心身症とは、心に何らかのトラブルがあり、
その結果、体に何らかの症状として発症してしまうことです。

よくあるのは、
彼氏にフラれたり、トラブルになった女の子が過換気になって、
呼吸苦や全身のしびれなどを訴えるケースです。

現代社会では、ストレスなどが引き金となることが多いですが、
症状がないのに症状があるふりをする詐病とは異なり、
本当に症状として出てしまうので、きちんとした対応が必要です。

今回は、医療従事者(医師)である私の経験を踏まえて、
心身症にはどういった症状がでるのか、
小児〜青年期のケースをまとめます。


心因性を疑う院内での様子

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医療従事者側からみて、

  1. 医療側への注文が多い。
  2. 医師と受付職員への態度の差が激しい。
  3. 通常の診療時間には来ずに、時間外受診が多い。
  4. 薬を用いた治療に反応しない。
  5. 治療が終了すると急に症状が悪化する。

といったときに、これは心因性の症状ではないかと疑います。

心身性を疑う具体的な症状や状態

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  • 症状が出る時間帯が決まっている。
  • 会話のやりとりだけで、症状の変化が大きい。
  • あらゆる身体疾患よりも強く症状を訴える場合。
  • 症状が次々変わっていく。
  • 子供らしくない訴えや、次々新しい症状が出てくる。
  • 土日には症状が消失する場合。
  • 連休明け、梅雨、2学期に出てくる症状。
  • 病歴が長く、いろんな病院を渡り歩いている。

といった症状や状態の場合は、心因性も考慮にいれます。

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心身症でどんな症状が出るか?

  • 頭痛、腹痛、関節痛、筋肉痛、神経痛
  • 吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振
  • 微熱
  • 咳、呼吸苦、動悸
  • 頻尿、夜尿
  • 耳鳴り、めまい、見えない、聞こえない
  • 立てない、歩けない
  • 子供らしくない症状:肩こり、疲れ

といった症状がでます。

特に救急外来を受診する場合は、
腹痛や頭痛、嘔吐といった症状が出た場合が多いです。

心因性と疑ったときに注意すること

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心因性(心身症)を疑った場合、
こちらのちょっとした一言が、
子どもに不安を与えることになります。

点滴をしている時に、「あれ、おかしいな?」
と医療従事者が発言すると、子供は不安になります。
その結果、治療効果は減っていくことになります。

これは、心身症に限った話ではなく、

  • 医師に血圧を測ってもらったら安心
  • 生理食塩水(塩水)でも点滴してもらったら安心

という患者さんは非常に多く、
その延長線上に心身症があるのです。

最後に

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心にトラブルがあり、症状がある場合は、
場合によっては症状をおさえるため、治療の対象になります。

最初に挙げた過換気症候群も、症状が強い場合は、
薬を使うこともあります。

子どもの場合、症状が心から来ている可能性があると、
あらかじめご両親が考えているならば、その旨を伝えていただけると、
検査などで子どもに不必要な負担をかけることも避けられます。

by kudi

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