現在の日本での帝王切開は、約5人に1人。最近、増加傾向ですが、それでも少数派です。
やむを得ず一人目を帝王切開になってしまっても、自然分娩をやってみたいと思う気持ちを持つ人は少なくないようです。私自身も帝王切開だったので、「普通分娩てどんな感じ?」と思ったものです。

帝王切開経験者の自然分娩を「VBAC(ヴイバック)」といいます。
VBACについてご紹介します。


帝王切開後の次の出産は自然分娩できる?

VBACを行うには条件があります。

胎児に異常がないこと
前回の傷が子宮下部横切開であること
帝王切開の経験は一度だけ
子宮に帝王切開以外の手術歴がないこと
前回と同じ理由がないこと
本人が強く希望していること

vbac3

これらの条件をクリアしており、VBACが可能な病院なら帝王切開経験者でも自然分娩を行うことができます。

しかし、条件をクリアしていざVBACになっても、子宮口の開きが悪い、微弱陣痛など順調にお産が進まない場合は帝王切開に切り替わります。

VBAC リスクと成功率は?

vbac2

VBACの成功率は約60~80%
VBAC最大のリスクは子宮破裂です。

子宮破裂は予測が難しく、また文字通り子宮が裂けるのですが、いきなり症状が現れることもあれば特に症状が現れず、破裂に気付かないまま時間がたってしまう、というケースも起こり得ます。

子宮が破裂すると胎盤からの酸素補給も断たれるので、赤ちゃんは低酸素状態になってから17分以内に出さなければ脳障害を起こす可能性が高くなります

帝王切開経験者の4~7割がVBACを試み、そのうちの6~8割が成功しますが、VBACでの子宮破裂は100人から150人に一人の割合で発生します。帝王切開経験がない妊婦の子宮破裂は1万人から2万人に1人ですので、かなり高い割合と言えるでしょう。

子宮破裂を起こすと子宮を摘出しなくてはならなくなったり、大量の輸血、母親や赤ちゃんの命も危険にさらされ、うまく生き残っても脳障害を持つ可能性が高くなる。それがVBACのリスクです。

帝王切開は何回までできる?

vbac1

帝王切開は癒着などの問題がなければ、何回でも可能です。実際に4人、5人と帝王切開で生んだ女性もいます。

私も「何人生んでもいいよ。でも子宮を休めるために次の妊娠は1年は開けて」と言われました。でも年子で帝王切開、という知りあいもいました。

このあたりは個人差が大きいので、担当の先生とよく相談することをおすすめします。

終わりに

私は一人目は陣痛のさなかに赤ちゃんの心音が下がり、そのまま緊急で帝王切開になりました。二人目は「子宮が破裂したら困るから」という理由で、問答無用に帝王切開決定。
そんなわけで帝王切開しか経験していないですから、「自然分娩て、どんな感じなんだろうなあ」という気持ちは今でもあります。

何より回復が早いのが羨ましい点です。
また帝王切開は繰り返すと傷の癒着も増えていくので、それを減らすことができる、というのもVBACの利点です。

VBACにトライしてみたいと考えている方の参考になれば幸いです。

by 武藤はづき

関連記事はこちら