「あなたの唇は潤っていますか?」
私は、乾燥からか、割れたり、皮が剥けたり、痛い目にあうこともしばしば。「ぷっくり唇」まではいかなくても、ヒリヒリや荒れをまずどうにかしたい。うまくひけない口紅に、朝からテンションが下がります・・
おっぱいを飲んだり、よだれでベトベトになったり、色んな物を口に入れてみたり・・「可愛らしい赤ちゃんの唇」って、毎日沢山のものと接触している分、トラブルも多いもの。自分なら我慢もできるけど、赤ちゃんが痛がる姿はつらいですよね。
そこで、今回は『大人も赤ちゃんも参考にして欲しい』
- 唇の乾燥の原因と対策
- 赤ちゃんの場合の原因と対処法
- 唇が荒れたときの「これしちゃダメ!」
原因を知って対策をしよう!
- 唇の構造
- 空気の乾燥
- 口呼吸
- 唇の舐め過ぎ
- 唇への刺激
- 栄養不足
- 紫外線
- 水分不足
- 消化器系の疾患
唇の構造
そもそも、唇は皮膚の一部では無く「粘膜の一部」です。皮膚に比べて角質が薄く、「皮脂腺」と呼ばれる脂を調節する機構が少ないために、乾燥トラブルが多くなります。
唇の構造=皮脂膜が作れず、表皮の水分が蒸発しやすい上、バリア機能が低い
唇のターンオーバー=唇は皮膚の4倍のスピードで生まれ変わる
という利点もあります。唇は約1週間、早い時は3日で生まれ変わることもあるため、うまくケアを行えば早期に結果が出やすいということであり、逆にケアを怠ると、お手入れ不足がダイレクトに出やすい部位であるともいえます。
空気の乾燥
唇は、空気の乾燥による影響を受けやすい部分です。特に冬場!空気の乾燥に加え、暖房器具の使用で、室内も乾燥しますからね。湿度の調節が大切になってきます。
- 加湿器の使用
- マスクの使用
などで、対策しましょう。加湿器がない場合は、洗濯物を室内に干したり、湯のはった洗面器を部屋に置くことでも効果があります。そして、マスクを着用することをおすすめします。マスクを着用すれば、その内側は自分の吐息で保湿されることになり、唇の乾燥を防止することができますし、風邪予防にもなりますよね。
口呼吸
呼吸の仕方によっても唇の乾燥を招きます。口呼吸をすると、呼吸の際に空気が唇に触れるため、その状態が習慣として続いてしまうことで唇が乾燥してしまいます。
- 歯並びが悪く口が開き気味
- 鼻の通りが悪い
- いびきをかく
歯並びが悪く、上の歯と下の歯が噛み合わない開咬と呼ばれる方、蓄膿症や鼻炎の方、毎晩いびきをかく方は口呼吸の習慣が多く見られます。口が開く習慣が続いてると感じたら
→歯科や耳鼻咽喉科など、それぞれの専門家に相談し、口呼吸の原因を治すことで唇の乾燥も改善できる場合があります。
そこまではしなくても、口呼吸による乾燥を防ぎたい方は、マスクの使用が効果的です。吐いた息の水分で、マスク内の潤いを保ち、乾燥から守りましょう。
唇の舐め過ぎ
唇を舐めることも、乾燥に繋がるので注意しましょう!
唇を舐めると・・唾液が蒸発する時に、一緒に唇の水分までも奪ってしまい、余計に乾燥してしまいます!また、せっかくケアとして塗っていたリップクリームなども落ちて、より乾燥に繋がったりすることも。唇の舐めすぎには気を付けましょう。
唇への刺激
- 食事の後にティッシュでゴシゴシ
- メイクを落とす時にゴシゴシ
- 辛いものなどの刺激物が好きでよく食べる
- うつぶせで寝る
- 歯磨き粉をたくさんつける
- タバコを吸う
- リップクリームを1日に何度も塗り直す
これらは、唇を過剰に刺激する原因になります。食事の後も、メイク落としの際も、こすり過ぎにまず注意!
そして、口に入れる物も要因になります。辛いものに限らず、オレンジジュースの酸でも唇にとっては刺激なんですって!口に刺激物がついた際は、よく洗うことが必要です。その際は唇はデリケートなので優しくお願いしますね。リップクリームに関しては、塗り過ぎによる摩擦や、合わないものであった場合など、荒れる原因にもなり得るので気をつけましょう。
栄養不足
実は食事もとっても大事!食生活の乱れにより、ビタミンB群が不足すると、肌や粘膜が弱くなりますので、唇の荒れにも関係してきます。
ビタミンB群やビタミンCを積極的に補いましょう!ビタミンの中でも特に、ビタミンB2の食品が効果的です。外食が続いていたり、加工品ばかり食べていたりと、毎日の食事で栄養バランスがとれていない人は要注意です。
- ビタミンB2 ・・・レバー、うなぎ、牛乳、豚肉、納豆、卵、さば、チーズ など
- ビタミンC ・・・レモン、イチゴ、赤ピーマン、じゃがいも、カリフラワー など
関連記事)乾燥肌は食べ物で体質改善!予防できる?
紫外線
通常、紫外線を浴びるとメラニンが出てきて紫外線が肌に侵入するのを防いでくれます。しかし、唇は皮膚が薄く、メラニンの量も少ないため唇には守ってくれるものがないんです。
だから、紫外線の影響を直接受けてしまい、浴びた紫外線のダメージで荒れてしまうというわけです。肌の紫外線対策をする人は多いようですが、意外と唇は忘れがち。UVカット効果のあるリップクリームなんかもありますので、うまく利用するのも良いかもしれませんね。
水分不足
唇の乾燥は体内の水分不足にも関係してきます。水分不足は皮膚の乾燥を引き起こします。唇も同様です。冬場などはあまり喉が乾かないので、水分補給をすることが減りがちで唇が乾燥している場合が多くなります。唇の乾燥が気になる場合は、こまめに水分を補給しましょう!
消化器系の疾患
消化器になんらかのトラブルを抱えている場合、唇や口の中が荒れる場合があります。暴飲や暴食などでも唇に症状が出る場合も。特にアルコールの飲み過ぎでは唇の乾燥が起こる場合がありますのでお酒はほどほどにしましょう。
また、実は胃と唇は深く関係しいるため、唇は胃腸の状態によって荒れる事もあります。上唇は胃の、下唇は腸の状態を表していると言われているんです。なので、胃が弱っていると体全体の抵抗力が落ちて、唇が刺激を受けた時に荒れやすくなるんです。唇のケアをいくらしても荒れてしまう原因は「胃が荒れているせい」かもしれません。改善が見られない場合は病院へ。
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赤ちゃんも唇が乾燥する!原因と対処法は?
原因
- 赤ちゃんの体質
- 唇の油分を舐めとってしまう
- よだれ
- こすり過ぎ
赤ちゃんの肌は、大人の半分くらいの薄さしかありません。バリア機能や保湿機能も半分くらいしかないということです。大人でさえデリケートな唇ですから、赤ちゃんはもっと大変!
そうそう!お母さんのおっぱいだけでなく、自分の手足を吸ったり舐めたり・・周りにあるおもちゃも、なーんでも口に持っていきます(苦笑)乳児の間は唇で感じて外部と接触することが多く、乾燥、かぶれの原因が発生しやすい状況ですね。舐めることが多いので、唇の油分まで舐めとってしまい、乾燥しやすくなります。
また、新陳代謝がとても活発で、汚れがたまりやすく、よだれや食べこぼしも多いため、些細なことから乾燥やかぶれの原因となってしまいます。よだれで濡れた唇は、機能が弱まって乾燥しやすくなります。汚れを取ろうと、ゴシゴシこすり過ぎると油分がはがれてしまいますし、タオルや服の表面のザラザラが、唇を傷つけることもあります。赤ちゃんの唇はとてもデリケート。日頃のケアで少しでも防いであげてくださいね。
対処法
対処法は以下の5つ!
- 水分を含ませたガーゼで優しく拭く
- 赤ちゃん用リップクリーム
- ワセリン
- 母乳
- 加湿器
水分を含ませたガーゼで優しく拭く
まずは、柔らかいガーゼを少しだけ湿らせて、そっと置くように拭いてあげましょう!
赤ちゃんのお母さんが欠かさず持ち歩く物の一つ「ガーゼ」ですが・・
こまめに強く拭きすぎると、水分や油分が奪われ、乾燥やかぶれの原因になるので要注意ですよ。デリケートな赤ちゃんの口元は、柔らかいガーゼを使いましょう。そういう私も、ガーゼが無いときは、おしぼりやティッシュで拭いたりもしていました・・反省!ティッシュやおしぼり、タオルは見かけよりも表面がざらざらしているので、既に荒れているという赤ちゃんは切れると痛いですからね、特に気を付けましょう!
赤ちゃん用リップクリーム
ガーゼで拭いた後、そのままにすると、拭いたときの水分と一緒に、元あった水分まで蒸発して乾燥するので、ケアが必要です。その1つの方法が「リップクリーム」。ただし、大人用のリップクリームは、赤ちゃんの肌に良くない成分が含まれていることがあるので、赤ちゃん用のリップクリームを使用してください。無添加・無香料で、メンソールが入っていないリップスティックがおすすめです。
ワセリン
赤ちゃん用のリップクリームが手元にない場合は、「白色ワセリン」で代用できます。ワセリンは、あちこちに塗ることが可能ですし、私も重宝しました!赤ちゃんの肌の保湿にはとても役立つものなので家にあると安心ですね。病院でも、よく処方されます。
母乳
赤ちゃん用のリップクリームやワセリンが家にない場合は、母乳でも乾燥を和らげることが可能です。普段から口に入れているものですし、一時的ですが赤ちゃんの唇に潤いを与えてあげることができます。
加湿器
環境を整えるためには部屋の加湿が重要です。赤ちゃんの唇だけでなく肌にも有効ですしね。上にも書いた通り、加湿器がない場合は、近くに洗濯物を干したり、お湯をはった洗面器でも代用できます。空気を乾燥させなければ唇も潤いやすくなります。
関連記事)子供の乾燥肌対策!保湿はどうする?
唇が荒れた時は注意が必要
これをしちゃダメ!(赤ちゃん編)
- ハチミツはダメ!
- つばを塗るのはダメ!
ハチミツはダメ
ハチミツにはボツリヌス菌が含まれていることがあります。1歳未満の赤ちゃんが、このボツリヌス菌を接種すると、神経麻痺を主な症状とする「乳児ボツリヌス症」という病気を発症することがあります。
つばを塗るのはダメ!
赤ちゃんの乾燥した唇に、お父さんお母さんがつばを塗ったりしていませんか?これは絶対NGです!唇がより乾燥すると共に、お父さんお母さんの口の中に潜む菌やウィルスが赤ちゃんの口の中に入ってしまい、思わぬ病気のリスクが伴います。
これをしちゃダメ!(リップクリーム編)
- 荒れている唇に市販のリップクリームはダメ!
- 横塗りはダメ!
- 塗り過ぎはダメ!
- 寝る時にUVカット用はダメ!
乾燥ケアの見方である「リップクリーム」ですが、使い方を間違えると乾燥の原因にもなり得るので注意が必要です!
荒れている唇に市販のリップクリームはダメ!
「薬用」「医薬部外品」と書かれたリップクリームは、唇の荒れを予防するもの。既に荒れている人は、医薬品のリップクリームが必要ですので、お間違えのないように!
横塗りはダメ!
唇はよくみると縦にシワが入っていて、組織が縦にむいているのがわかります。シワの間にクリームが入り込まないと意味がないのは当然!リップクリームを塗るときは縦ラインを意識して塗るように心がけましょう!
塗り過ぎはダメ!
何度も塗るとその摩擦により、炎症を起こしやすくなってしまい、さらに、唇自体の防御機能が低下してしまいます。つまりリップクリームの塗りすぎは、ガサガサ唇のもとになってしまうのです。
寝る時にUVカット用はダメ!
UVカット成分は多少なりとも刺激があります。負担を減らすためにも、UVカットする必要のない夜は使用するのを避けましょう。肌荒れに繋がります。夜は通常のリップクリームまたはワセリンを塗りましょう。
※上記のような方法でも症状が改善されない場合や、長期的に続く場合は、「口唇炎」や「接触性皮膚炎」など、病気である可能性も考えられます。気になる方は、早めに病院に相談しましょう!
最後に
- 唇はもともと乾燥しやすいデリケートなもの
- 乾燥の原因は様々で、それに合った対策をとること
- 赤ちゃんはさらに乾燥トラブルの危険有り、優しいケアを心がけよう
- 「これしちゃダメ!」なNGケアに気を付けよう!
- 乾燥が原因でない病気の場合もある
- 心配な場合は早めに病院へ
見てきたように、唇の乾燥の原因、症状は様々です。普段から、湿度対策やマスクの着用、そして、リップクリームやワセリンによるケアなどを行い、まずは荒れないように気を付けましょう!
既に荒れてしまっている方は、医薬品による治療が1番です。早めの受診をおすすめします。特に、赤ちゃんは症状が出やすいので、皮膚科や小児科などで、症状に合ったお薬やワセリンを早めに処方してもらい、持っておくと安心ですね。
この機会に、上記のことを踏まえ、普段からケアをして「ぷっくり唇」を目指しましょう♪
byRIKO