小さな子供を連れておでかけすると、必ずと言っていいほどお店の方から
「お子様にサービスです。差し上げてもよろしいですか?」
と飴(棒つきのものや飴玉)を見せられるのですが・・・
貰わないようにしても、そこに飴があり、子供が見てしまえば・・・当然欲しがりますよね?
「○○ちゃんはまだ食べられないの。」
そう言って、何度欲しいと泣き出す子をなだめたことか・・・。
飴っていつから食べてもいいものなのでしょうか?
蜂蜜は1歳までダメとか、お餅は3歳までダメなど具体的に書かれているものはいいのですが、飴については結構あいまいな感じがします。
今回は自分の子育て経験も踏まえつつ、飴を食べさせられる適正時期について調べてみました。
赤ちゃんに飴はいつからあげていい?
下の子2歳になってないけど食べてるわよ。
色々な育児書などを見ても飴を食べさせていい時期などは明確には書かれていないため、
はっきりとした答えが出ません。
実際いつぐらいからなら食べさせていいのか気になり、小児科へ行った際に先生に聞いてみました。
小児科の先生の意見
1歳代でも食べる子は食べてますし、5歳になっても食べていない子は食べていない。
ただ、最低でも離乳食が終わってからのほうがいいですね。
甘いものは美味しいから、ご飯をあまり食べなくなると困るでしょう?
こういうものも個性ですよ、お母さん・・・正解はその子によって違うんです。」
正解(いつから飴を食べていいのか)は、その子によって違う!?
ちょっと目からうろこの答えが返ってきました。
「個性」はたしかにそれぞれだし、その子によっては違うというのも納得できます。
飴玉は砂糖の塊なので、アレルギーなどがなければ、小児科の先生にとってはいつから食べても問題のない食べ物なんだと感じました。
歯科の先生の意見
飴は口の中にある時間が長くなるので、どうしても虫歯のリスクを高めてしまうので。
食べさせることはもう年齢的には問題ないですが、喉に詰まらせるといけないので食べ終わるまで見ていてください。
食べ終わったら歯磨きやうがい、お茶を飲むなど対策してください。」
とても歯医者さんらしい意見を聞くことが出来ました。
やはり虫歯になるリスクを減らすために、あえて甘いお菓子は与えて欲しくないという考えのようです。
結果、何歳でも食べることには問題がなく、離乳食が終わっている子供ならば食べられるという答えになりました。
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飴は危険なおやつ!?
みんなはどうなのかしら?
やっぱり飴って、危ないおやつなのかしら?
子供が喉に詰まらせやすい食べ物の1位は、「飴」でお菓子類の中では群を抜いています。
実際、赤ちゃんが飴を食べようとしたら、皆慌てて止めることでしょう。
では、なぜ飴は危険な食べ物なのでしょうか?
それは、
- 喉に詰まらせる
- 棒飴の場合、喉に突き刺さる
- 糖分の取りすぎで虫歯になる
- 糖分の取りすぎで糖尿病になる
などがあるためです。
飴玉は丸呑みをする癖がある子は、喉に詰まらせる可能性があります。
また串や棒にささった飴は、歩き回れるようになった子供が口にくわえたまま転んでしまった場合、喉に突き刺さったりするなど、最悪の場合には死にいたってしまうこともあるのです。
飴が危険な食べ物になるかどうかは、その子の食べ方次第ですが、飴の原材料の砂糖が糖分の取りすぎ(糖尿病)や虫歯にかかるリスクをあげるという点からも危険性はあると言えると思います。
実際に皆いつから飴をあげた?
みんないつぐらいからあげはじめたのかしら?
見てみる?
2.2歳~2歳半・・・0%
3.2歳半~3歳・・・6%
4.3歳~3歳半・・・19%
5.4歳以上・・・25%
出典:Pigeon
Pigeonの育児ママアンケートによると、2歳未満が50%という驚きの結果になっています。
残りの約半数は3歳頃から4歳以上となっており、極端に間があいている状態になっているのが驚きです。
このアンケートの投票数は16なので、どこまで信用できるデータなのかというとちょっと疑問がありますが、この投票から見えてくるのは気にしないお母さんは早くからあげて、気にするお母さんは子供がちゃんと座って食べられるようになるまであげないようにしているということです。
スーパー行ったら精肉売り場、野菜売り場と感じの良い同じおばあちゃんに話しかけられ。鮮魚売り場でまた会ったと思ったら長女に“のど飴あげる”と。
棒付きの飴を2度あげたことがあるだけだし“でも飴はまだ…”って言ったら“大丈夫よ!”っつってしかも袋開けて勝手に口に入れられた。— ゆっこ (@peace_yukko) January 26, 2018
こんな風によその人から勝手に飴を与えられてしまうこともあり、アンケート結果の2歳未満であげた人が、本当に自分からあげたのかわからないですね。
ちなみに私は・・・3歳以上からあげるつもりで、娘が2歳にならないぐらいのときに飴をもらったのですが、喉に詰まらせるのが怖くて
「もう少し大きくなってからね」
と娘からとりあげてしまいました。
でも・・・主人が勝手に2歳過ぎにあげてしまい、結果として今回のアンケートで唯一回答のないところに入ってしまいました。
飴が詰まってしまった時の対処法
最低限の対処法ぐらいは頭に入れておきましょう。
子供や幼児が喉に何かを詰まらせた場合、次の対処法があります。
- 意識がある場合・・・背部叩打法
- 意識がない場合・・・心肺蘇生法(あわせて119番も)
背部叩打法
illustration by フリーメディカルイラスト図鑑
- 乳児をうつぶせにし、その下側に腕を通す。
- 指で乳児の下あごを支えて軽く突き出し、上半身がやや低くなるような姿勢にする。
- 1歳以上は抱きかかえるか、太ももの上に乗せ、幼児の頭が体よりも下になるようにする。
- 手の付け根で両側の肩甲骨の間を4~5回迅速にたたく。
心肺蘇生法
- 胸骨圧迫30回と、可能であれば人工呼吸2回を繰り返す。
- 途中で口の中に異物が見えた場合は、すぐに異物を取り除く。
また大人にはハイムリック法(患者の後ろに立って手を腹部に当て、突き上げるようにし横隔膜を圧迫する)という方法もありますが、子供や幼児には勧められません。
そのため、この2つの対処法が推奨されていますので、しっかり頭に入れておきましょう。
まとめ
今回調べてわかったことは
- 飴を食べるのに適正時期は明確にはない
- 食べさせるかどうかは親次第
- 応急処置は頭に入れておく
というようなことでした。
また飴の危険性については
- 喉に詰まらせる
- 棒つきのものは食べながら歩くと喉に刺さる可能性がある
- 虫歯になる
- 甘いものは美味しいので他のものを食べなくなる
など、本当に危ないと感じるものが多いなと感じさせられました。
飴にしろ、遊びにしろ、結局は親の判断が求められるのです。
しっかりとわが子を見守り、適正時期だ思ったら色々試してあげましょう。