温暖化の影響で、異常な暑さが続く近年。
小学校に行っていて熱中症・・・などのニュースを見ると、我が子は大丈夫なのかと心配になりますよね?
私は、二人の子供を持つ、福岡在住のママ。
長男の小学校も、エアコンが設置されていません。
先日、学校の日に授業を見に行ったのですが、教室には天井に4台の扇風機が回っているだけ。
子供たちは汗を流しながら授業を受け、それを見学する廊下もまるでサウナ状態でした。
私が子供の頃は、近くに航空自衛隊があったため、小学校〜高校までエアコンは設置されていましたが、こんなに暑いと授業にも集中できないし・・・と心配になりました。
そこで今回は、小学校のエアコン問題について
- 必要性
- 設置率
- 設置してもらうためには
- エアコン使用の基準
などを解説したいと思います。
実際に小学校の校長先生にも、この件について話を聞いてきましたので、そのことも交えてお話ししますね。
小学校にエアコンは必要?
子供の小学校にはエアコンがありません。
主人は、俺の子供時代はエアコンなんてないのが普通だった、今時の子が甘っちょろいなんていうんですけど、熱中症のニュースを見るたび心配で。
わかります。
今と昔は違うといいますが、実際こんなに違うんです。
小学生の子を持つ親の年代を考えると、30代後半・・・1980年の7月平均気温を見ると・・・24.9度。
そして、2017年の7月は、29.4度1)。
パッとみても、5度近く違うんです。
しかも、これはあくまでも平均なため、暑い地域では35度超えも当たり前。
お父さんのいう、昔の基準が現在には当てはまらないんです。
ちなみに、環境省による暑さ指数を見てみると、28度を超えると熱中症患者が増加するといわれています2)。
とくに、じっとしているわけでなく動く回る子供は、大人以上に体温が上昇しがちです。
そう考えると、平均気温を超える地域では、エアコンは必要と考えてよさそうですよね。
小学校のエアコン設置率は?
全国的にみると設置率は、41.7%約半数がすでにエアコンを設置しているような感じにとれますが・・・3)これには、地域差があります。
政令指定都市、千葉県の自治体毎のエアコン設置率。千葉市のサイトにあるのが何とも…。
千葉県内でも
千葉市、習志野市、0%
市川市、船橋市、野田市、我孫子市、香取市等 100%これ財政問題に見えますかね? pic.twitter.com/0Ztbrp14nn
— funnel01 (@funnel01) 2018年7月18日
都内は小学校のエアコン設置率100%なんだね。全国100にしてあげてほしい
— 霧島@牧沼に嵌った (@PinkCakeMonster) 2018年7月20日
詳しくは、こちらに統計結果があります。→文部科学省「公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況調査
エアコン設置率100%に近い地域もあれば、0%の地域もあり、これはその地域のお金問題・気温等関係なく、行政の問題ともいわれているようです。
ちなみに福岡のエアコン設置率は65.5%で市内に関してはほぼエアコン設置完了していると耳にしますが、その近隣地域においてはいまだ設置がなされていない状況。
うちの子供が通う小学校でも、いまだ設置されていません。
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小学校にエアコンを設置してもらうにはどうしたらいい?
小学校側としては、エアコン設置を何度も要請しているとのこと。
しかし、行政がなかなか動いてくれず、エアコン設置には学校ごとというよりも、地域(近隣の小学校)ごとの設置を検討するため相当な予算が必要になるそう・・・。
したがって、一番早い方法としては保護者が行政・教育委員会に切実に訴える・・・これが、エアコン設置への近道の声と感じています・・・との回答をいただきました。
つまり、行政・教育委員会へ保護者がエアコン設置の要望を出し、生の声として「どうしてエアコン設置を願うのか」理由と合わせてお願いするのがよさそうです。
もちろん、お願いしたからすぐに設置・・・というのは難しいようですが、そのような声が多く上がることで検討するべく話し合いが進む・・・数年先の問題となるようですよ。
小学校のエアコン使用目安は?
- 教室内の温度が28度超え
- 湿度が相当に高い時
とされています4)。
そして、エアコンの設定温度は28度と決まっていますので、これらを確認してエアコンのスイッチが入る・・・ということになるのです。
参考サイト:
1)国土交通省 気象庁HP
2)環境省 熱中症予防情報サイト
3)文部科学省
4)福岡市 小中学校空調設備の暖房使用について
追記(2018年8月)
その後、政府から公立の小中学校にも順番でエアコン設置すると発表がありましたね。
どんな順番になるのか、すべての小中学校に設置が完了するのはいつになるのかまだ先は長そうなので、我が子の在学中に設置はあるのかどうか・・・という不安も残りますが、先は見えてきたので一安心。
この設置時期については、それぞれの市町村に問い合わせるのがいいかもしれませんが、この順番を決めるまでにも時間はかかりそうですね。
追記(2018年9月)
ついにうちの小学校も、エアコン設置が決まりました。
ですが、順番があるようで、工事日程は来年の夏休み。
ああ・・・、まだ来年の夏は暑い中過ごさなきゃいけないんだ・・・と、子供たちは微妙な表情をしておりますよ。
最後に
ポイントをまとめます。
- 今と昔(親の時代)は、平均温度も異なり、エアコンは必要と考えられる
- エアコン設置100%に近い地域もあれば、0%に近い地域もある
- エアコン設置は学校で決められない
- 行政・教育委員会に要請、検討され地域ごとの設置が決まる
- エアコンの使用は教室温度28度超え、湿度が相当高い場合
自分たちの子供時代は、汗を流しながら授業を受けていた・・・という考えもあるかと思いますが、温暖化により気温自体が異なります。
その日の気温が35度だとしても、コンクリートでは熱がこもりやすくなり、体感温度も違いますからね。
子供の健康と安全を守るためにも、全国の小学校エアコンの設置率が高くなるよう願います。