毎年、季節の変わり目に繰り返す、乾燥肌のかゆみ。経験がある方、多いのではないでしょうか?かく言う私も、毎年、季節の変わり目や気候による乾燥肌のかゆみに悩んでいる一人です。
何度も繰り返すあのかゆみは、とても辛いですよね。しっかりと乾燥肌対策のスキンケアをしているつもりなのに、なかなか乾燥肌のかゆみが治らない。そう感じているあなた、実は普段の生活習慣や保湿剤が、さらなるかゆみを呼んでしまっているのかも知れません。
今回は、
- 乾燥肌によるかゆみの原因
- かゆみを治す方法
- 実はかゆみをさらに呼んでしまっている行動
以上についてお伝えします。
どうして乾燥肌だとかゆみが出るの?
- かゆみを引き出す物質が分泌される
- ひっかいてしまうと、どんどんかゆくなる
- 肌を守るバリア機能が低下している
乾燥肌によるかゆみの詳しいメカニズムは、実はまだはっきりとはわかっていません。ですが、皮膚の細胞から分泌されるヒスタミンという物質が、かゆみを引き起こす原因に関係しているのではないかと言われています。
分泌されたヒスタミンは、脳の知覚神経を刺激します。すると、神経ペプチドという神経伝達物質が分泌され、それがさらにヒスタミンの分泌を促すのです。かゆいところをひっかくと、後からさらにかゆみが増してきますよね。これが、かけばかくほどかゆみが増す仕組みなのです。
乾燥肌は、皮膚を外部刺激から守る水分や油分が不足している状態のため、ちょっとした外部刺激にも大きく反応してしまいます。普段はなんともない髪の毛による刺激でかゆくなったり、今まで使っていても大丈夫だった化粧品などが急に合わなくなったりするのは、肌を守るバリア機能が低下しているため起こります。
かゆみを治す方法は?
- 血行を良くする
- セラミド入りクリームで保湿
- 食事で改善する
血行を良くする
寒い季節や、夏でもエアコンの使用で体が冷えて血行が悪くなると、乾燥肌になってかゆみが出てきます。血行が悪くなると、肌が新しく生まれ変わるターンオーバーが正常に行われず、肌のバリア機能が損なわれて刺激に過剰反応してかゆみが出てしまうのです。入浴はシャワーだけでなく湯船につかり、冷たい食べ物をとりすぎないようにして、体を冷えから守りましょう。
セラミド入りのクリームで保湿
乾燥肌には、肌を守る成分であるセラミドが入った保湿クリームを使うのが効果的です。セラミドは人の肌にもともとある成分で、このセラミドが不足することで肌のバリア機能が低下し、乾燥肌になってしまうのです。化粧水やクリームなどでセラミドを補うことで、乾燥肌によるかゆみは改善できるでしょう。
食事で改善する
また、食事も乾燥肌対策にはとても重要です。肌を作るたんぱく質や、肌の潤いを保つために必要な必須脂肪酸、ビタミン・ミネラルを多くとるようにしましょう。ダイエットで食事制限をしたり、ストレスから暴飲暴食してしまっていると、肌のコンディションが悪くなり、乾燥肌になりやすくなるので、食事に気を付けて必要な栄養素を取り入れることで、かゆみを改善することができます。
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それは逆効果!余計かゆくなる
- 熱すぎるシャワーやお風呂
- 様々な成分が入った保湿剤を使う
- お酒、コーヒーの飲みすぎ
お風呂の入り方に注意
血行がよくなることで乾燥肌を改善することができますが、体を温めるために熱すぎるシャワーを浴びたり、熱い湯船につかるのは、逆に乾燥肌を招くことになります。肌の保湿に必要な水分や油分が流れてしまい、本来の保湿成分が損なわれてしまうのです。入浴するときのお湯の温度は40℃以下にし、保湿成分が流れてしまうのを防ぎましょう。
また、このお風呂の入り方ですが、ゴシゴシ洗うのも肌を刺激してしまい、かゆみにつながるので要注意です。
保湿剤の選び方に注意
たくさんの種類の保湿クリームや化粧品が出回っていますが、保湿剤を選ぶときには入っている成分に気を付けましょう。乾燥肌は、外部刺激に非常に敏感な状態になっているので、強い成分が刺激となり、逆にかゆみが強くなってしまうことがあります。植物由来成分が入ったものも一見肌に優しそうに見えますが、乾燥して肌が敏感になっているときはアレルギーを引き起こす場合もありますので、十分に気を付けてください。
飲み物に注意
また、お酒やコーヒーのとりすぎも、乾燥肌を悪化させてしまいます。お酒やコーヒーをとりすぎることで、体に必要なミネラルやビタミンが体外に多く流れ出てしまい、肌に栄養が行かなくなってしまうのです。
- 乾燥肌を食べ物で改善について詳しく書いた記事はこちら→乾燥肌は食べ物で体質改善!予防できる?
- 乾燥肌におすすめの化粧水はこちら→乾燥肌におすすめな化粧水3選!安くて良いのは?
最後に
- ヒスタミンという物質が分泌されることでかゆみが起こると言われている
- 乾燥による肌のバリア機能が損なわれることで、外部刺激に弱くなるとかゆくなる
- 血行をよくしたり食事に気を付けることで、乾燥肌によるかゆみは改善される
- 食べ物に気を付けることでも乾燥肌のかゆみは改善できる
- 入浴のお湯の温度は40℃以下にする
- 保湿剤を選ぶときには、入っている成分に気を付ける
季節を問わず、乾燥肌のかゆみは起こります。寝ているときにも体がかゆくなったりすると、何度も目が覚めて本当に辛いですよね。今回お伝えした乾燥肌のかゆみ対策は、どれもすぐに試せるものですので、ぜひ取り入れてみてください。