じゃあ、ママの言う通りに書いてみなさい。
作文を書かなきゃいけないのに、全く思い浮かばない。
何を書けばいいのか分からない。
親子でイライラしてしまい、時間だけが過ぎていってしまうこと・・・ありますよね?
うちもそうでした。
親が「ああしなさい」「こうしなさい」と言うと、それはもう子供の作文ではなくなるし・・・。
そんな小学生の子供さんがいらっしゃる親御さんに向け、今回は、作文を書く際の教え方として
- 何をどうしたらいい?
- 具体的な方法
を、分かりやすく説明します。
一つの参考にしていただければ幸いです。
【小学生】作文の教え方!何をどうしたらいい?
- どんな話にしたいのか子供と会話
- 質問形式にする
- メモまたは録音
- 初め・中・終わりに分ける
- 題名は、ラストに決めてもいい
どんな話にしたいのか子供と会話
何を書いたらいいのか分からない子のアイデアを待っても、ただ時間が過ぎるだけ。
「テーマは何?」
「そのテーマから、あなたが思い浮かぶことは何?」
という部分を詰めていきます。
例を挙げると・・・
ママ「作文のテーマは、何について書くよう言われてるの?」
子供「ありがとうがテーマだって。」
ママ「ヘェ〜。あなたがありがとうって思うことは?」
子供「別にない。」
ママ「じゃあ、あなたがありがとうって言う言葉をたくさん使うのは、どんな時?」
子供「友達のK君かな?いつも僕に優しくしてくれるし。あっ、でも、ママにもいつもありがとうって思ってるよ。」
ママ「じゃあ、あなたが今日作文に書きたいのは、K君?それともママ?」
子供「ん〜っとね、K君にはいつも僕もありがとうって言えてるし。ママかな。」
と、このような会話の中で、「ありがとう」という作文のテーマが、「ママに対してのありがとう」の作文のテーマに絞り込まれました。
質問形式にする
先ほどの会話の中から、質問形式でテーマを絞り込んだわけですが、今度は内容に触れていきます。
ママ「いつ、ママにありがとうって思ったの?」
子供「いつも思ってるよ。」
ママ「じゃあ、そのいつもの中で一番ありがとうを強く思ったのは?」
子供「あの時だよ!僕が入院をして、ママが仕事を休んで、ずっと一緒にいてくれたことあったじゃない。」
ママ「あれっていつだっけ?」
子供「僕が2年生の時だよ。」
ママ「どうしてありがとうって思ったの?」
子供「すごくきついし、心細いし、慣れない場所で不安でたまらなかったんだ。でもさ、ママの顔を見たら安心できたんだよ。」
ママ「ママがいなかったら、どうだった?」
子供「ママがいなかったら、僕はもうずっと泣いて過ごしてたと思うし、病院を抜け出したくなってたかも。」
この何気ない会話の中に、作文の題材はたくさん転がってます。
- 僕が入院をした時
- 僕は不安だった
- ママの顔を見たら安心できた
- ママがいなかったら、僕は逃げ出したくなってた
ここの部分、話を広げ、言葉の肉付けをしたら、それはもう立派な作文になるんです。
メモ・または録音
そこで、そんなママとの会話を、「メモしておく」または、「録音しておく」ことをオススメします。
メモする場合、全てをメモするのではなく、答えた内容だけをメモしてもかまいません。
そのメモは、子供が書くのが一番ですが、意外と話しながらメモするってのは難しかったりするので、親がメモしてもいいでしょう。
初め・中・終わりに分ける
先ほどメモした内容を、作文にするために、初め・中・終わりに分けます。
- 初め・・・いつのことなのか
- 中・・・どんなことがあったのか
- 終わり・・・どう思ったのか
分けることによって、言葉の肉付けもしやすくなります。
題名は、ラストに決めてもいい
子供は、題名を最初につけたがりますが、仮でつけておいて、書き終えた後に考え直してもいいでしょう。
意外と、後から決めた方が、ぴったりな題名が思いつきやすいものです。
【小学生】作文の教え方!実践編
先ほど、会話をし、質問形式で内容に触れ、初め・中・終わりに分けました。
ここでも、作文用紙に書く前に、ここでも質問しつつ、練習書きさせるのがオススメです。
「小学校2年生の時、僕は風邪から肺炎になって入院することになった。」
「ただでさえ、苦しくてきついのに、看護師さんや先生、知らない人にいっぱい囲まれて、僕は不安に押しつぶされそうだった。」
「白い天井を見てたら、宇宙に吸い込まれそうな感じになって、僕は誰も知らない場所で寂しくて怖くてたまらなかったんだ。
でも、その時、ガチャっとドアが開いて入ってきたママの姿が見えた時、ものすごくホッとした。」
「もう、ママが僕を救い出してくれる天使に見えたよ。
ああ、僕は一人じゃない。
ママは、僕を見捨てなかった。
お仕事忙しいはずなのに、お仕事より僕を選んでくれたんだと思ったら、すごく安心して眠たくなったんだよ。」
その後はどうだった?
「目が覚めたら、僕は来た時に検査をして寝かされてた処置室から、いつのまにか病室にいたんだよね。
でも、そこでもママがいてくれて、僕はホッとしたんだ。」
「結局、1週間入院した。
その間、ずっと腕には注射の針が刺さったまんまで動きにくかったし、病院のご飯もあまり美味しくなかった。」
「1週間ぶりに外に出たら、すごく空が眩しく感じてさ。
ママはずっと僕のそばにいてくれたから、ちょっと疲れた顔をしていたけど、久しぶり食べたママのカレーは、病院のご飯とは比べ物にならないくらい美味しく感じたよ。」
「ママに、いっぱいありがとうって思ったよ。
ずっと僕のそばにいてくれてありがとう。
ママも、病気の僕を見てて不安だったし、疲れたよね。
それなのに、家に帰って僕の好きなカレーを作ってくれてさ。
ママがいなかったら、僕は頑張れなかったよ。
ママ、本当にありがとう。」
初めに、
- どんな話にしたいのか子供と会話
- 質問形式にする
- メモまたは録音
- 初め・中・終わりに分ける
- 題名は、ラストに決めてもいい
といった流れができていたので、メモした内容・録音した内容をまとめるだけ。
そこに、ちょっと質問を加えることで、肉付けもできちゃいます。
ただ、下書き段階なので、
- 誤字・脱字をチェックして
- 書き方(一マスあける場所・ですます・接続詞)
- 読み返し
- 抜けてる言葉はないか
- 付け加えたい言葉はないか
そこを修正できたら、清書して完成です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
親が、ああだったでしょ?
こうだったでしょ?と口を出せば、それはもう子供の作文ではなくなります。
でも、親はあくまでも聞いただけ。
子供の素直な感想、想いこそが、とっても素敵な作文になることでしょう。
質問に答え、自分の思ったことや感想を付け加えるだけ。
これを繰り返すことで、作文というものに慣れ、自分の頭の中で考えられるようになったら、作文も苦手ではなくなるでしょう。