妊娠するまでの過程において、自分でも気付かない様な神秘的な体の変化がいくつも繰り返されています。
その道のりは決して平坦ではなく、ともすれば目的地まで辿り着けない事もあります。
それ程目的地への到達(妊娠が成立する事)は貴重な事なのです。
その大切なチャンスを逃さない為にも、自分の体の変化を良く知る事は大切だと思いますし、子を持つ母親として、少しでも多くの方にこの貴重な体験を味わってもらいたい思います。
そこで今回は、着床の時期と症状についてご説明して、将来のママのお役に立てばと思います。
着床とは?その時期は?
着床までには段階があるので、番号をつけ順番にご説明します。
- 受精後、受精卵は時間を掛け、細胞分裂をしながら発育して行きます。
- そして、次の段階として、卵管を下りながら約48時間もかけてようやく子宮に辿り着きます。
- ちょうどその頃、子宮の内膜は卵巣から排出されるホルモンを受けて、厚みを増し柔らかくなってきており、受精卵が子宮の内膜の一部に着ける様に、寝床の様な用意をしています。
- この寝床に落ち着き、少しずつ腰を落ち着ける事(根を下ろす事)で、母体と結びつきます。
排卵から、ここに辿り着くまでに、約7~11日の時間が掛かり、その確率は20~30%と低いようです。
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着床の症状は?
着床するまでの道のりは、その確率からもお分かりのように簡単な事ではなく、奇跡の出来事の連続のようなものです。
ここまでの道のりを無事に乗り越えて来たのですから、早めに自分自身がその事に気付き、大切に新しい命を育んで行きたいものです。
生理前の様な症状が出る
- 下腹部が痛んだり、胸が張り、痛む。
- 体がだるく感じたり、いつもに無い強い眠気を感じる。
基礎体温が高くなる
- 体が熱くなり、汗をかいたりする。
- 基礎体温が高い状態が3週間以上続く。
おりものの量が増える
- おりものと、受精卵が子宮内に根付いた時に起こる出血(着床出血)が重なり、茶色ぽい出血が見られる事もある。
つわりの症状が出て来る
- 吐き気を感じたり、嗜好物への変化が起こる。
- においにも敏感になりやすい。
これらの症状には個人差があり、中にはつわりの症状がなかったり、おりものも増えなかったという人も多くいて、このような症状がなかったからいけないというわけでは決してありません。
大切な新しい命を授かり、育てて行く事が出来るのは、当たり前ですが妊娠できたからです。この妊娠できた事から感謝して、大切に考えていく必要を感じました。
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最後に
妊娠出来るまでのご自分の体内での変化や過程を知る事により、生まれてくる赤ちゃんへの愛情も一層深まるのではないでしょうか。
新しく芽生えた命を大切に育てて行く為にも、妊娠時期の体調や栄養の管理などをしっかり考え、妊娠期間が少しでも快適で、有意義な時間になる事を願っています。
どうか無理をされずに、お腹の赤ちゃんとのんびり過ごされて下さいね。
あやより