最近耳にすることが多くなった「ゲリラ豪雨」
2014年8月の広島の土砂災害も、このゲリラ豪雨によるものでした。

近年、ゲリラ豪雨が増えてきているので、いつ自分が遭遇するともわかりません。私も遭遇し、車が水没しかけたことがあります。そこで、ゲリラ豪雨から身を守る方法についてまとめました。


ゲリラ豪雨とは?

ゲリラ豪雨とは、狭い範囲に非常に多くの雨が降る現象のことを言います。
そもそも「ゲリラ」という言葉が、少人数で突撃する戦い方。突然襲いかかる豪雨のことを、いきなり現れる攻撃部隊になぞらえて、そう呼んでいるのです。

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ゲリラ豪雨は1990年代後半から増えてきています。その理由は、近年の温暖化により、日本が亜熱帯化してきていることで雨の降り方が変化してきているからです。

夏の夕立とゲリラ豪雨は同じ仕組みで起こりますが、ゲリラ豪雨は夕立に比べ、より局地的で雨量も50mmを超えるなど、降り方が激しいのが特徴です。

こんな予兆があれば、ゲリラ豪雨に注意!

ゲリラ豪雨は大気の不安定なエリアの中で、急速に発達する積乱雲によってもたらされます。
だから「この地域は大気が不安定」ということがわかっても、前もってここで発生する、と確実に予想しきれない現象です。

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しかし、真っ青な空からいきなり雨が降るわけではありません。必ず予兆があります。

  • 真っ黒な雲が近づいてくる
  • 冷たい風が吹き始める
  • 雷鳴や稲光が確認できる

この3つがあるとゲリラ豪雨が近づいてきている可能性があります。また、

  • 天気予報で「大気が不安定」と言っていた
  • 7月下旬から8月下旬に発生しやすい

ということも念頭に入れておきましょう。

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ゲリラ豪雨から身を守るための安全対策とは?

屋外にいる場合

屋外にいてゲリラ豪雨の予兆を感じたら、すぐに屋内へ避難しましょう。
街中で遭遇した場合、地下街などは水が流れ込む可能性があるので、ビルの2階以上への避難がおすすめです。

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自宅の場合も、床上浸水の可能性があるので2階以上へ避難しましょう。

ゲリラ豪雨は長くても1時間程度なので、その間は出歩かずに建物の中にいるようにしましょう。

またゲリラ豪雨発生時は突風、落雷、竜巻などが起こることもあるので、注意が必要です。

運転中にゲリラ豪雨に遭遇したら

運転中にゲリラ豪雨に遭遇したら、できるだけ高いところへ移動しましょう。
冠水した道路はもちろん、アンダーパスは水が集まるので避けるようにしましょう。

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スピードは出さないようにしましょう。水の上でタイヤが滑ってブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こることがあります。

自動車は車体の床面が水に浸からなければ走行可能ですが、水の中を走るとマフラーやラジエーターから浸水し電気系統が故障します。

私もゲリラ豪雨に遭遇し、車の床が浸かるほどの冠水の中を走ったことがありますが、アクセルやブレーキが効かなくなりました。水の真ん中での立ち往生は恐ろしいものです。

車が動く場合はマフラーに水が入らないようエンジンを吹かししながら冠水を抜けましょう。水没中にエンジンを停止すると、かからなくなります。

車が動かなくなったら

もし車が冠水してしまい、車が動かなくなっても、あわてないことが大切です。水が車の床より下ならゆっくりドアを開けて避難しましょう。

水位がドアよりも上になると水圧でドアが開かなくなります。車内にも水が入り始めますが、外との水位が近づくと開きやすくなります。

ドアを開くことが難しい場合は、緊急脱出用のハンマーを用意しておくとガラスを割りやすくなります。ハンマーのほかにシートベルトカッターもついた緊急脱出用ツールもありますので、車にひとつ積んでおくと安心です。

もし、ない場合は、スーパーのレジ袋や靴下に小銭を入れたものを、ハンマーのようにガラスに打ち下ろすと、ガラスを割ることができます

最後に

ゲリラ豪雨は都市の排水機能を上回る雨が降ることがあります。川や側溝、橋などには近づかないようにしましょう。

マンホールが吹き飛んで、開いた穴に人が落ちて流されてしまうこともあります。水が引くまでは安全な場所にいることが大切です。

自分の暮らしているエリアのどのあたりに水か集まるのか、雨の日にあえて散歩などをして知っておくと、さらに安心です。

武藤はづき より

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