赤ちゃんの下痢が2週間以上続く!?整腸剤を飲ませても、いっこうに良くならない!
こんな症状の赤ちゃんに不安になられている親御さんも多いのでは?
もしかしたら乳糖不耐症を起こしているのかもしれません。あまり耳慣れない乳糖不耐症について、どんなものなのか、症状や治療法などご説明します。
赤ちゃんの乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)とは?
母乳やミルク、牛乳など、すべての乳製品には「乳糖」という糖質が含まれます。
乳糖は小腸で、乳糖分解酵素(ラクターゼ)により、「ブドウ糖」と「ガラクトース」というふたつの成分に分解されます。その後小腸の粘膜から吸収され、栄養として体に入っていきます。
乳糖分解酵素が減ると乳糖は分解されず、消化吸収できなくなって腸内残ってしまい以下のような症状がみられます。
- 残ってしまった乳糖が腸内で発酵しガスが溜まってお腹が張る。
- 下痢を引き起こす。
何らかの原因や持って生まれた体質などにより、乳糖分解酵素が減ってしまい、上記のような症状を引き起こすことを、乳糖不耐症と言います。
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赤ちゃんの乳糖不耐症の症状とは?
赤ちゃんは、ウイルスや細菌による急性胃腸炎(特にロタウイルス感染症)にかかった後に発症しやすいです。
一次性(先天的)は34週より前に産まれた早産児に多いです。ほとんどの赤ちゃんは、胃腸炎などが原因の二次性(後天的)乳糖不耐症です。
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赤ちゃんの乳糖不耐症の治療とは?
ミルクを飲む赤ちゃんの場合
一時的に無乳糖ミルクに切り替える。
完全母乳の赤ちゃんの場合
ガランターゼなどの乳糖分解酵素を授乳前に内服する。
また長く下痢が続いた場合は、赤ちゃんのおしりかぶれも気になります。皮膚科や小児科などで併せて相談してみてください。
赤ちゃんの乳糖不耐症、家でできる対処法は?
まだ離乳食を始めていない赤ちゃんの場合は、上記のような対処法しかありません。様子を見るのか、薬を処方するのかをかかりつけ医と相談するのがいいでしょう。
赤ちゃんの体が、乳製品をどれだけ取り入れる(キャパシティ)ことができるのか、確かめるのもひとつだと思います。チーズ1個なら大丈夫、2個は下痢になる、、、など大人にも言えることですので、自分の体を知っておくのも大切だと思います。
牛乳アレルギーと乳糖不耐症を混乱しやすいですが、
- 牛乳アレルギーは乳製品を摂取してすぐに症状が起こります
- 乳糖不耐症は1時間以上経ってから、症状が現れます
ので、時間で判断をしてください。
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最後に
日本人の大人でも約40%の人が、乳糖分解酵素が低いと言われています。牛乳を飲んだらお腹が下るなどよく聞きますね。もともと日本人は、乳製品を多く摂取する習慣がなかったため、このような症状になるそうです。
赤ちゃんの場合はまた原因がちがってきますので、少しでもおかしいなと思ったら、すぐにかかりつけ医に相談してみてください。
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