せっかく病院へ行って薬をもらっても、それを子供に飲ませるのって実は一苦労です。シロップの薬で少し飲みやすくはなっていても、とてもジュースのようにごくごく飲めるものではありません。やはり苦さは残っているのです。
今回、小児科医の先生が教える子供の薬の飲ませ方の基本を教わってきましたので、まとめたいと思います。何か食べ物に混ぜるなどというものではありません。
薬はお菓子ではない!
当たり前ですが、医師が薬を出すのはその薬を飲んで欲しいからです。
薬を出したのに、後日の診察で「飲めなかった」と言われると、残念な気持ちになるようです。
子供の場合、どうしても飲まない場合もありますが、子供の症状を抑えるために、早く病気をよくするために、泣いてでも飲ませようという親の気持ちがまず大事です。
良薬口に苦しとも言われるように、甘くて美味しい薬なんて存在しません。多少飲みやすく味付けしていても、やはり薬は苦くておいしくないものです。その点をまずは認識しておきましょう。
シロップ剤の飲ませ方
味はどうであれ、飲みやすさではシロップが上です。
ただし、乳児や幼児の場合、非常に嗅覚が敏感なため、嫌な臭いは一度覚えたら忘れずに、すぐに嫌がって出してしまいます。
そこでスポイト式などの服用グッズを用いることをお勧めします。
ただしこの服用グッズ、正しく使わないと同じように飲んでくれません。
舌の上に置いて薬を出してもダメです。
きちんと注射器の先端を奥に入れた状態で、薬を出します。そうすると反射により子供は飲み込みます。
粉薬の飲ませ方
普通に飲んでくれない場合は、水に溶いて、練って口に塗るというがよいですが、この場合も注意としては、頬の奥、上顎の奥に塗り込むことがポイントです。
奥に塗り込むことによって反射を利用して飲み込ませます。
また、最近では、このようなゼリーにしてしまって苦さを隠すような商品も売られています。こちらも是非利用してみましょう。
成長とともに錠剤を飲みたがる時期がくる!
粉の薬はおいしくないので、錠剤の薬がいいと、子供が成長とともに言い始めます。その時に大事なのは、褒めることです。
錠剤が飲めるということを褒めることで、子供達は自信がつき、薬を飲もうとする意欲も強くなるのです。
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最後に
いろんなものに薬を混ぜるという方法もありますが、基本は何をしても薬はまずいものです。ですので、子供の薬の飲み方の基本である、喉の奥に置いてくるということを意識して、服用させましょう。
いくらゼリーを使っても、服用グッズを使ってもこの点を忘れていたら飲んでくれません。
by kudi