多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合、排卵誘発剤を使ったり、インスリン抵抗性改善薬を用いたり、腹腔鏡下卵巣多孔術をしたり、体外受精をしたりと、妊娠できなければ不妊治療としてステップアップする必要が出てきます。
しかし、多嚢胞性卵巣症候群の私が、奇跡の自然妊娠をし、更には流産の心配も乗り越え、出産することが出来たんです。
今回は、その私の実体験や自分でできる対処法をご紹介。また、この多嚢胞性卵巣症候群の場合、今後も付きまとう不安なかかる病気の傾向などもご紹介したいと思います。
多嚢胞性卵巣症候群の場合の妊娠期間、私の実体験
ちょっと遅めの10週目に心拍が確認でき一安心はしましたが、それからも安定することはなく、出血があったり下痢が続いたり、羊水が足りなくなったりとたくさん問題はあり、安静にしていることが多かったです。
何よりも発育が悪くいつも週数の平均よりも3.4週分小さめでした。普通なら安定期のころも流産の心配がありました。
私自身に子宮に栄養が少なく体力もないので、食べている分がそのまま私のエネルギーとして使われているので赤ちゃんにまで栄養が行き届いてないのが原因とのことでした。とにかく食べて動かないこと。
一般的に妊娠中の体重の増加は7〜10kgが理想とされています。ですが私は、どんどん太るように言われ、トータル20kg増えました。
普通なら入院するレベルの増量ですが、私の子宮や体にはそのくらい太らないと必要な栄養を赤ちゃんが取れなかったからです。妊娠8ヶ月のころに赤ちゃんが980gだったので医大で産むようかもしれないと言われていました。
そこから一ヶ月とても食べて動かないように頑張りました。性格的に何かしらちょこちょこと動きたくなるタイプなのですごく辛かったですがとにかく寝てました。
関連記事)多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)だと妊娠しても流産しやすいって本当?私の体験談をご紹介
私がやった家で出来る対処法
- 自分の冷えに気付く
- 甘いものや冷える食べ物を控える
- 夏でも冷え対策
- 冬は特に体を冷やさないように気を付ける
- ストレスをためない
周りにもやはり悩んでいる方がいましたが、だいたいが甘いものや冷える食べ物が好きなように見えます。そして体が冷えていることに気づいていないようです。
私は夏でもレギンスを履いてからジーンズやスカートを履きます。靴下も必ず足首のあるものにしました。冬は二枚履きます。ホッカイロもして腹巻きもします。冬はネックウォーマーとアームウォーマーをして寝ます。
それでも冷えているとわかります。どうしても冷えているときはお腹を電気アンカであっためます。湯船には必ず入りましょう。冷えていることに気づいてあげてください。それが妊娠や治療への第一歩だと思います。
参考になるかはわかりませんが、女性に冷えは大敵なのでどなたにでも共通することだと思います。妊娠がしたいのにピルを飲むのが治療なんて私は間違えていると思います。悩んでストレスを抱えると体に良くないです。
関連記事)多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療法。ピルを使う場合もあるの?
私の実体験、いよいよ出産へ
9ヶ月に入る頃に1600gまで増えました。それからもなるべく食べ続け、本当に体が重くて苦しかったです。私にとって安定期というのはなかったかもしれません。
張り止めもよく飲んでいましたし、入院とまでは行かないものの平均よりもかなり病院にお世話になりました。お腹の中でなるべく育つように出来る限り遅く産むのが目標といった感じでした。なので運動や散歩をしたりした記憶はありません。体も重く、歩くだけでもかなりきつかったです。
正直にいうと、ここまで無事にお腹で育ってくれて嬉しかったですが、どこかに障害が出る可能性もあるとも病院で言われていたのでそれが心配でした。
障害はあることが心配というよりもそれによって手術を繰り返したり早くに死んでしまったらどうしようと思っていました。私の体が良くなかったせいでこの子に辛い思いをさせたくないなという気持ちでいっぱいでした。
しかし・・・予定日よりも少し早めにすごく安産で、しかも3000gを少し超えて産まれきてくれました。体重に病院の先生をはじめみんなが驚いていました。とても元気にどこにも問題もなく今まで育っています。
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多嚢胞性卵巣症候群の場合、今後心配な病気の傾向
- 糖尿病になる頻度が高い
- 高血圧症になりやすい
多嚢胞性卵巣症候群の場合、特に40~50歳以上の人に多く見られる病気の傾向があります。それが糖尿病や高血圧症になりやすいというもので、生活習慣病の防止が必要になってきます。定期的にメタボリックシンドロームの発症の有無を、内科、婦人科、人間ドックなどでチェックしましょう。
また、特に、肥満には気を付ける必要があります。運動や食事制限がその肥満解消には効果的ですが、なかなかうまくいかないもの。そこで、上手くいかない場合は、インスリン抵抗改善薬を使う方法がありますが、これは医師によく相談し、医師の指導のもと使用しましょう。
関連記事)多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?原因は?ストレスもあるの?
最後に
- 自分の冷えに気付くことで対策が出来る
- 妊娠、妊娠継続には冷えは大敵
- 夏場でも冷え対策を
- ストレスをためない
- 40代~50代以上の人は、多嚢胞性卵巣症候群の場合、糖尿病や高血圧症になりやすい
- 定期的な健診が必要
- 肥満には気を付ける必要がある
私は多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠し、出産しています。悩む前に体を温めてみてください。不妊で悩んでいる方々へ私の体験談がお役にたてれば幸いです。
marinaより