誰かに相談したいけど、相談しづらいおねしょ。うちの子だけかしら?いつになったら治るのかしら?おねしょの原因は?実は6歳の子供を持つ私の友人が、そっと打ち明けてくれたのです。
考え過ぎても良くないって聞くし、でもどこに相談したらいいか・・・そんなモヤモヤした気持ちから早く解放されたいと彼女は言います。デリケートな話だからこそ、むやみに相談もできないし、安心できる情報をこっそり知りたい。そんな彼女の気持ちが痛いほどわかります。
私も小学生2人と幼稚園児の子供を持つ3児のママです。おねしょは多くのママの関心事。あなたと同じ気持ちのママはたくさんいますよ!一緒にモヤモヤした気持ちからすっきりしませんか?
そこで今回は…
- 原因は?
- 何歳から心配?
- 治療法ってあるの?
- 大人の夜尿症
などなど…詳しく調べてみました!参考にして頂ければと思います。
おねしょの原因は?
- 膀胱が未発達のため
- 夜間の尿量が多いため
- 膀胱や腎臓に問題があるため
- ストレス
- 夜更かし
- 冷え
- 寝る前に摂る水分量
- 親が夜中に起こす
膀胱問題
これは生理的な現象で4歳くらいまでに膀胱がおしっこをためられるように成長するため、おねしょの頻度は減っていきます。尿をためる膀胱の大きさと夜間睡眠中に作られる尿量とのバランスが整っていけば、自然におねしょから卒業できるんです!
その為おねしょの原因とされる1~3に関してはお子さん本人の成長を考え見守っていく必要があります。そして3に関しては医療機関と連携して治療する必要があります。
気持ちの問題
また4に関してはお子さんの気持ちに寄り添ったケアによって改善することもあります。環境が変わった事やいじめなどによりおねしょを再発した場合などは、お子さんの気持ちが安心するようなケアが求められます。
体調や水分の問題
これらは生活習慣を見直すことで改善されることもあります。ママの声掛けや子供本人が自覚するように誘導することで、不快な思いをしないさわやかな朝を迎えられると子供本人が理解します。その経験こそがおねしょからの卒業に繋がります!
睡眠問題
そして8の原因のように、ママのおねしょに対する認識を変えることが求められる場合もあります。眠っている間に分泌される抗利尿ホルモンによって夜間の尿量を減らしているのですが、睡眠を妨げることによってホルモンの分泌量を減らしてしまいます。このように間違ったケアを改善することでおねしょの治りを早めることも可能になるのです!
幼稚園に入る前におねしょを治したい!と焦る気持ちもわかりますが、4歳までは心配の必要もなく治療の必要もないそうですよ!おねしょ後の片づけは正直面倒ですが、防水シーツなどもうまく活用して成長に寄り添っていきたいですね。
[adsense]
何歳から注意が必要?
5歳以上のおねしょは「夜尿症」と呼ばれ病気と捉えられています!
おねしょと聞くと・・・
- 親のしつけの問題
- 子供の自覚の問題
- 子供の性格の問題
- トイレトレーニングの善し悪し
などと言われることがありますが、これら全てにおいてNO!!
夜尿に教育論、精神論、根性論は全く関係ないことのようです。例えば大人に「寝ている間のいびきを止めなさい!」と言われても本人にはどうしようもないことですよね?子供にとって自覚のない寝ている間におきてしまうおねしょは、自分で治したくても治せない病気の一つなのです。
WHOでは5歳から6歳になっても毎日おねしょをしてしまう場合は医療機関を受診するように案内しています。夜尿症には身体的異常・病気(腎臓病、糖尿病、神経因性膀胱、尿崩症、てんかんなど)が隠れていることが5%弱あると言われているため、早期発見のためにもためらわず小児科医や小児泌尿器科に相談しましょう!
関連記事)ママおしっこ~!子どもの頻繁なおしっこはもしかしたらストレスかもしれません
どういう治療法がある?
まず病院を受診してからの大まかな流れは・・・
- 問診、おねしょを記録したメモ、尿検査などから病気かどうかの診断が行われる。
- 生活改善の実施(起きてから寝るまでの生活リズム、食べる飲むという食生活スタイルの見直し)
- お薬による治療や夜尿アラームを用いた治療
問診~診断まで
これは今まで誰にも相談できずに悩んでいた親御さんにとっても大きな一歩になります。日本では約78万人の夜尿症患者がいるとのことですが、実際に治療を受けた数は約4万人とのこと。
世界的に見ても夜尿症は治療が必要な病気であるという位置づけなので、まずは受診することでおねしょ改善へのスタートを切りましょう!!
生活改善
夜尿症治療の基本が生活改善で、この実施で約2~3%がおねしょをしなくなると言われています。やはり病気の陰には生活習慣が大きく関わっているのですね!
またいずれおねしょは治るだろうと自然治癒を進めた結果、改善が見られたのは約15%とのこと。夜尿症の治療は早く開始した方が改善が早いとのことなので、自己判断ではなく専門家に相談してみましょう!
治療
尿の量を減らす、膀胱の緊張を取るなどの薬物治療があります。水なしで飲める内服薬や点鼻薬・貼り薬などがあるので、お薬が苦手なお子さんにも安心ですね!またパンツに尿が付くとアラームが鳴ってお知らせしてくれる条件付け訓練法の治療などもあります。
段階を追って治療を進めていくので、病院へ行ったらすぐにお薬を飲まなければいけないということもないので気軽に受診できますね。まずはママ一人で悩まず、相談に行きましょう!
[adsense]
大人でもいる?夜尿症
夜尿症の割合は、
- 5~6歳児で約20%
- 小学校低学年で10%
- 10歳児で5%
- 極まれに成人まで続くケース
成人まで続く夜尿症には①多尿型②膀胱型③未熟型のケースがあり、どれも専門機関にて診断してもらう必要があります。
20~30代で結婚を控え何とか改善したいとの切実な相談もあるそうです。ストレスが原因で睡眠リズムが乱れ、抗利尿ホルモンの分泌がうまくいかないなどが大人の夜尿症とも言われており、こちらも専門医の判断に沿った治療が重要ですよね!
最後に
- おねしょは4歳まで生理的現象。成長段階で問題なし。
- 5~6歳で毎日のようにおねしょしていたら「夜尿症」の疑いが。医療機関への受診が必要。
- 治療は段階を経て進められる。まずは問診からなので気軽に相談から受診してみる。
- 「夜尿症」は病気である。大人でも治療が必要。
おねしょをしてしまうことで一番辛い思いをしているのはお子さん本人です。周りのお友達はおねしょしないのに、なぜ自分だけ?と自尊心の低下にも繋がるそうです。
自分は病気で治療すれば改善する!と問題がクリアになっただけで、前向きな気持ちで日常生活を過ごせるのではないでしょうか。また親である私たちも相談できる専門家に話を聞いてもらうだけで、正確な情報をもとに子供たちをサポートしていけるのではないかと思います。
正しい情報と正しい治療に沿ったケアがおねしょ卒業への近道ですね!悩むよりまずは病院へ!!