学資保険の契約者を 母親にするケースやメリット もあるって、皆さんはご存知ですか?
今回は、学資保険の契約者について
- 母親にすると良い5つのケース
- その際のメリット
- 父親にするメリット
- 契約者を決める際の注意点
などなど、様々なケースを想定しながらお話していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
学資保険の契約者を母親にするメリット
- 父親と同年齢or父親より若い場合
- 母親の方が収入が多いor父親と同等の収入がある場合
- 夫の死亡保障は他の生命保険で充分準備できる場合
- 離婚し母親が子供を引き取る可能性を見越した場合
- 父親が健康状態により加入できない場合
では、1つ1つご説明しましょう。
1.父親と同年齢or父親より若い場合
まず、父親と母親が同年齢、又は、母親が若い場合のメリットは・・
女性の方が保険料が安くすみ、返戻率も上がることです
どれだけ安くなるかは、入る保険や条件で変わりますが、だいたい月に数十円程度違ってきます。
女性の方が、統計上「長生き」する場合が多いので、同年齢で比べても安く、父親よりも母親が若い場合は更に保険料が安く済むわけですね。
僅かな差に感じるかもしれませんが、10年を超えて長期に渡って支払うことになることも多い学資保険。
2.母親の方が収入が多いor父親と同等の収入がある場合
次に、母親の方が稼いでいる、または、父親と同等の稼ぎがあって家計を支えている家庭の場合です。
収入の多い母親を契約者にすることでのメリットは・・
母親にもしものことがあった場合、保険料払込免除特則(特約)で祝い金や満期金を受け取ることができることです
契約者が万が一死亡した場合や所定の高度障害状態になった場合に、以後の保険料が免除される制度です。
祝い金や満期金は予定の時期に全額受け取ることができます。
基本的に、学資保険には自動的についていますが、特約としてつける場合もありますので加入の際にご確認ください。
基本的には収入が多い方を契約者にした方が良いのは明らかです。
もしも、母親の方が稼ぎが多く、なおかつ父親と同年齢or母親が若いのなら、母親が契約者の方がメリットが多くなりますね。
3.夫の死亡保障は他の生命保険で充分準備できる場合
保険料払込免除が必要ない場合、逆に母親に付けたい場合は状況が変わってきます。
夫の死亡保障は生命保険でしっかり準備があるという方。
亡くなった場合の保険料払込免除を期待しなくてもよいのならば、母親を契約者にしても良いでしょう。
- 母親の方が若いor父親と同年齢の場合、保険料が安く済み返戻率を上げることができる
- 母親の万が一の場合、払込免除で、将来の学費を確保できる
特に、母親が生命保険でもしもの備えがない場合、その後も学資保険料を払い続ける負担は大変かと思います。
それまで共働きだった場合はなおさらです。
4.離婚し母親が子供を引き取る場合を想定して
最近は、「離婚」を視野に入れて考え、契約者を「母親」にするケースも実は増えています。
離婚時に起こりうる学資保険トラブル
- 離婚後の支払いを途中でやめてしまう可能性がある
- 勝手に解約し、その返戻金を取られてしまう可能性がある
- 満期金の支払金を持ち逃げされる可能性がある
- 子供に万が一のことがあった場合の給付金が契約者である父親に支払われる
せっかくの学資金を取られてしまう危険があるのですね!!
離婚後に名義を父親のままにしておくと、上のような危険があります。
実際に被害にあった方も・・
https://twitter.com/ruikyunn/status/781836201300852737
離婚時の注意点
離婚時は、以下のことに気を付けましょう。
- 学資保険は、子供を引き取る側である親権を持った方の名義にすること
- 離婚後も支払いは可能か見極め、無理なら子供のために解約金を保持すること
- 契約者が父親の場合、父親の承諾なしには変更手続きができないこと
たとえ保険証券を母親が持っていたとしても、父親が契約者で受取人であるならば、保険金を受け取るのは父親であり、変更手続きも勝手にできないことを知っておきましょう!
離婚時に親権を得るのは一般的に母親であることが多いため、契約者を母親にするメリットとして・・
離婚時や離婚後のトラブル回避を見越し、最初から契約者を「母親」にしておく方もいらっしゃるということです
こういう危険や選択の仕方があるということを知った上で、契約者を決めることは大事だと思います。
5.父親が健康状態により加入できない場合
これらの他に、母親を契約者にする理由として、父親の健康状態に問題がある場合があります。
保険料払込免除特則(特約)を付加した学資保険への加入は、契約する際に健康状態の「告知書」を提出する必要があります。
なので、「父親」に入院・手術歴があったり、持病がある場合は加入できないことが考えられます。
https://twitter.com/tisatoaki/status/206347148298686464
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学資保険の契約者を父親にするメリット
一般的には、家庭の大黒柱といえば父親であることが多く、そんな父親に万が一のことがあった場合、その後の学資保険の支払いが大変になることは間違いありません。
学資保険の契約者を、最も収入が多い父親にするメリットはなんといっても
父親に万が一のことがあった場合、その保険料払込免除で予定通りの祝い金や満期金を受け取ることができることです
契約者を母親にしていた場合は、父親に万が一のことがあった場合、その後父親の収入は無くなる上、支払いは続きます。
学資保険の支払いを父親の収入から支払うご家庭の場合は、父親を契約者にするのが無難であると言えます。
学資保険は、「生命保険料控除」の対象となります
学資保険が控除対象になるとは知らずに4年間50,000円を損し続けていた
— 安田 (@ysdsat) November 10, 2016
学資保険は貯蓄の意味合いが強いため、年末調整の控除に含まれないと勘違いする方も意外と多いようです。
控除対象なので、他の保険と共に申告してみてくださいね。
学資保険の契約者は誰にするのが一番良い?
学資保険の契約者を決める上で鍵となるのは・・
学資保険の最大のメリットである「払込免除特則(特約)をどちらにつけるのが得策か」ということです
パートナーを失って収入が激減した場合、保険料が負担で途中解約・・なんてことになると、学資保険は「損」をすることになります。
もしものことがあった場合、保険料払込免除をどちらに付けておいた方がよいのか、そこまで想定して契約者を選びましょう!
最後に
【母親を契約者にする5つケース】
1.父親と同年齢or父親より若い場合
女性の方が死亡率が低いため、保険料が安く済み返戻率が上がる
2.母親の方が収入が多いor父親と同等の収入がある場合
母親の万が一の場合、払込免除で、将来の学費を確保できる
父親と同年齢か若い場合は、保険料が安くなる
3.夫の死亡保障は他の生命保険で充分準備できる場合
母親の万が一の場合、払込免除で、将来の学費を確保できる
父親と同年齢か若い場合は、保険料が安くなる
4.離婚し母親が子供を引き取る可能性を見越した場合
離婚時のトラブルを回避できる
父親と同年齢か若い場合は、保険料が安くなる
5.父親が健康状態により加入できない場合
父親が加入できない場合は母親が契約者となるケースが多い
【契約者を決める際の注意点】
- 父親と母親、どちらに保険料払込免除があると得策かを見極める
- 離婚後に学資保険を解約されたり、お金を持ち逃げされる危険性を知っておくこと
- 学資保険だけを見て判断せずに、他の生命保険の内容も含めて検討することが大事
母親を契約者にすることで生まれるメリットが今回分かったと思います。
それぞれ、あなたの家庭の場合はどうなのか、ぜひこの機会に考えてみてくださいね!