
「牡蠣を食べたあと下痢と嘔吐が続いていて・・これって牡蠣にあたったの!?」
牡蠣を食べた後に食中毒の症状で、今まさに苦しんでいるあなた!
- 発症までの潜伏時間がどれくらいなのか?
- 牡蠣にあたる原因や症状は?
- いつ回復するのか?
- 対処法は?
- 今後ならないための予防法
など「牡蠣による食中毒について」バッチリ分かりますよ!
- 症状が出るまでの時間は原因で違い、貝毒は食後30分〜数時間、腸炎ビブリオは約8〜24時間、ノロウイルスは24〜48時間が目安です。
- ノロウイルスの症状は1〜2日続いて治まることが多いですが、子どもや高齢者は脱水に注意し、早めに受診を。
- 食後すぐに口や手足のしびれが出たときは、麻痺性貝毒のおそれがあるので、すぐに救急車を呼んでください。
私も牡蠣でノロウイルスに感染したことがあるのですが、一気に上と下から大騒ぎになりました。
それが数日続いてもうだめかと思いました(=_=)
お腹は痛いし熱は出るし、気持ち悪くて水も飲めないで、結局病院で点滴をする羽目に・・・
- 「この苦しみはいつまで続くの!?」
- 「あんな思いはもうしたくない!」
美味しく牡蠣をいただくためにも詳しくお勉強しましょう!
牡蠣にあたると発症までの潜伏時間はどれくらい?

牡蠣の食あたりの出る時間は「何が原因か」によって変わります!
- ノロウイルス・・ 食後 約24~48時間
- 貝毒
- 麻痺性貝毒・・食後 約30分
- 下痢性貝毒・・食後 約30分~4時間
- 腸炎ビブリオ・・食後 12時間 前後(約8時間~24時間)
似た症状であるため自己判断は難しいかもしれませんが、潜伏時間や時期である程度予想することはできます。
牡蠣を食べてすぐに症状が現れた場合は、貝毒を疑いましょう。
- 貝毒
- 腸炎ビブリオ
- ノロウイルス
このような場合が多くなります。
腸炎ビブリオは、約8〜24時間とされていますが、人によって早かったり遅かったりするので、参考程度にしてくださいね。
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回復にはどのくらいの時間がかかるの?
- ノロウイルス・・主な症状は1~2日程度続いたあと治まる
- 下痢性貝毒・・通常3日以内に回復
- 麻痺性貝毒・・命にかかわることがあるため、日数の目安よりすぐの救急受診が大事
- 腸炎ビブリオ・・回復までの日数は人によって違う
軽い症状なら数日で治まることが多いですが、子どもや高齢者は重くなることもあります(出典: 厚生労働省『ノロウイルスに関するQ&A』)。
すぐに下痢が治まるというわけでもなく、普通の便通状態に戻るのにはもう少し時間がかかる場合があります。
また、ノロウイルスは症状がなくなったあとも、便の中にウイルスが通常1週間ほど、長いと1か月ほど出続けることがあります。家族にうつさないよう、トイレのあとの手洗いを続けましょう。
これらの原因による症状以外に、牡蠣アレルギーでも下痢や嘔吐の症状が出る場合もあります。
詳しくはこちら→牡蠣アレルギーの症状5つ!食中毒との違いは?
牡蠣の食あたりの症状は?
ノロウイルス
ノロウイルスとは、牡蠣などの2枚貝に多く蓄積されるウイルスです。
これが蓄積された牡蠣を食べることによって食あたりを引き起こします。
11月頃から2月にかけて多く発生し、冬場の食中毒の主な原因となっています。
症状は・・
- 腹痛
- 突然の激しい嘔吐
- 激しい下痢(水のような)
- 発熱(軽いことが多い)
などがあります。
子どもや高齢者は、重くなったり、吐いたものをのどに詰まらせたりすることがあるので注意が必要です(出典: 厚生労働省『ノロウイルスに関するQ&A』)。
貝毒
貝毒とは、牡蠣やホタテ、アサリなどの二枚貝が、餌として有毒プランクトンを食べることで毒素を蓄積したものです。
毒性をもつプランクトンは水温の上がり始める春から初夏の時期に発生することが多く(西日本では冬から春のこともあります)、春から夏にかけて牡蠣であたるケースは、特に貝毒による可能性も考えられます。
有毒プランクトンの種類によって日本では
- 麻痺性貝毒
- 下痢性貝毒
が考えられ、いずれも毒性が強く汚染された貝を食べた場合、激しい中毒症状に見舞われます。
貝毒は一般的な調理の加熱では分解されません(出典: 厚生労働省『自然毒のリスクプロファイル』)。
貝毒には国の規制値があり、お店で売られている貝は監視されています。潮干狩りなどで自分でとった貝を食べるときは、自治体が出している貝毒の情報を確認しましょう。
麻痺性貝毒
麻痺性貝毒は、食後30分程度という早い段階で症状が出ます。
症状は・・
- 口の周りや唇、舌のしびれから始まり、顔面から手足、やがて全身にしびれが広がり、重症につながる場合も
- まひが進むと呼吸ができなくなり、死亡することもある
- 人工呼吸などで呼吸を確保し、適切な処置を受けることが大切
下痢性貝毒
下痢性貝毒は、食後30分~4時間程度で症状が出ます。
症状は・・
- 激しい下痢
- 吐き気
- 嘔吐
- 腹痛
などがあり、通常3日以内に回復し、死亡例はありません。
食べて早い段階で口や手足のしびれが出たときは麻痺性貝毒のおそれがあるので、すぐに救急車を呼ぶか救急外来を受診しましょう。下痢や嘔吐がひどいときも医療機関に相談してください。
腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオは、牡蠣だけではなく赤貝やアジ、サバなど生や未調理の海産物から感染することが多い細菌です。
また、魚介類に付着した菌が、冷蔵庫の中、まな板などを通じて食品を汚染して食中毒に繋がることもあります。
7月~9月の夏に多発する食中毒で、日本で発生する食中毒の中でも主要原因の1つとなっています。
症状は・・
- 強い腹痛
- 激しい下痢(水のような)
- 嘔吐
- 発熱(37~38℃)
腸炎ビブリオは真水に弱く、低温(4℃以下)ではほとんど増えません。主に生で食べることによってなる食中毒なので、夏場に生牡蠣やお刺身であたった場合は腸炎ビブリオの疑いがあります。
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牡蠣の食あたりの対処法
牡蠣中毒の主な症状は、共通して激しい下痢・嘔吐です。
発熱する場合もあります。
牡蠣の食あたりの対処法として共通して言えることは・・
- 水分補給をこまめにすること!
- 下痢は無理やり止めないこと!
以上の2点を心掛けましょう。
大切なのは水分補給

いずれの症状も激しい下痢と嘔吐を伴うため、脱水症状に気を付けなければなりません。
脱水症状にならないように、水分補給をこまめに行いましょう。
常温もしくは少し温めた
- スポーツドリンク
- 経口補水液
などをきちんと摂取しましょう。
吐き気が強いときは、食事は無理に取らなくてかまいません。
嘔吐や吐き気がある時は、食事を控え胃を休める方が回復が早くなることもあります。
ただし、水分も摂取できずに、脱水症状になることには十分気をつけましょう。水分は少しずつ、回数を分けてとるのがコツです。
水分もとれないひどい症状の時には無理をせず病院に行くことをおすすめします。特に子どもは脱水になりやすいので、おしっこが少ない・ぐったりしているときは早めに小児科へ。
点滴を受けた方が良い場合もあるので、我慢せずに病院にかかりましょう。
自己判断で下痢止めの服用はNG
激しい下痢がつらくて市販の下痢止めなどの薬を飲みたくなってしまうと思いますが・・
自分の判断では下痢止めは使用しないようにしましょう。
なぜならば、下痢止めを服用すると回復が遅れることがあるからです(出典: 厚生労働省『ノロウイルスに関するQ&A』)。
まずは、体内の毒素を十分に出し切りましょう。
関連記事)牡蠣は何歳から食べられる?離乳食に取り入れる際の注意点!
牡蠣の食中毒の予防法は?
- 十分に加熱する
- 食器や調理器具の消毒
- 食品の取り扱い方に注意する
- しっかり手洗い
- 信頼できる生産者やお店を選ぶ
- 生で食べる際は生食用の商品を選ぶこと
十分に加熱する
ノロウイルスはサッと熱を通すくらいでは死滅しません。
加熱する場合は・・
牡蠣の中心部分が85~90℃で90秒以上の加熱が望ましいとされています(出典: 厚生労働省『ノロウイルスに関するQ&A』)。
カキフライや鍋にする場合も、中まで十分に火が通るようにしましょう。

腸炎ビブリオも熱には弱いので効果的です。
ただし、貝毒にいたっては上でも説明したように、熱に強く加熱しても毒素はなくなりません。
毒素があっても味に変化はないので、分からずに食べ過ぎると危険なので注意しましょう。
食器や調理器具の消毒
牡蠣を調理する際は、包丁やまな板、布巾やタオルなど使用したものはよく洗浄し消毒しましょう。
- 熱湯消毒は85℃以上で1分以上加熱する
- 次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で消毒
- 保管場所(冷蔵庫)なども清掃し消毒する
食品の取り扱い方に注意する
- 仕入れたものは当日中に使い切りましょう。
- 持ち帰る間の温度や時間も菌の増殖に関係するので気をつけましょう。
- 腸炎ビブリオは4℃以下ではほとんど増殖しませんし、真水に弱いのでよく洗うのも効果的です。
- シンクなどで処理する場合は、他の食品が汚染されないように十分に離して隔離して置くこと
- 包丁やまな板は魚介類専用のものを使用する
牡蠣を洗った際の水が飛び散るので、周りに菌が飛び散ることを念頭に置いて十分に気をつけましょう。
しっかり手洗い
牡蠣を触った手もよく洗うようにしましょう。
そして、洗った手はタオルではなく、ペーパータオルを利用すると良いです。
また、牡蠣に触れる際は、使い捨てのビニール手袋を利用すると便利です。
信頼できる生産者やお店を選ぶ
牡蠣の購入時は、取り扱いに十分な配慮や検査をしている信頼できる生産業者や専門のお店を選ぶようにしましょう。
生で食べる際は生食用商品を
どうしても生牡蠣が大好きで食べたい場合は、生食用を選びましょう!
生食用と加熱用の違いは、主に生食用として決められた海域でとれたかどうか(または決められた処理をしたかどうか)という違いです。
生食用は新鮮で、加熱用はそうではない・・というわけではありません。
加熱用の方が美味しいと言う人もいますが、だからといって加熱用を生で食べるのは危険ですのでやめましょう!
加熱用は、加熱して菌を死滅させることを前提して出荷しているので、あたる危険が高いです。
特に、免疫力の低下しているお年寄りや子供、妊婦は生で食べないようにしましょう!
【参考文献】
ノロウィルス:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」(令和3年11月改定)
貝毒:厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」
腸炎ビブリオ:平成 21 年度食品安全確保総合調査 「食品により媒介される感染症等に関する文献調査報告書」
最後に
- 牡蠣の食あたりの原因にはノロウイルス・貝毒・腸炎ビブリオ(細菌)の感染などがある
- 共通して出る症状は激しい下痢と嘔吐!
- 潜伏期間が短いものは貝毒の可能性がある、その次が細菌感染でもっとも症状が遅いのがノロウイルス
- 回復期間は原因によって違い、ノロウイルスは1〜2日、下痢性貝毒は通常3日以内が目安
- 食あたりになったら何があっても水分補給は欠かさず脱水症状に注意する!
- 自己判断で市販の下痢止めは飲まない(回復が遅れることがある)
- 吐き気が強いときは無理に食事はとらず、水分を少しずつ!
- 予防するには十分に加熱するなど、取り扱いに注意しましょう
- 加熱しても貝毒にはきかないためその点だけは念頭に!
生で食べるとおいしい牡蠣・・・あたってしまったらひどい目にあいますね。
でも、おいしいからやめられない。
いつ食あたりになるかわからないことを念頭に置いて生牡蠣は食べるようにしましょう。
もしお子さんに与える場合には十分に加熱処理をすることを忘れないでください。お子さんに下痢や嘔吐が続くなど気になる症状があるときは、小児科に相談してください。
それだけでも感染のリスクが減ります。
おいしく・楽しく牡蠣をいただくためにもひと手間は惜しまずにしましょうね。
よくある疑問(Q&A)
Q. ノロウイルスは家族にうつりますか?
A. 便や吐いたものに大量のウイルスが含まれるため、うつることがあります。吐いたものの片付けは使い捨ての手袋・マスクをして、塩素系の消毒(塩素濃度約1,000ppm)を使う方法が示されています(出典: 厚生労働省『ノロウイルスに関するQ&A』)。
Q. どんなときに病院へ行けばいい?
A. 水分がとれない、ぐったりしている、おしっこが少ない、血便が出た、しびれがあるといったときは早めに受診してください。夜間・休日に子どもの症状で迷ったときは、子ども医療電話相談(#8000)でも相談できます。
Q. 加熱すれば絶対に大丈夫?
A. ノロウイルスや腸炎ビブリオは十分な加熱で防げますが、貝毒は加熱しても毒が残ります。牡蠣を食べる量や、貝毒の情報にも気をつけましょう。