以前、イギリスの教育機関の事についてお話させて頂きました。
その際、実際の小学校での教育、その内情までお伝えできませんでしたので、今回はもう少し詳しく、お伝えできればと思っています。
将来、イギリスでのお子さんの教育をお考えの方、又は興味のある方にご参考になればと思っています。
一日の始まり
イギリスの小学校への送り迎えは、基本的に保護者がする事になっています。学校によっては、高学年から一人で登下校を許可している場合もありますが。
まだお子さんが低学年の場合は、まずは校庭にクラスごとに集合して先生がクラスまで連れて行ってくれます。
授業は9時に始まりますので、20分前には登校できているのが望ましいと思います。
登校した時間から、出席を取るまでの間はスペルの練習をしたり、九九の練習をしたり、自主学習の時間になっています。
授業の前には出席を取ります。その際、先生はコンピューターで子供の出席を管理しています。
一日の時間割
学校によって違いはありますが、日本で言う1時間目は9時に始まります。授業時間は1時間です。
朝の休憩時間が10時からの15分間あります。この間に、お腹がすいた子供は食堂で軽食、スナックを購入してもよいなど、かなり自由な感じです。
2時間目、3時間目も共に授業時間は1時間となっています。
私の子供の時間割ですと、1時間目は毎日算数、2時間目は英語となっています。
やはり、朝の頭の冴えている時間に主要科目を勉強させるのが目的みたいです。
後、午前中には理科、社会、体育、が主な科目となっています。
理科や社会はテキストを使う事より、実際に何かをさせてみたり、アートを取り入れたり、興味を沸かせる事に力を入れていると感じます。
お昼休みは12時15分からの1時間になっています。その間にランチの時間も含まれます。
ランチは給食か家から持参のお弁当かの選択ができます。ランチは季節ごとにメニューが変わり、ベジタリアン、又、行事ごとに楽しいメニューもあり、結構充実しています。
基本的には、ランチが済めば自由に遊べるようです。
子供の遊ぶ校庭には、何人か大人(パートタイムのママが多いです)の方が監視役で配置され、子供には目が行き届くように配慮されています。
午後の授業が始まる前には再び出席を取ります。
4時間目は1時15分から始まり、1時間の授業です。
そして、5時間目が2時15分から始まりますが、ここだけは40分の授業となります。
午後からの授業は音楽、アート&デザイン、外国語(フランス語やスペイン語)、そして宗教、道徳の授業が主にあります。
最後の2時55分から、3時15分までは、全校集会の時間になっている場合がほとんどのようです。
この時間に、ゲストの方がお話にいらっしゃる事も多いようです。
学校が終わる時間が3時15分ですので、この時間の前にはお迎えの親が集まってくる感じです。
先生は、親が来ていることを確認してから、子供を受け渡すようにしています。(防犯上)
その為、何らかの理由で、お迎えにいけない時には必ず学校に連絡を入れておく必要があります。
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最後に
今回はイギリスの小学校での一日の流れを早足でお伝えしました。全体的な印象は全てが良くも悪くもゆるい感じがします。(笑)
宿題が出されても、先生がチェックする事を忘れていたり、何かのイベントのお知らせが1日前に来たり。驚かされる事は多々ありますが、それが普通になってしまっているような。
しかし、学校自体は本当に楽しい場所になっています。学校の雰囲気からしてカラフルで、リラックスした感じですし。
日本の学校から考えると、イライラさせられる点もあると思いますが、お子さんの視点からは結構魅力的な学校といえるのではないでしょうか。
あやより