海外で子育てをされている親御さんの中にはお子さんに現地の学校だけでなく、「日本の学校も体験させてあげたい。」とお考えの方もいると思います。
実際私がそうでした。
周りの日本人ママ友からすすめられたこともありますが、日頃から、日本の歴史や文化、そして生活様式など、何でも吸収出来る事はしてもらいたいと願っていました。
そこで、「一時帰国時に体験入学ができる!」という情報を得た時は願ってもいないチャンスと考えたのです。
今回は、自分の子供を日本の小学校で体験入学させた感想を紹介し、これから「うちの子供にも体験させたい!」とお考えの方のお役に立てばと思います。
一時帰国時の体験入学への準備は?
私の場合は、日本に居る姉に頼った点も大きいですし、子供にとって従兄妹もいますので、その子供達が通っている小学校への体験入学を考えました。
まずは姉を通して、校長先生への打診をお願いしました。
幸いこの時点で、大変快く引き受けてくださるお返事がもらえました。
この点は学校や校長先生により違いがある様で、中にはスムーズに受け入れてくれない場合もある様です。
次に、私が現地入りした後、市の教育委員会に行き簡単な申請用紙に必要事項を記入するのみで手続きは終了しました。
この点も学校や校長先生によりかなり違いがあるようですので、予め詳しくチェックする事をおすすめします。
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一時帰国時の体験入学での日本の小学校の対応は?
私達はいつも春に里帰りをしますので、子供の体験入学も4月の初旬に合わせます。
子供が1年生の年は、入学式の後に学校へ出向きました。
そこでまずは、校長室において校長先生や教頭先生、学年主任、そして担任の先生と顔合わせとなります。
大変和やかな雰囲気で、子供を中心に心配な点や気をつける点の確認、その後、担任の先生が教室などを案内して下さり大変親切に対応して頂きました。
先生方は子供の日本語のレベルが気になる様で、この点に問題がないのは、受け入れる側にもポイントが高いように思いました。
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一時帰国時の体験入学で必要な物は?
私の子供の場合は、1年生からでしたのでランドセルを購入しました。
日本の小学校と言えばランドセル。その事も体験させたかったからですが、必ず用意する事はないと思います。
- 上履き
- ノートなどの文房具
- 名札
- 給食用のマスク
- 水筒
教科書は従兄妹のものが借りれましたし、ドリルなどは先生が貸して下さいました。
体験入学で掛かった費用は、給食費だけでした。(笑)
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最後に
子供が1年生の時は精神的に幼い面もあり最初は心配しましたが、子供は慣れるのも早いもので、毎日楽しく学校へ行ってくれました。
特に先生は大変温かく接して下さり、子供も大変満足そうでしたし、「イギリスの先生の何倍も優しい!」と絶賛でした。(笑)
イギリスの学校では体験出来ない遊びや給食、そしてお掃除。物珍しい事もあり、好奇心は限りなく膨らんだようです。
いつも学校の最終日には、クラスのお友達からの文集や期間中に先生が撮って下さった写真集などをプレゼントしてもらい親子で胸が熱くなるほどです。
それらの物は、子供にとって素晴らしい思い出となって残る事でしょう。
この体験入学で何よりも良かったと思えたのは子ども自身が日本語を理解でき話せたことにあります。
お子さんの性格的なこともありますが、この点が難しいと体験入学という短期間の経験がスムーズに行かない場合もあると思います。
体験入学を通してお子さんが日本への興味を深めてくれたら嬉しいものですよね。そういった意味でただ訪れただけでは味わえない大きな価値を見出せるのがこの体験入学にはあると思います。
あやより