子供の通う幼稚園に矯正歯科の先生(50年前の卒園児!)が、歯並びと矯正についてお話してくれる機会がありました。
先生によると、最近、受け口の子が増えてきているそうです。
実はうちの子供たちも二人とも反対咬合、いわゆる「受け口」。二人とも5歳からマウスピースでの矯正を始めることにしました。子供の反対咬合をマウスピースで矯正するケースについてご紹介します。


マウスピースで矯正できるの?

反対咬合の矯正方法は年齢によって異なりますが、マウスピースでの矯正ができるのは乳幼児期だけです。体が大きくなると、上あごを広げる装置やブラケットなどで矯正していくことになります。

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受け口は下あごが前にずれていることで起こります。だから受け口は様子を見るより早めに矯正を開始したほうが体に歪みを残さずに済みます。成長期なので骨も柔らかく、ムーシールドを入れるだけで受け口の矯正が可能です。

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費用、期間はどれくらい?

歯の矯正は自費診療なので歯医者さんによりますが、15万から35万ほどです。
期間は早い子なら数ヶ月ほどで受け口を治すことができます。うちの子も使い始めて3か月で受け口が治りましたが、ムーシールドは舌の位置を正しい場所に戻して受け口を治していく装置なので、1年以上は使用するようです。

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上の子は、前歯が全部生え変わり、永久歯が受け口になっていないことが確認できたところで矯正は完了になりました。
費用、期間ともに歯医者さんの考え方によってまちまちですので、ムーシールドを考えている方は矯正歯科で相談することをおすすめします。矯正は自費診療ですが、定期健診に関しては乳児医療が使える場合もあります。

ムーシールドの使い方

ムーシールドは乳歯の反対咬合を矯正するためのもので、3歳から使えます。
子供のあごの成長を利用し、舌の位置やあご、頬の成長のバランスを整えて少しずつ受け口を改善していくというもので、ムーシールドを入れた子の約9割に、症状の改善が見られた、という報告があります。

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もちろん中にはムーシールドで改善されない子もいますので、その場合には上あごを広げたり、ブラケットをつけるなどの次のステップに進むことになります。

矯正の先生からはムーシールドは夜、寝ている間はもちろん、昼、テレビを見ている間などできるだけ長くつけるようにするのが効果的と言われましたが、うちの場合は夜、寝ている間だけつけていました。

終わりに

反対咬合は3歳児検診の4~5%で指摘されますが、ほとんどが「様子を見ましょう」と言われます。
歯が生え変わるタイミングで治るケースもありますが、まれです。

矯正歯科では相談に乗ってくれるところもあるので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。

by 武藤はづき

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