自分のお子さんが発した最初の言葉を覚えていらっしゃる親御さんは多いと思います。
親にとって子供が話し始める事は大きな喜びであり、成長を感じられる大きなステップだと思います。
しかし、お子さんが話し始めると言葉の発達も急激に進みますので、言葉が上手く出にくい場合も多くあるものです。
これは極自然な事ですが、その度合いにより親が心配になる『吃音症』を疑う場合も出てきます。
そこで、子供の吃音症について色々と調べましたので、参考にして頂けると幸いです。
吃音症(どもり)の症状は?
吃音症は、話そうとしても言葉が滑らかに出てこない状態を指しますが、その状態には個人差があるとされています。
以下が主な症状の分類です。
連発型(連声型)
―例えば、「こんにちは」と言おうとしているのに、「こ、こ、こ、こんにちは」の様に、最初の言葉を連発してしまう状態。
伸発型
―「こんにちは」と言おうとしているのに、「こーーーんにちは」と、最初の言葉を引き伸ばして発する状態。
難発型(無音型、無声型)
―「こんにちは」と言おうとしているのに、「こ、、、、、、、」の様に、最初の言葉で詰まってしまい、その後の言葉が続かない状態。
幼児期の子供は、同じ言葉を繰り返したり、言葉に詰まったりし易く、この様な状態は言語が発達して行く過程で起こる一過性の場合も多いものですが、吃音の初期症状の場合もありますので、親としては大らかな態度で、しかし、注意深く観察する事は大切です。
子供の吃音症(どもり)は何が原因になっているの?
吃音症の原因は色々と考えられていますが、未だに特定されていないのが現状です。
しかし、原因は色々な要因が組み合わされている場合が多いようです。
以下が代表的な原因とされています。
*心理的な原因
―幼い時期に過度の不安、緊張、ストレスを受けてしまうと吃音症を発する率は高くなるとされています。
又、家庭においての躾が厳しい場合も原因になる様です。
*環境による原因
―親や周囲の人に吃音症の人がいると、それを真似る形で吃音症になる場合もある様です。
又、どもる事が悪いと思い込み、それを隠そうとして、余計に意識してしまい、吃音症が悪化する場合もあります。
*遺伝的な原因
ー吃音は遺伝子の関与がある事は、研究により分かっています。
しかし、親に吃音症があるから100%子供に遺伝するとは限らず、環境などの他の要因と重なって発症する事が多いようです。
[adsense]
子供の吃音症(どもり)への対応は?
先に述べました様に、お子さんが幼い場合には一過性の事も多いですから、お子さんにどもりを認めても普通に話しかけ、自然に対応してあげて下さいね。
親が神経質になってしまうと、子供もその事を意識してしまい、事態が悪い方向へ向かってしまう事もありますから、あくまでも焦らずにゆっくりした態度で接して下さい。
もし、お子さんが5歳以降になっても吃音症が改善されない場合には、各自治体にある「ことばの教室」などへご相談する事から始めてみて下さいね。
吃音症(どもり)を克服するカギは?
お子さんにどもりがあると、それをどうにか克服させようと思われがちですが、そう思えば思うほど状態が悪化してしまう事も少なくない様です。
その原因は、やはり親の焦りが、子供へのプレッシャー、そしてストレスへと繋がるからではないでしょうか。
実際に子供に強く吃音症の克服をさせようとすると、どもりは悪化するのは分かっています。
お気持ちは分かりますが、吃音症の克服のカギは、焦らずに、子供にストレスを与えない事を考えたうえで、その先に向かう点ではないでしょうか。
最後に
子供の吃音症(どもり)に悩まれている親御さんは多いものです。
私の周囲にも何人かいらっしゃいますし、自分の子供も一過性でしたが、その様な時期が多少はありました。
子供の吃音症(どもり)において大切だと感じるのは以下の2点です。
・5歳以上になり状態が改善されないならば、早めに専門機関などに相談する事。
日頃から自分のお子さんを良く観察されて、温かく見守ってあげて下さいね。
あやより