世の中にはいろいろなアレルギーがありますよね。牛乳や小麦、卵やハウスダストなどは有名なアレルギーですがかにやえびなどから起こる甲殻アレルギーはどうでしょうか?今回はこの甲殻アレルギーについてのお話しです。
エビフライや蟹鍋、そんな甲殻類を使った料理もたくさんありますし、何かあったらと思ったら心配ですよね。
私も友人が大人になってから突然発症し、呼吸困難になり、救急車で運ばれた経験があるんです。なので、特に子供にかにやエビなどを食べさせるのはとても慎重になってしまいます。
そこで今回は甲殻アレルギーのお話しでもこれらのことにスポットを当ててお話しします。
- アレルギーの症状にはどんなものがある?
- 食中毒との違い
- 甲殻アレルギーの原因は?
- 甲殻アレルギーはかにとえびだけではない!?
それではいきますよ!
甲殻類アレルギーの症状にはどんなものがある?
皮膚症状
まずは皮膚症状からです。皮膚症状は最も顕著に表れるアレルギーです。
- かゆみ
- じんましん
- 目が腫れる
- 目が充血する
喉や口のかゆみ
また喉の中に不快感がある、唇が腫れる、などの症状があります。
腹痛・下痢・嘔吐
アレルギーでは吐き気や嘔吐、下痢、などの症状も現れます。一般的には鶏卵アレルギーよりも症状が重くなることが多いです。
食中毒との違いは?
またこの症状は食中毒にも似ているため、よく食中毒にも間違われます。この違いを正確に把握するには今のところ医師にも難しいといわれます。ですがそれぞれ発症する理由は違います。
- アレルギーは分解されていないタンパク質が原因で起こります。
- 食中毒は増殖した細菌によって起こります。
症状は似ていますが対応は全く異なるので症状が出たら食中毒なのかアレルギーなのかの判断を出来るだけ迅速に行えるようにしておく必要があります。それにはやはり日常から食生活を細かく記録し、食事を作るときは清潔にして調理するなどの注意が必要です。
アナフィラキシーショック
アナフィラキシーショックとは上記の症状が重なり合って出てくる症状のことです。呼吸困難や血圧低下などの重篤な症状が見られた時はすぐに救急車を呼びましょう。
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甲殻類アレルギーの原因物質とは?
このアレルギーは甲殻類が持っている「トポロミオシン」という物質が原因で起こります。
関連記事)かにアレルギーの対処法!いざという時に慌てないために
甲殻類アレルギーはかにとエビだけじゃない!
甲殻類と聞くとかにやえびを考える人も多いのですが、原因物質の「トポロミオシン」はえびやかにだけではなく、イカやタコ、またダニやゴキブリ・蜘蛛・サソリにまで含まれる物質なので甲殻類アレルギーの方はこれらにも注意が必要です。
調査によるとえびアレルギーの人の約65%はかににも反応し、20%の人がイカやタコ、貝類にも反応するようです。
またえびアレルギーの人の80%はかっぱえびせんなどは摂取可能という結果が出ています。これは高温で焼くことでアレルゲン性の低下があったのではないかと言われています。ですがかっぱえびせんを食べて発症した方もいるので油断は禁物でしょう。
甲殻類アレルギーは治る?
今のところ決定的な治療法はありません。ですので上手に付き合っていくしかないようです。ですので現在の治療法としては抗ヒスタミン薬の投与によって症状を抑えたり、アドレナリン自己注射薬などの方法がとられます。
心配ならアレルギー検査もお薦めです→赤ちゃんのアレルギー検査っていつからできるの?
まとめ
- 甲殻類アレルギーの症状は皮膚症状から消化器官、呼吸器、そしてアナフィラキシーショックまで起こる
- 原因はトポロミオシンという物質
- エビやカニだけではなく、イカやタコ、ゴキブリなどでも起こる
- 決定的な治療法はない
甲殻アレルギーも怖いですね。エビやカニを使った料理が好きな人も多いかと思います。食べている最中にいきなり発症したら・・・と思うと食べるのをためらってしまいそうですね。
ですがエビやカニがおいしいことは確かですし、気になるようでしたらアレルギー検査を受けてから食べるようにしましょうね。