最近子供のお腹が痛くなる事があって、病院で色々検査してもらったんだけれど、原因がわからなくて・・・
病気以外に考えられる事もあるのかしら?
それは心配ね。
もしかしたら、ストレスからの症状かもしれないわよ。
エッ!
ストレスでお腹が痛くなる事もあるの?
実はうちの子も前に似たような事があって・・・
可能性はあると思うので、今回一緒に、子供のストレスについて考えてみましょう!
最近お子さんが・・・
「いつもと感じが違うし、元気がない。」
「腹痛や頭痛を訴える事が増えた。」
「怒りっぽい。」
など、いつもと様子が違う場合、ストレスと関係しているかもしれません。
それでは、ストレスの症状にはどのようなものがあるのでしょうか?
また、ストレスを抱える事になった原因は?
子供のストレスに関して、気になる事が多くでてきますね。
そこで今回は、子供のストレスの
- 症状
- 原因
- 解消法
について紹介します。
子供のストレスの症状を事前に知る事で、子供の気持ちをいち早く察知し、早い段階で解消できるかもしれません。
参考になれば幸いです。
子供のストレスの症状は?
子供のストレス・・・
どのような症状に気をつけておくべきかしら?
子供のストレスの症状には、主に以下の2種類があります。
- 身体に出る症状
- 行動に出る症状
身体にでる症状としては、
- 腹痛
- 熱
- 蕁麻疹
- 下痢
- 頭痛
- 吐き気
- おねしょ
- 夜泣き
などがありますので、主な症状を以下に紹介しますね。
身体に出る症状
腹痛
ストレスの症状の代表的なもに、腹痛があります。
「お腹が痛い」と訴えられ、小児科などで診察してもらっても、ストレスによる腹痛は、病原体は無いため原因がきちんとわからないことも。
そうなると、「保育園や幼稚園、学校に行くのが嫌なのでは?」と、疑ってしまう事もあるかもしれません。
- 平日の登校前に起こることが多い。
- 睡眠時・遊んでいる時・休日には起こらないことが多い。
病的な腹痛で無いなら、仮病だと決めつけてしまわないことが、子供のストレスサインを見逃さない大切な点です。
関連記事)子供の腹痛、見逃してはいけない原因5つ!
熱
小児の場合ですと、ストレスにより急に体温が上がるが、すぐに回復する心因性発熱が多いです。
しかし、慢性的にストレスを抱えている場合は、心因性発熱を繰り返すこともあります。
発熱は身体のエネルギーを消耗するので、できるだけムリをせずゆっくり休ませましょう。
蕁麻疹
蕁麻疹は、アレルギーだけでなく、ストレスが原因で起こることがありますので、たとえ軽度でも注意してください。
ストレスによる蕁麻疹は、かゆみを伴わないことが多いため発見が遅れがちなことも。
非アレルギー性の蕁麻疹は、なんらかの刺激を身体受けたり、ストレスを感じたりすることが原因となって起こるため、かゆみを伴わないことが多いのです。
原因がはっきりしない場合には、蕁麻疹が子供のストレスの症状となりうるということも覚えておきましょう。
下痢
ストレスによる下痢は、過敏性腸症候群と正式には診断されます。
消化・免疫機能にはなにも異常はないのですが、身体の機能を司る自律神経系がうまく機能しないことで引き起こることが原因です。
ストレスが軽くなれば症状も改善しますが、症状が強い場合には、小児科などに相談・受診をするようにしてください。
頭痛
吐き気を伴う頭痛が急に発症、しかし、時間が経つとケロッとしている。
こういった症状の場合は、ストレスによる慢性連日性頭痛の可能性があります。
慢性連日性頭痛は、片頭痛持ちの子が思春期に入りなんらかのストレス抱え、頭痛が慢性化することが多いです。
ストレスによる頭痛は治りにくいですが、この症状を受け入れ、向き合うことで、少しずつよくして行く事はできます。
吐き気
いつもは元気にしているのに急に吐き始め、嘔吐を繰り返し、また元気になるという場合には、ストレスにより周期性嘔吐症(自家中毒)を起している可能性もあります。
周期性嘔吐症は、幼児期から12~13歳までにみられやすい病気です。
自然治癒することも多いですが、まれに慢性的な偏頭痛という形で後遺症が残ることもあります。
次に、行動に出る症状としては、
- 不登校
- 怒りいやすい
- 摂食障害
- 吃音
- 爪かみ
- 嘘をつく
などがありますので、主な症状を以下に紹介しますね。
行動に出る症状
幼稚園や学校に行きたがらない
急に登園・登校拒否を起こすのは、ストレスが原因かもしれません。
幼稚園や小学校、多くの人間が集まる場所においては、子供もなんらかの悩みやストレスを抱えやすくなるものです。
怒りやすい
「最近怒りやすくなって・・・」と悩んでいる親御さんも多いと思います。
子供が怒りやすくなるのには、ストレスが原因の可能性も。
うちの子の場合、ストレスがあるとよく怒りっぽくなります。
子供の脳はまだ発達途上であるため、ストレスの影響を受けやすく、怒りやすくなりがちなのようです。
吃音(どもり)
吃音が悪化したり、急に吃音がはじまったら、ストレスの影響も考えられるかもしれません。
ストレスや過度の不安など、心理的影響を受けると発症率が高くなるとされています。
とくに幼児期の吃音は、吃音によるものか発達段階のものか判断することが難しい場合も。
もしお子さんが吃音かもしれないと思ったら、早い段階で言語聴覚士に診てもらうことも考慮してください。
過食や拒食になる
子供の体形が急激に変化してきたら、ストレスが原因のこともありますので気をつけてください。
過度なストレスを抱えている場合、過食症や拒食症などの摂食障害になってしまう可能性も。
摂食障害は大人だけでなく子供にも多く、とくに10~20代(女性)の場合、生理不順を伴うこともあります。
これまで述べた症状が出ても、子供がちょうどストレスを抱える時期など、周囲は心理的問題だと思いがちです。
しかし中には、ストレスからの症状と見間違いやすい身体的疾患もあります。
自己判断せずに、まずは小児科を受診して、必要に応じて検査も行い、不調の原因を調べるようにしてください。
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子供のストレスの原因は?
原因は本当にさまざまで、何がストレスの原因になるのか一概には言えないけれど・・・
参考までに、考えられる原因を年代別に紹介するわね。
幼児期に考えられるストレスの原因
この年代(0~5歳)は、まだ精神的にも未成熟であり、日常生活での交流幅も狭いため、主に身近な親や兄弟との関係がストレスの原因となる事が多いです。
一例
- 母親や父親とのスキンシップがあまりない。
- 弟や妹ができて、母親や父親と接する時間が減る。
- 兄弟げんかで親から叱られる。
- 母親と父親の関係が悪くけんかなどが絶えない。
- 親と一時的でも離れないといけない場合。
- 食事やトイレトレーニングがスムーズに出来ずに叱られる。
そうなの。
まずは自分の子供への対応を振り返ることも大切だと思うわ。
学童期に考えられるストレスの原因
この年代(6~12歳)は、学校生活が始まり家庭での親や兄弟との関わり以外に、友達や教師などと過ごす時間も増え、新たな人間関係の中でのストレスが生まれやすいです。
一例
- 1日のスケジュールや環境の変化。
- 友達と仲良くできない。
- 教師と打ち解けられない。
- いじめなどでを受けている。
- 勉強が苦手でテストなどの成績も良くない。
- 親や教師からの威圧感。
- 受験へのプレッシャー。
- 偏食がちで給食の時間が苦痛。
この年代だと、親の目の届かない場所でのストレスが増えるようね。
解消法などあるのかしら?
ストレスを完全に取り除く事は難しいかもしれないけれど・・・
少しでも解消できる方法はあるので、次に紹介するわね。
次に、気になる解消法を自身の体験とともに紹介しますね!
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子供のストレスの解消法は?
子供それぞれストレスを抱える原因は違うので、解消法もそれぞれだと思いますが・・・
以下の事は効果的だと思うので、参考にしてみてくださいね。
子供との会話を大切にする
子供の様子を外側からは把握出来ても、内側の心のサインを読み取る事は、会話を抜いては難しいと思います。
普段から会話を多く取り入れていれば、少し入り込んだ事を聞きたい時も自然に会話が進んでいくものですよ。
このとき大切なのは、結果を急ぎすぎるあまりに子供を追い詰める様な会話にしない事です。
親はあくまでも子供を主体に考えて、「一緒に考えていく」姿勢を崩さないようにしてくださいね。
子供とのスキンシップを大切にする
難しく考える必要はありません。
1日1回、意識的にお子さんにギューとハグしてあげてください。
そうされることで、子供の精神状態も安定し、勉強への集中力もアップするようですよ。
親からの愛情は何より子供が欲している事です。
簡単なのに効果的!ぜひ習慣化してくださいね。
子供の好きな事をさせる
お子さんの好きな事を時間を気にせずとことんさせてあげるのもよい方法です。
好きな事だと没頭出来ますので、精神的にもリラックスできて気持ちもポジティブになります。
好きな事から趣味を広げてあげたり、好きな分野の習い事を始めるのも子供の気分を高揚させ、ストレスから解放されやすくなるようです。
私も自分の子供が、「何だか疲れているな、怒りっぽいし・・・」なんて感じたら、好きなだけ遊ばせるようにしています。
そうすると、うまく気分転換できるのか、何事も無かったように美味しそうに夕飯を食べていたりするものです。(笑)
ストレスにストレスを重ねさせない、早い段階でリラックスすることで回復も早いのかもしれないですね。
外で思いっきり遊ばせる
体を動かす事は効果的だと思うのでオススメです。
うちの場合、休日はよく森など自然の中をお散歩するのですが、これはかなり効果的だと感じています。
歩きながらだとおしゃべりもはずみますし、新鮮な空気を得る事で心身ともにリフレッシュできるのかもしれないですね。
また、公園などでただただ遊ぶのも効果的です。
走り回ったり、お友達や家族とじゃれあうなど、単純なことですが、意識的に取り入れることで子供の笑顔が増えるものですよ。
もし、親子間では解消が難しいと思われる場合は、スクールカウンセラーや民間のカウンセリングルームを活用することも可能ですので検討してみてくださいね。
まとめ
- ストレスの症状(身体)として、腹痛・熱・蕁麻疹・下痢・頭痛・嘔吐などがある。
- ストレスの症状(行動)として、不機嫌・不登校・過食や拒食などがある。
- ストレスの原因はさまざまであり、年代によっても違いがある。
- ストレスの解消法として、親子の会話・好きな事をさせるなどが効果的なこともある。
ストレスに苦しんでいる子供には、その状況から抜け出す方法がある。
この点を伝える事が大切だと思います。
そうする事で、将来子供が自分で悩みを解決する様になった時、自分を追い詰める事も少なくなり、
「この状況だから、もうおしまいだ。」から
「この状況だから、なんとかしよう。」と考えられる力が付くと思うのです。
どうかお子さんの心のサインを見逃さないで、スレスに負けない解消法を一緒に見付けてあげてくださいね。
子供のストレスの症状を見逃している事もあったのでは、と反省しています。
体は小さくても大人同様にストレスを抱える事もあると認識し、軽視せずに一緒に考えていくようにしたいです。