5~6ヵ月頃からはじまる離乳食。
一生懸命食べている姿は愛らしく、はりきって離乳食作りをしているママも多いと思います。
私も「おいしいごはんを作ってあげたい!」と、毎日離乳食作りにはげんでいるのだけれど・・・
離乳食を食べすぎるので、太るのではないかと心配なの。
欲しがるだけあげてもいいのかしら?
うちの子もよく食べていたので気持ちがわかるわ。
でも、心配しなくて大丈夫!
私の経験を踏まえ、「離乳食の食べすぎ」に関して詳しくお話しするわね。
気になるので助かるわ。
お願いします!
うちには1歳の子がいるのですが、離乳食初期の頃は嫌がってあまり食べてくれず心配でした。
しかし、月齢が進むにつれどんどん食べるようになり・・・
しだいにプクプクと太ってきて、「もしかして離乳食の食べすぎ?」と気になり、いろいろ調べた過去があります。
そこで今回は、「離乳食の食べすぎでは?」と心配しているママ必見!
- 離乳食を食べすぎると太るのか
- 嘔吐するまで食べるのは問題なのか
- 欲しがるだけあげてもいいのか
などに関して紹介しますね。
離乳食の食べすぎは太る?嘔吐するまで食べるのは問題?
その理由を解説するわ。
親としては太ることで肥満を心配するかもしれませんが、赤ちゃんが離乳食を欲しがりたくさん食べることに問題はありません。
離乳食初期のレシピは水分が多いため、カロリーも低く、急激に体重が増えることはあまりありませんよ。
たとえ中期~後期に増えたとしても、これからハイハイやつかまり立ち、伝い歩きとたくさん動きはじめるのでそんなに心配しなくても大丈夫。
離乳食の時期にポチャポチャに太っていても、将来の肥満につながることはほとんどありません。
そうなのね。
でも、吐くまで食べることがあるのだけれど・・・
赤ちゃんが離乳食を食べすぎて吐くことは結構あることなのよ。
しかし、心配だと思うので以下に詳しく説明するわね。
赤ちゃんが離乳食を嘔吐する原因
赤ちゃんの胃腸はまだ発達途中で未熟です。
そのため、咳やゲップなどの刺激でも食べた物が出てしまったり、少し食べすぎただけでも出てしまうことも。
ですから、赤ちゃんが離乳食を食べすぎてしまうと胃腸に負担がかかり、吐いてしまう原因となります。
そのため、離乳食は赤ちゃんの月齢にあわせ、適量で進めることが大切です!
でも、食べ終わったら泣き出して・・・
欲しがるだけあげてもいいのかしら?
そこで次は、その点に関して詳しく説明します。
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欲しがるだけあげていいの?
結論からいうと・・・
赤ちゃんが欲しがるだけ食べさせて大丈夫です。
量が少ないことは栄養不足になる恐れがあるので問題ですが、「量が多いこと」自体は問題ではありません。
ただ、
- 離乳食の適量
- たんぱく質の目安量
- 離乳食作りに工夫
は考慮するようにしてください。
離乳食の適量
月齢別に紹介します。
生後5~6ヶ月頃
離乳食の回数は1日1回。
10倍がゆを離乳食スプーン1さじほどだけ与えましょう。
2日・3日目はすスプーン2さじ、4日目に3さじと、少しずつ量を増やしてください。
1週間ほどしたら、野菜(じゃがいも・にんじんなど)を離乳食スプーン1さじからはじめ、少しずつ増やしていきます。
おかゆと野菜に慣れたようなら、次にたんぱく質を加えてみましょう。
つぶしてなめらかにしたお豆腐や白身魚などを、まずは離乳食スプーン1さじからはじめ、少しずつ増やします。
離乳食初期が終わる時期の食事1回目安量は、
- 10倍がゆ・・・小さじ6杯ほど
- 野菜やたんぱく質・・・小さじ4~6杯ほど
です。
こちらは離乳食初期として、バランスがいいですね。
生後7~8ヶ月頃
離乳食の回数は1日2回となります。
離乳食が順調に進んでいれば、いろいろな野菜やたんぱく質を取り入れるようにしましょう。
食事1回の目安量は、
- 7倍がゆ・・・50~80gほど
- 野菜やフルーツ・・・20~30gほど
- 豆腐や魚・肉などのたんぱく質・・・大さじ3杯ほど
です。
少量でも数種類用意し、バランスよく、理想的ですね。
生後9~11ヶ月頃
離乳食の回数は1日3回となります。
さらに量を増やしていきましょう。
食事1回の目安量は、
- おかゆや軟飯・・・80~90gほど
- 野菜やフルーツ・・・30~40gほど
上記に以下のたんぱく質のどれかを加えます。
- 豆腐・・・45gほど
- 魚・・・15gほど
- 肉・・・15gほど
- 乳製品・・・80gほど
- 全卵・・・1/2個ほど
焦らず、その子に合わせた進め具合で調整するといいでしょう。
生後12~18ヶ月頃
離乳食の回数は1日3回です。
この時期になると、大人とほぼ同じものが食べられるようになりますよ。
食事1回の目安量は、
- おかゆや軟飯・・・80~90gほど
- 野菜や果物・・・40~50gほど
上記に以下のたんぱく質のどれかを加えます。
- 豆腐・・・50~55gほど
- 魚・・・15~20gほど
- 肉・・・15~20gほど
- 全卵・・・1/2~2/3個ほど
- 乳製品・・・100gほど
一品好きなものを与えつつ、バランスのよい食事を心がけるといいですね。
以上は目安ですから、必要以上に神経質になることはありません。
赤ちゃんの様子をチェックして、量や硬さなども工夫するようにし、臨機応変に対応するのが大切ですよ。
もし、完母で回数も問題なく、完食していて体重が減るのなら離乳食が足りないサインかもしれません。
量が足りていない可能性があるので量を増やしましょう。
たんぱく質の量
たんぱく質は大切な栄養素ですが、たくさん摂ると肝臓をはじめ未熟な内臓に大きな負担がかかります。
ご飯などの主食、そして野菜は食べたいだけ食べさせても大丈夫ですが、その場合は、糖分・油分・塩分などに気を付けて薄味にするよう心がけましょう。
離乳食作りに工夫
あまりに食べる量が多い時は、離乳食を少し硬めにしてみるなどしてみましょう。
やわらかいと食べやすく、どんどん食べることもあります。
量を減らすのではなく、おかゆなら軟飯にするなど水分を減らしてみるのです。
後期になれば食材を大きめに切ることで、モグモグするのに時間がかかり、食べてるうちにだんだん満足感もえられます。
手づかみも出来るようになれば、手に持って自分で食べる手づかみレシピを増やしましょう。
そうすることで、食べるのに時間もかかり、自分で食べる満足感もますため食べ過ぎを防ぐことができますよ。
また、野菜をたっぷり使ってかさ増し、ヘルシーにするなどの工夫もしてみましょう。
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離乳食のあとの母乳はやめたほうがいい?
離乳食初期~中期の赤ちゃんは離乳食に慣れることが目的。
また、食事だけではまだ栄養がしっかり摂れないので、離乳食後の母乳は赤ちゃんが飲みたいだけあげてくださいね。
離乳食後期になってくると食事の量も増えてくるので、自然と母乳を飲む量も減っていきますよ。
離乳食の食べすぎ
母乳を飲むことは栄養面だけでなく、赤ちゃんにとっての精神安定剤ともいえます。
赤ちゃんとママのスキンシップとしても大事なので、今だけしかない授乳時期を大切にしてくださいね。
うちの子太り過ぎ?チェックする方法を紹介!
離乳食を食べ過ぎても問題ないですが、赤ちゃんが太りすぎかどうかは気になりますね。
そこで、チェックする方法を紹介します。
赤ちゃんが太りすぎかどうかチェックするには、赤ちゃんの平均成長曲線と平均値を確認してみることが1番です。
これは母子手帳などにも記載されており、身長・体重の測定値を表に記載することで、成長度合いの確認ができます。
または、カウプ指数という計算式を使ってチェックすることも出来ますよ。
カウプ指数の正常値はおおよそ15~19とされ、それ以上を肥満、以下はやせと判定されます。
しかし、判定基準や正常範囲はあくまでも目安とされており、継続した成長の指標にはなりません。
まとめ
- 離乳食時期に太っていても、将来の肥満につながることはほとんどない
- 赤ちゃんが離乳食を食べすぎてしまうと胃腸に負担がかかり、吐いてしまう原因となる
- 離乳食は欲しがるだけあげても大丈夫
- 食材を硬めにする・水分量を減らす・手づかみレシピに挑戦するなどの工夫で満腹感をあたえる
- 母乳は赤ちゃんが欲しがるだけあげてよい
赤ちゃんが離乳食を食べすぎる場合でも、栄養バランスにさえ気を付けていれば肥満につながることはないでしょう。
ただ、欲しがるからといってダラダラと与えていると、食事と遊びの区別がつかなくなったりするので、けじめをつけることも大切です。
うちの子も「大きいね」・「むちむちの足だね」なんて言われ心配でしたが、少しずつ歩くようになり徐々に締まってきてしまい、今ではちょっと寂しいぐらいですよ。(笑)
赤ちゃんが元気で食欲もあれば、あまり気にせず育児を楽しんでいきましょうね。