うちには1歳10ヶ月の双子の男児がいます。双子は次男と三男、うちは三兄弟です。
結婚した時の夫との家族計画は子どもは2人の予定でした。2人目の妊娠がわかったときは、それはそれは喜びましたが、しばらくして双子だとわかったときの、嬉しいけどどうなるんだろうというあの不安な気持ち。
確かに妊娠中は、長男のときと違い後半はトラブル続出でした。今回は私の体験もまじえながら、双子妊娠のリスクについてお話していきたいと思います。
双子妊娠の種類
まず双子には一卵性と二卵性があるのはご存じの方も多いと思います。
1つの卵子と1つの精子が出会い、その受精卵が2つに分かれたものが一卵性。当然、血液型や性別など同じで、見た目のそっくり度もかなり高いものになります。1つの卵子と1つの精子が出会い…までは同じですが、それが×2あるのが二卵性。血液型も性別も違う場合があります。そっくり度も兄弟レベルで、言えば同時に生まれた兄弟、と言えます。
1絨毛膜1羊膜性
胎盤1つ、羊膜1つで、胎盤も部屋も2人で共有することになります。 双子妊娠ではハイリスクのタイプです。
1絨毛膜2羊膜性
胎盤1つ、羊膜2つで、部屋は2つに分かれていて胎児同士は触れ合うことはありませんが、胎盤を共有しているためこちらもハイリスクタイプになります。
2絨毛膜2羊膜性
胎盤2つ、羊膜2つで、胎盤も部屋も2つに分かれています。 双子妊娠で言えば、まだリスクは低いタイプです。
妊娠中のリスク
膜性によってリスクがあると書きましたが、ハイリスクタイプは胎盤を共有しているというところがポイントです。胎盤を共有しているということは、胎児が母親から受ける栄養分を分け合って います。そして胎盤でつながっている血管によって胎児間で血液が行き来している状態なのです。
血液量が増えた胎児は羊水量が増えて、羊水過多・心不全・胎児浮腫という状態に陥ってしまいます。反対に血液を送り出しているほうは発育不全で小さく、腎不全や貧血を起こすことになります。妊娠週数26週を過ぎていれば、分娩して新生児治療をおこなうこともあります。
膜性に限らず、双子妊娠では胎児側、母体のどちらが原因かに限らず早産になるケースが多いです。低体重児として生まれた新生児にもさまざまなリスクが心配されます。
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双子妊娠の体験談
私の場合、膜性でいえば2絨毛膜2羊膜性の二卵性でした。妊娠初期~6ヶ月頃までは特に問題もなく、長男のときと変わらず過ごしていました。ただおなかの出方はやっぱりすごくて、7ヶ月で長男のときの臨月と同じ大きさになっていました。そのためか、やはりお腹が張ることが多く、1日中トコちゃんベルトを愛用していました。
そして7ヶ月頃から胎児の推定体重に差が出始め、30週の健診で推定体重差が500gを超えたため、それまで通っていた個人病院から総合病院に転院&入院になってしまいました。
入院したら少しでもお腹の中で大きくなってもらうため、安静と張り止めの24時間点滴が出産まで続きました。37週に決まっていた帝王切開の予定が、妊娠高血圧症候群を発症してしまい36週で緊急帝王切開になり、生まれてきた双子は2600gと1400g。 小さい方は2ヶ月NICUでお世話になり、いろいろ心配しましたが、無事元気に育っています。
長男にはさみしい思いをさせてしまったし、主人や両実家にもずいぶんお世話なりました。家族の協力があってこそ乗り越えられた双子出産。5人揃っての暮らしが始まったときは本当に嬉しかったです。
さいごに
生まれてからも双子はやっぱり大変ですが、子育ても…今のところなんとかなっています。2人で遊ぶ姿を見ると、自然と笑顔になれることも増えてきますし、手抜きもおぼえます。というか手抜きしないとやってられないです(笑)
- 双胎間輸血症候群を発症する恐れがある
- 早産になるケースがある
- 低体重児として生まれることがある
- 管理入院をしなければいけない場合が多い
怖いこともたくさん書いてしまいましたが、双子妊娠はそれだけのリスクがあります。無事出産している人がほとんどだと思いますが、大なり小なり何かしら起こることが予想されます。
双子妊娠がわかったら、心の準備と覚悟を決めるために、双子ママに話を聞いたり、調べすぎは禁物ですが、本やネットなどで情報を集めることをおすすめします。
by meeco