お子さんの年齢に応じて、親が子供へ抱える悩みも変わるものです。
しかし、親側から発する子供への悩みと、実際に子供が抱える悩みには違いがあるものです。
その証拠に子供の口から「何も分かってくれない。」の発言が生まれるわけですね。
そんな子供、中でも思春期の女のお子さんを持つ親御さんには興味深い、海外の記事を見つけましたので、ここでご紹介したいと思います。
思春期の女子の精神面での問題
思春期の子供の健康を扱うイギリスの研究機関によりますと、『思春期の女子』の精神面での問題が急上昇しているようです。
この結果は専門の科学者により、11歳から13歳までの生徒1600名を対象に2009年から5年間の追跡調査を元に明るみになりました。
中でも、この期間に男子の精神面での問題にそう変化は見られなかったのに対して、女子においては7%の上昇が見られた様です。
思春期の女子が受ける特有なプレッシャー
科学者によると、社交におけるプレッシャー、そして行動においての問題には男女での差はそれ程なかったと述べています。
ここで、思春期の女子に圧倒的に見られる精神面でのプレッシャーとして、ソシアルメディアを通しての非現実的な体のイメージ、若い女性に向けられる性的特質へのプレッシャーが挙げられたようです。
又、メンタルヘルスへの予算のカットにおいて、必要なケアを十分に得られていない事も問題を大きくしている要因とされています。
「限られた精神面でのサポートの環境下において、学校での教師から生徒への対応も、生徒の行動上の問題へ注目されやすくなり、しいては学級崩壊に繋がりやすくなる。」と、ロンドン大学研究員博士、ヘレン シャープ女史は指摘します。
この様な問題を解決する為にも、教師が使える精神面でのサポートを促す資料を供給して、生徒への理解を深めるべきである事、又、メンタルヘルスサービスがもっと広く利用出来るようにする事の重要性を説いています。
又この結果にチャリティーワーカーのセーラ ブレナンさんは、「大変ショックを受けています。この国の子供達の精神面での問題は大変悪化して来ているようです。」とのコメント。
そして、「現代の若者は大変なプレッシャーの中に生きています。
例を挙げると、
- いじめ問題
- 24時間のオンライン漬けの環境
- 性へのプレッシャー
- ボディイメージ
- 学校での問題
- 家庭崩壊
等、中でも、思春期の女子の受けるプレッシャーへの心配が大きいです。」ともコメントされています。
この様な情況を受けて、ロイヤルカレッジの精神科医は、「早急に、正確な情報を得て、メンタルヘルス問題へのサービスの計画を進めるべきだ。」とコメントしています。
参考;Girls face ‘sharp rise in emotional problems’ 2015年4月20日 BBC News(http://www.bbc.com/news/health-32350566)
[adsense]
最後に
ここでも述べられました様に、現代の子供達は、親の世代が経験しなかった沢山の問題を抱えているようです。
その中でも思春期の女子の精神面でのプレッシャーは大きいものだと、この記事を読んで改めて感じました。
実祭、こちらのティーンの女子のメークや、服装を見ていますと、「素顔でこんなに可愛いのに、もったいない。」なんて良く思うものですが、この『プレッシャー』の大きさが分かれば、何となく納得出来る気がします。
大人になる前の関門になるティーンの時期、お子さんの受けているプレッシャーを理解されて、子供の立場に立ったアドバイスが出来ると良いですね。
あやより