夏といえば虫の季節。
苦手なママも多いかもしれませんが、子供は虫が大好きですよね。
そして、我が息子も・・・
アゲハ蝶の幼虫を見つけたよ!
スゴイでしょう。
飼いたいよ~!
いいでしょう?
正直、虫は苦手な私・・・
しかし息子の嬉しそうな顔を見ていると「ダメ!」とも言えず、実際にアゲハ蝶の幼虫を飼いました!
飼ってみると意外にかわいい(ムリしています)アゲハ蝶の幼虫。
それに、嬉しい特典も!
チョウの幼虫は、小3の理科の単元としても登場しますので、うちの息子は「習うまでもない!」と余裕でした。
それに加えて、飼育しやすいアゲハ蝶は夏休みの自由研究にもオススメです。
前置きが長くなりましたが、今回は、アゲハ蝶の幼虫について、
- 飼育の仕方
- お世話のポイント
- 観察の仕方
など、実際の体験を画像とともに紹介しますね。
アゲハ蝶の幼虫の飼育方法!必要なものは?
まず、飼育しようと決意をかためたら、必要なものがでてきます。
- 飼育箱
- キッチンペーパー
- ティッシュ
- ラップ
- 輪ゴム
- エサ
飼育箱は画像のように高さがあるものが適していますよ。
飼育箱の下にキッチンペーパー(チラシでもOK)を敷きます。
食草(パセリ)の切り取った部分を水にぬらしたティッシュで包み、ラップで包んでゴムで縛りましょう。
この方法が一番衛生的です。
何故なら、水差しにそのまま食草を挿すと、幼虫が落ちて溺死します。
またフンがたくさん落ちるので不衛生になりやすいです。
早くエサをあげたいよ!
何がいいのかな?
エサについて早く知りたい気持ちはわかるのだけど・・・
アゲハ蝶の種類
上記の画像の中に食草(パセリ)が登場していたことを覚えていますか?
「覚えてますが、それがなにか?」
そんな声が聞こえてきそうですが・・・
- ミカン科の植物を食べて育つ「ナミアゲハ」→よく見かけるアゲハ蝶。
- セリ科の植物を食べて育つ「キアゲハ」→少し黄色みが強いですが、飛んでいる姿はナミアゲハとそう変わらない。
と、種類により食べるエサが違うのです!
ですから、画像で登場したエサ(パセリ)は・・・
そうです!
「キアゲハ」を飼うことで準備したものでした。
アゲハ蝶の幼虫に与えられるエサは、「ナミアゲハ」か「キアゲハ」により決まっています。
ですから、お子さんが幼虫を見つけてきた場合は、どこで見つけてきたのかしっかり確認することが大切です。
参考として・・・
- ナミアゲハ→ミカン、ユズ、サンショウなどのミカン科の植物にいます。
- キアゲハ→セリ、ニンジン、パセリ、アシタバなどセリ科の植物にいます。
自宅にミカン科の鉢植え、自宅菜園でニンジンやパセリを育てていると見つけやすいですよ。
それでは、エサに関して次に詳しく説明します。
アゲハ蝶の幼虫のエサ
アゲハの種類によりエサを分けないといけない事はお伝えしましたが、その種類別に詳しく紹介しますね。
ナミアゲハ
柑橘系の葉を好んで食べます。
- みかん
- ゆず
- レモン
- グレープフルーツ
- サンショウ
なんだか爽やかな感じですね。
キアゲハ
こちらは、セリ科の植物がお好みです。
- パセリ
- セリ
- 人参の葉っぱ
- アシタバ
こちらもヘルシーな感じですね。
それでは、飼育に必要な最低知識がそなわったところで、次にお世話の仕方についてお伝えします!
[adsense]
アゲハ蝶の幼虫のお世話 ポイントは2点のみ!
この点は親として気になります。
子供がお世話に飽きたら困るのは親ですしね。
しかし、ご安心ください!
めんどくさがりな息子でも大丈夫でした。
ポイントは以下の2点のみです。
ポイント1:エサは出来る限り毎日取りかえてあげる!
ちなみに、下の画像では、柑橘系の葉がエサに!
これまでしっかり説明を読んでくださった方は、もうおわかりですね。
そうです!
これは、ナミアゲハを飼っていた時の画像です。(笑)
ポイント2:フンは毎日きれいにしてあげましょう。
幼虫はたくさんフンをします。
そのままにしておくとカビが発生し、幼虫が病気になりますので注意してくださいね。
以上の通り、アゲハ蝶の幼虫は飼育しやすいです。
くり返しますが、飼育箱を清潔にし、エサさえ入れておけば幼虫は育ちます。
また、温度や湿度の管理は必要ありません。
卵からサナギまで1か月、成虫になるまでを入れても1カ月半ほどなので、夏休みの間に観察が可能・・・
つまり、夏休の自由研究にも活かせますね。
[adsense]
アゲハ蝶の幼虫を観察しましょう!
(この観察をうまく活かせば・・・子供の自由研究が一気に片付く可能性も!)
(その調子!)
次の画像での説明に行く前に、蝶の一生について簡単に説明しておきますね。
蝶の一生は大まかにわけると、
- 卵
- 幼虫
- サナギ
- 成虫
の4ステージに区分できます。
この中の幼虫はさらに、1~5齢幼虫とわけられますよ。
1~4齢幼虫
卵から出てきたばかりの1齢幼虫から4齢幼虫までは、鳥のフンのような姿をしています。
脱皮前は食欲がなくなり、動かなくなります。
また、脱皮前の4齢幼虫は、緑っぽくなっていきますよ。
5齢幼虫
おなじみの緑色の幼虫です。
5齢幼虫はモリモリよく食べ、フンもたくさんします。
あおむしになって5日から6日くらいでサナギになる準備をはじめます。
サナギになる前、幼虫はおなかの中の不要なものをすべて出します。
大量の下痢便をしたらサナギになるサインです。
おなかをからっぽにして身軽になったら、サナギになる場所を求めて歩きはじめます。
アゲハ蝶の幼虫は自分がいた植物でサナギになることはあまりありません。
寄生虫に狙われる危険性があるので、かなり遠くまでサナギになる場所を探しに行きますよ。
さんざん歩き回って「ここにしよう!」と決めた場所で糸を張り、体をひっかけて前蛹(ぜんよう)になります。
身体の周りに自分の口から吐き出した糸をかけて固定することで、サナギになる前の状態です。
この姿↑の時に衝撃を与えると死んでしまうので、前蛹になったらできるだけそっとしてあげましょう。
飼育箱の変な場所でサナギになられたら困る、という場合は歩き回る幼虫を割り箸と一緒に違う箱の中に入れておきます。
幼虫は暗い場所の方が落ちつくようです。
時々中を確認し、もう歩き回らず、割り箸につかまっているならOK。
おとなしく箱にはりついているようなら、そっと外して、割り箸にのせてあげましょう。
夜の間に前蛹になるので、寝る前にもう一度確認しましょうね。
割り箸につかまっているようなら、そのまま割り箸でサナギになります。
- 歩き回らないで、さっきまで食べていたエサの枝につかまったまま前蛹になる。
- 前蛹になることを拒否して、一晩中歩き続け、箱の下で体が縮こまって身動きできなくなる。
- 糸かけ失敗で宙ぶらりんになる。
なんらかの衝撃で糸から外れた場合は、上記のように紙で作ったサナギポケットに入れたり、セロテープで固定します。
蝶はサナギの上の部分から出てくるので、下半身を固定しましょう。
サナギ
前蛹になって約24時間で、幼虫はサナギに変身します。
サナギの期間は個体差がありますが8日から15日前後。
やった~!
サナギに変身してるよ。
羽化は早朝に起こります。
羽化する前にサナギが透き通り、中が確認できますよ。
美しいアゲハ蝶になってくれて~
名残惜しいけど・・・元気でね。
バイバ~イ!
ぼくのこと忘れないでね。グスン
注意事項!!寄生虫が出てくることもある
野生のアゲハは寄生されやすいです。
大きくなって寄生ハチに刺されたら跡が残りますが、小さいうちに刺されたら跡が残りません。
また、食草と一緒に寄生ハエの卵を食べてしまうこともあります。
ハエの卵は肉眼では見えないほど小さいので、確認ができません。
幼虫時代は寄生されているかどうかはわかりませんので、サナギの様子がおかしかったら、隔離しましょう。
以上で「アゲハ蝶の飼育の仕方」についてのお話しは終わります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
後日・・・
それに・・・泣いてましたよね。
子供の虫好きにまだ付き合う気力のある方は、以下の関連記事もオススメです!(笑)
まとめ
- アゲハ蝶の飼育には、飼育箱・キッチンペーパー・ティッシュ・ラップ・輪ゴム・エサの準備が必要。
- アゲハ蝶には、ナミアゲハとキアゲハの2種類がある。
- ナミアゲハは、ミカン科の植物をエサとする。
- キアゲハは、セリ科の植物をエサとする。
- アゲハ蝶の幼虫は、飼育箱を清潔にし、エサさえ入れておけば育つ。
- 蝶の一生は大まかに分けると、卵・幼虫・サナギ・成虫の4ステージに分けられる。
- 野生のアゲハは寄生されやすいので注意が必要。
どれも同じに見えるアゲハ蝶ですが、1匹ずつに不思議とドラマが生まれます。
野生のアゲハは200個の卵のうち1匹か2匹しか大人になれません。
成虫を飼うのは難しいので、無事羽化したら外に放してあげましょう。
アゲハ蝶に育てあげたときの達成感は・・・
実際に育ててみる事でわかりますよ。
by 武藤はづき