2014年4月より大手P&Gジャパンから発売になったパック型液体洗剤(洗濯用ジェルボール型洗剤)。ミランダ・カーのCMでお馴染みの洗濯用洗剤ですが、発売から1年半、いまだに乳幼児の誤飲事故が相次いでいます。
そこで今回は、パック型液体洗剤を誤飲したときの症状や、対処方法、子どものためにできることなどを詳しくご紹介したいと思います。
パック型液体洗剤を飲んでしまった!症状は?対処方法は?
パック型液体洗剤は、計量の必要がなく、液だれもしないため、海外では大変人気の洗濯用洗剤です。
日本でも2014年4月に発売されて、人気が高まっていると同時に、乳幼児の誤飲が相次いでいます。事故報告例によると、0~3歳までが事故被害の7割を占めるそうです。
日本小児科学会によると、通常の洗濯洗剤を誤飲した程度では見受けられない症状が、パック型液体洗剤の誤飲では見られるそうです。
- 頻回の嘔吐
- 呼吸障害
- 意識レベルの低下
- 角膜損傷
事故報告のなかでも30.3%を占めるのが、「目に入った」というものです。ここでは、事故が起きてしまったときの、お家での対処法をご紹介します。
【目に入ったら】
- すぐに水で10分以上洗う
- 洗剤で角膜が弱くなっているので、勢いのある水で洗わない
- 目の周りの皮膚についた場合は、濡れたタオルで優しく拭う。決して強くこすらないように
【口に入ったら】
- 口をすすがせ、水または牛乳を飲ませ、すぐに医療機関を受診
- 吐いたもので喉を詰まらせる可能性があるので、無理には吐かせない
【顔や手についたら】
- すぐに大量の水で洗う
- 洗剤の付着した衣服は、脱がせる
適切な応急処置をした後は、どの場合もすぐに医療機関を受診してください。その際は、製品の成分のわかる外箱などを病院に持参して、医者に見せてください。
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子どもはパック型液体洗剤をどうしてしまうの?
小児のパック型液体洗剤、誤飲事故例をあげてみました。
■高い所に保管しておいたパック型洗剤の箱が落下して、3歳の女の子がそれを見つけ、握って破裂。液体が目に入って角膜損傷。
■ドラム式洗濯機に入れた洗剤を、子どもが取り出して口に含んでいた。噛んで液体が漏れてしまった。
■0歳の赤ちゃんがおもちゃと間違えて、触って遊んでいるうちに中身が飛び出した。皮膚に軽い炎症を起こした。
■1歳の子どもの誤飲により、激しい嘔吐を繰り返し、入院治療をした。
などなど、調べ始めたら、事故被害例は多数ありました。
見た目がおもちゃみたいで可愛かったり、触感がぷにゅぷにゅしていて気持ちいいので、赤ちゃんはおもちゃやキャンディーと間違えて、幼児は確信犯で触ってしまうようです。
手軽で便利だけど怖い!誤飲でアメリカでは死亡事故も!
2013年9月に、アメリカのフロリダ州で、まだ1歳にもなっていない赤ちゃんが、パック型液体洗剤を誤飲して死亡しました。日本同様、アメリカでも事故が相次いでいるにもかかわらず、なかなか事故が減らないのが現状のようです。
通常の液体洗剤よりも、パック型は中身が濃縮されているため、粘り気が強いです。そのため、身体に触れると、通常以上の被害を引き起こします。
計量いらず、液だれもしない、大人にとっては便利なパック型液体洗剤ですが、小さな子どもが被害に合わないためにも、使用する大人がしっかり気をつけてあげたいです。
子どもの誤飲を防ぐためにできること
- 子どもの絶対に手の届かない高い所に置いておく
→当然ですが、高い所に置き、踏み台なども回りに置かないようにしてください。 - 洗剤の容器のふたをしっかり閉める
→日本で売られている商品は、乳幼児には開けにくいフタを採用しています。閉め忘れのないようにしてください。 - 使用しないようにする
→誤飲の恐れがある場合は、通常の製品を使用するにこしたことはありません。
パック型洗剤は水に溶けるようにできているので、よだれなど濡れた手で触ると、非常に破れやすくなります。
また、高い場所に置いておいても、少し知恵のついてきた子どもは親の目を盗んで、イスや踏み台を持ってきて取ってしまいます。
我が家の娘(3歳)も、パック型洗剤ではありませんでしたが、高い所に隠しておいた物を、踏み台が見当たらないからと、サッカーボールを持ってきてボールに乗り取ってしまいました。
子どもは大人の想像を簡単に超えることをしてきます。用心には用心を重ねて、使用するようにしてください。
最後に
大人にとっては便利だけれど、子どもは「ダメ」と言われれば余計にやりたくなってしまうもの。割り切って、きちんと保管をする。保管が不安な場合は、子どもがもう少し成長するまで他の製品を使って、事故被害を防ぐようにしたいですね。
by lulemon
“子どものパック型液体洗剤の誤飲が怖い!症状と対処方法” への1件のフィードバック