

きのこに弱い人の場合、キノコのたんぱく質だけでなく、アミン類など芳香属化合物に反応している場合もあります。

そういう人には、山芋やバナナ・キウイ・筍などヒスタミンの多いものに反応する人もいるのです。

キノコについては、先に述べたように、個別性があり、しかも調べる手立てが無いので、ひとつずつ食べて試してもらう以外に方法が有りません。

出典:小児科・アレルギー科・呼吸器科 おおたクリニック

 

そうなのね・・・

「アレルギー反応が起こる事もある」と、知っておく事が大切だわね。

 

 

たとえば、しめじですと・・・

比較的アレルギーは出にくいようですが、しめじでアレルギーになることもあります。

症状として、

  • 口の周り・舌・唇が赤く腫れる。
  • 蕁麻疹がでる。
  • 稀にアナフィラキシーショックで呼吸困難などに陥ることもある。

などがあります。

きのこ アレルギー

もし、口の周りが腫れてきたり、異変が起きた場合には、食事を中止して様子を見るようにしてください。

そして、症状が酷い場合は、速やかに小児科、またはアレルギー科などを受診することが大切です。

 

他にも、離乳食に関するお悩みには、以下の記事も参考にしてくださいね。

 

 

次に、簡単にできる離乳食のきのこレシピを紹介します!

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離乳食のきのこのオススメレシピ!

離乳食にきのこを使いたいのだけれど・・・

オススメのレシピはあるかしら?

いくつかあるので、オススメのレシピやだしについても紹介するわね。

きのこを食材に使う事で、お子さんの便通を整えるのにも役立ちますので、きのこを使った離乳食にも挑戦して下さいね。

ちなみに、ここでのレシピは、きのこが食べられる離乳食後期の赤ちゃん向けです。

今回は、

  • 干ししいたけのだし(離乳食中期から可能)
  • あんかけ
  • リゾット
  • お味噌汁

など、忙しいママやパパが簡単に出来るレシピを紹介します!

きのこレシピ

干ししいたけのだし

だしは素材の味を引き立ててくれますし、だしと素材のもつ味を知ることで、味覚を育てていきます。

簡単ですから、ぜひ離乳食に活用してくださいね。

材料
  • 干ししいたけ・・・6枚
  • 水・・・干ししいたけがかぶるぐらいの分量
作り方
  1. 干ししいたけの汚れを取る。(離乳食の場合はキレイに洗ってください。)
  2. 干ししいたけを水につけ半日(5~6時間)ほど水につける。
  3. 戻し汁をキッチンペーパーとざるでこす。

干ししいたけのだしは、稀にアレルギーがでることがありますので、中期から取り入れると安心です。

干ししいたけのだしの活用法!

干ししいたけのだしがあれば、

  • 煮物
  • 炊き込みご飯
  • お味噌汁
  • スープ

などに活用できます。

離乳食を一段と美味しくしてくれますし、栄養も豊富なのでオススメです。

また、きのこを刻んで茹でただけでも、スープはだしとしても利用できますよ。

大人用にも使えるので、助かりますよね。

お豆腐のきのこあんかけ

離乳食でお豆腐は、食感も良く食べさせやすい食材ですが、きのこのあんかけを加えることで美味しい味がつき、日頃なかなか食べてくれないという子にもオススメです。

材料
  • 絹ごし豆腐・・・ 40g
  • 人参・・・ 5g
  • ほうれん草 ・・・5g
  • しめじ・しいたけ ・・・5g
  • 水・・・大さじ 2
  • 片栗粉・・・小さじ 1
  • コンソメ(赤ちゃん用の無添加のもの)・・・半量

お野菜は、好きなものに変えても大丈夫です。

作り方
  1. お野菜ときのこを月齢に合わせ細かく切る。
  2. 1を柔らかくなるまで煮る。
  3. おなべに、2のお野菜ときのこ+水大さじ2・コンソメ(赤ちゃん用)半量・水溶き片栗粉を入れ温める。
  4. 絹豆腐を湯通しする。
  5. 4のお豆腐に3で作ったあんをかければ完成!

豆腐じゃなくても、白身魚の上にかけてもいいですね。

 

水溶き片栗の作り方

片栗粉に対して、同量〜2倍量の水を入れてよく混ぜて溶かします。

片栗粉は沈みやすいので、使う前にもう一度よくかき混ぜましょう。

混ぜてから煮立たないぐらいに加熱することで、徐々にとろみがついてきますよ。

 

きのこのリゾット

大人でも、なかなかお粥だけだと味気なく、物足りない感じがしちゃいますよね?

このきのこのリゾットは、味がしっかりついているので食べやすく、おかず無しの一品メニューとしてもいいでしょう。

材料
  • お粥・・・150~ 200g
  • しいたけなど(お好みのきのこ)・・・大さじ2(細かいみじん切り)
  • たまねぎ・・・大さじ1(細かいみじん切り)
  • バター・・・5g
  • 小麦粉・・・小さじ半分
  • 牛乳(豆乳でも)・・・60g
  • 粉チーズ・・・少量
作り方
  1. フライパンにバターを溶かし、きのこと玉ねぎを炒め、小麦粉を加えてなじませる。
  2. 1に牛乳(豆乳)を加え全体を混ぜあわせる。
  3. 2にお粥を入れ混ぜ合わせ、粉チーズを少量かければ完成!

青のりで彩も抜群ですね。

人参ときのこのお味噌汁

お味噌は健康的かつ、きのこ以外にも色々な具材を入れることができるので、助かるメニューです。

材料
  • 人参や大根(お好みで)・・・15g
  • しいたけやしめじ・・・15g
  • だし(干ししいたけなどのだし汁)・・・約300cc
  • 味噌・・・0.5g
作り方
  1.  人参、きのこ類は小さく切っておく。
  2. 1をだしで柔らかくなるまで煮込む。
  3. お味噌を加えて出来上がり!

お味噌汁好きな子は結構多く、「お味噌汁にしたらなんでも食べてくれた。」

なんて話もよく耳にします。

大人のような濃い味でなくても、十分旨味が出てますからね。

すべて家にある材料で簡単に出来そうなので、さっそく作ってみるわね。

 

 

離乳食のきのこの冷凍保存方法

そういえば・・・

きのこを冷凍することは出来るのかしら?

出来るわよ。

冷凍での保存法を紹介するわね。

きのこの冷凍保存方法

しいたけ・しめじ・えのきなどのきのこ類は冷凍保存が可能です。

下準備
  1. 軸などの固い部分は取り除き、水洗いし汚れを落とす。
  2. やわらかくゆでて、月齢に合わせた大きさに刻む。
冷凍保存法

ごく細かく刻み、製氷皿に1回分に小分けして冷凍する。

だし汁も冷凍保存ができますので、同じく製氷皿に小分けして冷凍。

解凍・調理法
  • レンジで解凍・しっかり加熱してから使用する。
  • 凍ったまま煮物やスープなどに加える事も可能。

 

冷凍できるのは時短になり助かるわ。

まとめ

今回のポイントのまとめ!
  • きのこは食べにくい食材なので、離乳食の後期以降から与えた方がよい。
  • きのこの離乳食のレシピとして、あんかけやリゾットがオススメ。
  • きのこは離乳食でだしとしても活用できる。
  • きのこは冷凍保存が可能である。
  • きのこによるアレルギーは起こりえる。

 

新しい食材で離乳食を作ろうと考える時、気になるのが与える時期ですね。

きのこは、ヘルシーな食材(食物繊維が豊富・ミネラルを多く含む)であり、離乳食にも取り入れたいものですが、その反面、赤ちゃんには食べにくいという難点があります。

しかし、細かく切ったり、とろみをつけるなどの工夫で、離乳食後期からは食べさせる事も可能です。

今回紹介したレシピなどを参考に、離乳食のレパートリーを増やしてくださいね。

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