新学期になると、毎年書く必要のある「家庭調査票」。
学校によっては、「家庭環境調査票」だったり、「児童調査票」だったり名前は違います。
今回は、学校に提出する「家庭調査票」について
- 必要性
- 書き方
を、注意点を含め、地図についても分かりやすく説明したいと思います。
学校の家庭調査票は絶対書かなければいけないの?
- 本人氏名・・・正確な名前の漢字を把握するため
- 住所・・・家庭訪問や、もしもの時に担任が訪れる
- 家族構成・・・その子がどんな家族構成で家庭環境かを把握するため
- 身体の状況・・・注意事項はあるか
- 健康保険証・・・もしもの怪我や病気の時に
- かかりつけの病院・・・親に連絡が取れず、病院に連れて行く際など
- 緊急連絡先・・・もしもの時の連絡先として
- 自宅までの地図・・・家庭訪問等で必要になるため
など。
大事な子供を預かる学校側としては、万が一に備え、その子の情報を把握しておく必要があります。
そのため、正確な情報として学校側に伝え、学校側は個人情報を外部に漏らさないよう管理することになるんです。
また、病気でお休みした際などにも、担任の先生から毎回夕方「具合はどうですか?」という電話がありました。
実はこれ、データ化が主流になった現在でも、毎年手書きというのが厄介に感じられる方も多いですが、教師の働き方改革が問われている現在。
まだ、その作業はいつ誰がするの?
教師にそんな時間はない!
といった感じで、未だ手書きで毎年提出するのが主流です。
学校の家庭調査票の書き方!
- 本人氏名
- 住所
- 家族構成
- 身体の状況
- 健康保険証
- かかりつけの病院
- 緊急連絡先
- 自宅までの地図
とそれぞれに分けて、説明します。
本人氏名
これは、略字ではなく、正確に伝える必要があります。
戸籍謄本通りの名前を記入しましょう。
ある学校では、「山田太郎(歳三)」というように、名前が2つある!?
と、摩訶不思議な書き方をされてきた親御さんがいらっしゃったそうです。
これは、「」内の名前は普段呼んでほしい名前で、()内は戸籍謄本に基づく本名ということで、ナンノコッチャ?という感じでしたが、家庭内における命名トラブル(お姑さんがつけた名前とつけたかった名前が違う)だったそうですが・・・
学校側は大変混乱し、対応に困ったそうですが、こういう対応は普通受け付けられないそうです。
色々なご家庭の事情があるのは分かりますが、それを学校に持ち込むのは基本NGです。
住所
学校では、その子の自宅を把握するのはもちろんですが、地区に分けられ避難訓練の緊急時受け渡し練習をすることがあります。
これが避難訓練ならいいのですが、実際に災害が起こった際、きちんと書かれていないとトラブルになりかねません。
正確な住所を、何丁目何番地まで、しっかり書きましょう。
家族構成
児童本人から見た、家族全員の続柄を書き、それぞれ正確な名前と生年月日を記入します。
その際に、親の職業・職場情報を記入することもありますが、基本的には、会社員・自営業・パート・主婦などの情報のみでOKなことが多いです。
ただし、兄弟の場合は、正確に「○○幼稚園 年中」「○○中学校 ○年」などと書く必要があります。
身体の状況
特に注意することがなければ、「良好」「問題なし」でかまいません。
別途、身体に関する「健康調査票」もあるので、そこまで詳しく書く必要はありませんが、アレルギーや持病等、注意してほしい情報があればココでも記載しておくことをオススメします。
書ききれない心配な情報は、直接家庭訪問等で担任に伝えることができますが、家庭訪問までには日にちがあるので、絶対に把握しておいてほしい情報のみを書くのがいいでしょう。
聞いておいてよかったわ。
健康保険証
保険証の種類・保険証番号を記入することがあります。
また、予防接種の有無、受けた日など記載することもありますが、そこは正確に書きましょう。
いつどんな時に、何が起こるか分かりません。
そんな、もしもに備えて必要な情報となります。
かかりつけの病院
もしもの時、すぐに親へ連絡がつけばいいのですが、連絡がつかなかった際、必要になる情報です。
喘息を起こしたけど、親に連絡がつかず、かかりつけの病院も分からなければ学校側は困ります。
ですが、かかりつけの病院が分かれば、その子の名前と生年月日等から「この薬を持たせているはずなので、飲ませてください。」など、的確な指示を受けられることにもつながります。
よく行く病院、薬をもらっている病院など、かかりつけの病院情報を書きましょう。
緊急連絡先
これは、最も必要な情報です。
自宅の電話番号以外で、母親の携帯・父親の携帯・祖父母の携帯など、もしもの時に対応できる人の電話番号を書きましょう。
自宅の電話番号がなく、そこに母親の携帯番号を書いている場合も、「同上」とは書かず、しっかり記入する必要があります。
自宅までの地図
以前は、分かりやすい目印を書きつつ、手書きで書き示すことが多かったですが、最近はネットでダウンロードしたものをコピーして貼り付けるのが一般的です。
その際、学校から家までの経路・子供が毎日通る道を分かりやすく赤ペンで線を引くといいでしょう。
通学路の把握は、「子供がまだ帰ってこない」「子供がまだ学校に着かない」などという時にも、必要な情報です。
最後に
ポイントをまとめます。
- 本人氏名・・・戸籍謄本通りに記入
- 住所・・・○丁目、○番地まで正確に
- 家族構成・・・職業はだいたいでいいが、兄弟児の情報は正確に
- 身体の状況・・・注意点のみ簡潔に
- 健康保険証・・・もしもに備えて正確に
- かかりつけの病院・・・薬をもらっている病院・通院している病院情報を正確に
- 緊急連絡先・・・必ず必要で、2人以上記載
- 自宅までの地図・・・ダウンロードしたものを貼ってOK
毎年返却してくれる学校もありますが、毎年書き直さなければいけない学校も多いです。
子供が多いと、それだけ親の負担もありますが、子供が安全・安心な学校生活を送る上でも必要な情報なので、正確に記入しましょう。
うちはあまり似ていない兄弟ですが、先生が兄弟が何年生にいると把握することもでき、
「今さっき怪我をして保健室に行ってた子、○年生だったけど、お兄ちゃんじゃない?」
と、先生に言われ、慌てて下の子も覗きに来て、
「今からお兄ちゃん病院に連れて行くから、帰りはお隣の○○ちゃんちに行ってて。」と伝えることができました。
こんな感じで、とにかくいつ・何が起こるか分からない場合に備え、個人情報どうのこうの言ってられません。
子供の安全・安心を守るため、ここは学校を信じて正確な情報を記入することをオススメします。