2014年4月より大手P&Gジャパンから発売になったパック型液体洗剤(洗濯用ジェルボール型洗剤)。今では各社から発売されている身近な洗濯用洗剤ですが、消費者庁や国民生活センターが注意を呼びかけたあとも、乳幼児の誤飲や目に入る事故が続いています。
そこで今回は、パック型液体洗剤を誤飲したときの症状や、対処方法、子どものためにできることなどを詳しくご紹介したいと思います。
・パック型液体洗剤が口や目に入ったときの家での対処と受診の目安
・迷ったときの相談先(中毒110番・#8000)
・誤飲を防ぐ保管と使い方のポイント
パック型液体洗剤を飲んでしまった!症状は?対処方法は?
パック型液体洗剤は、計量の必要がなく、液だれもしないため、国内外で人気の洗濯用洗剤です。
日本でも2014年4月に発売されて人気が高まると同時に、乳幼児の誤飲が相次ぎました。2015年に消費者庁が公表した事故情報では、3歳以下の乳幼児が全体の7割あまりを占めていました。2024年にも国民生活センターと消費者庁が、子どもや高齢者の事故が続いているとして改めて注意を呼びかけています。
消費者庁や国民生活センターが紹介している事故例では、次のような症状が出ています。
- くり返す嘔吐
- 呼吸が苦しくなる(吐いたものが気道に入ると肺炎になることも)
- 目の充血・目が開けられない
0歳8か月の赤ちゃんが洗剤をかじり、急性呼吸不全で人工呼吸が必要になった例も報告されています(出典: 消費者庁「洗濯用パック型液体洗剤の事故に注意」)。また、「目に入った」という事故も多くみられます。ここでは、事故が起きてしまったときの、お家での対処法をご紹介します。
【目に入ったら】
- こすらずに、すぐに流水でよく洗い流す(洗い方や時間の目安は製品パッケージの注意書きも確認を)
- 洗剤で角膜が弱くなっているので、勢いのある水で洗わない
- 目の周りの皮膚についた場合は、濡れたタオルで優しく拭う。決して強くこすらないように
【口に入ったら】
- 口の中に残っているものを取り除き、すぐに口をすすがせる。飲み込んだ可能性があれば医療機関を受診
- 吐いたもので喉を詰まらせる可能性があるので、無理には吐かせない
【顔や手についたら】
- すぐに大量の水で洗う
- 洗剤の付着した衣服は、脱がせる
飲み込んだ可能性があるときや、目をよく洗っても異常があるときは、すぐに医療機関を受診してください。その際は、製品の成分のわかる外箱などを病院に持参して、医者に見せてください。
受診するか迷うときは、かかりつけ医のほか、次の窓口に相談できます(出典: 消費者庁、日本中毒情報センター)。
- 中毒110番(一般向け・無料) 大阪 072-727-2499/つくば 029-852-9999(365日24時間)
- 子ども医療でんわ相談 #8000
ぐったりしている、呼吸が苦しそう、意識がおかしいといったときは、迷わず119番に連絡しましょう。
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子どもはパック型液体洗剤をどうしてしまうの?
小児のパック型液体洗剤、誤飲事故例をあげてみました。
■高い所に保管しておいたパック型洗剤の箱が落下して、3歳の女の子がそれを見つけ、握って破裂。液体が目に入って角膜損傷。
■ドラム式洗濯機に入れた洗剤を、子どもが取り出して口に含んでいた。噛んで液体が漏れてしまった。
■0歳の赤ちゃんがおもちゃと間違えて、触って遊んでいるうちに中身が飛び出した。皮膚に軽い炎症を起こした。
■1歳の子どもの誤飲により、激しい嘔吐を繰り返し、入院治療をした。
などなど、調べ始めたら、事故被害例は多数ありました。
見た目がおもちゃみたいで可愛かったり、触感がぷにゅぷにゅしていて気持ちいいので、赤ちゃんはおもちゃやキャンディーと間違えて、幼児は確信犯で触ってしまうようです。
手軽で便利だけど怖い!誤飲でアメリカでは死亡事故も!
2013年9月に、アメリカのフロリダ州で、まだ1歳にもなっていない赤ちゃんが、パック型液体洗剤を誤飲して死亡しました。日本と同じように、アメリカでも事故が相次ぎ、大きな問題になりました。
通常の液体洗剤よりも、パック型は中身が濃縮されているため、粘り気が強いです。そのため、身体に触れると、通常以上の被害を引き起こします。
計量いらず、液だれもしない、大人にとっては便利なパック型液体洗剤ですが、小さな子どもが被害に合わないためにも、使用する大人がしっかり気をつけてあげたいです。
子どもの誤飲を防ぐためにできること
- 子どもの絶対に手の届かない高い所に置いておく
→当然ですが、高い所に置き、踏み台なども回りに置かないようにしてください。 - 洗剤の容器のふたをしっかり閉める
→国内の商品の多くは、乳幼児には開けにくいフタを採用しています。使ったらすぐに閉めて、元の高い場所に戻してください。 - 詰め替え用の袋のまま使わない・洗濯機に入れっぱなしにしない
→洗濯をするときに洗濯槽へ入れるようにします(消費者庁の注意点より)。 - 使用しないようにする
→誤飲の恐れがある場合は、通常の製品を使用するにこしたことはありません。
パック型洗剤は水に溶けるようにできているので、よだれなど濡れた手で触ると、非常に破れやすくなります。
また、高い場所に置いておいても、少し知恵のついてきた子どもは親の目を盗んで、イスや踏み台を持ってきて取ってしまいます。
我が家の娘(3歳)も、パック型洗剤ではありませんでしたが、高い所に隠しておいた物を、踏み台が見当たらないからと、サッカーボールを持ってきてボールに乗り取ってしまいました。
子どもは大人の想像を簡単に超えることをしてきます。用心には用心を重ねて、使用するようにしてください。
よくある疑問(Q&A)
Q. 少しなめただけで元気そう。様子を見てもいい?
A. 口をすすがせたうえで、受診するか迷うときは中毒110番や#8000に相談しましょう。吐く・むせる・ぐったりするなどの様子があれば、すぐに受診してください。
Q. 目に入ったけれど、洗ったら泣きやんだ。受診は必要?
A. よく洗い流しても充血や痛みがある、目を開けられないなどのときは眼科などを受診しましょう。気になるときは小児科にも相談を。
最後に
大人にとっては便利だけれど、子どもは「ダメ」と言われれば余計にやりたくなってしまうもの。割り切って、きちんと保管をする。保管が不安な場合は、子どもがもう少し成長するまで他の製品を使って、事故被害を防ぐようにしたいですね。
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