近年の晩婚化に伴い、女性の出産年齢も上がって来ていると言われています。
時代の流れ、その環境において、そうなる要因はいくつか考えられますが、実際にはどの様な事が関係しているのでしょうか。
又、母親になる年齢が上がると、どの様なリスクを抱えなくてはいけないのでしょうか。
これから、結婚、出産をお考えの方には特に気になる点だと思います。
そこで、最近の初産の平均年齢などについてまとめました。
最近の初産の平均年齢は?
女性が外の世界で活躍できる場が増え、社会への進出もめまぐるしい勢いで増えて来ています。
それは大変喜ばしく、人生においての選択の幅を増やせる素晴らしい環境ではありますが、結婚を考えると、どうしてもその時期が遅れがちになり、それに伴い出産年齢も上がってきています。
ちなみに、2011年には初産の平均年齢が30代となり、2013年には平均で30.4歳となっています。
この様に初産の平均年齢は、年々上がって来ているようです。
初産の平均年齢が上がっている理由は?
女性の社会進出と共に、結婚後も仕事を続け、出産後も仕事と子育ての両立が可能な環境を求めるご夫婦は増えてきています。
しかし実際には、その様な環境が十分に整っていない為に、結婚後も子供を育てる環境への不安から出産を先に延ばす事も多いようです。
他にも、出産を先に延ばす事で、高齢出産の不安が浮上してきたり、子育てや教育に掛かる経済面での負担なども出産の年齢を上げている理由とされています。
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初産の年齢 ズバリ限界はあるの?
出産に関わる年齢には個人差がありますので、一概に「この年齢が限界」と決める事は不可能です。
ただ、一般的には35歳を過ぎると出産へのリスクが上がるのは分かっています。
そう言われる理由は、まず、年齢の増加と共に卵子の数が減って行き、次にその卵子の質も下がるようです。
卵子が老化してしまうと、受精まで行かなかったり、又、折角受精しても上手く育って行かないなどの問題が起こります。
この様な事を考えると、出産へのある程度の目安にはなるかもしれませんね。
初産の平均年齢が上がる事によるリスクはあるの?
この点も個人差が大きいものですが、一般的には高齢出産でのリスクはいくつか挙げられています。
- 流産の確率が上がる
―全体の妊婦の自然流産率が10から15%とされますが、この確率が20%に上がります。 - 妊娠高血圧症候群
―年齢的に、20代の女性と比べると高血圧になる可能性が1.8倍になります。
この状態を放置しておくと、出産時の子供の体重が低かったり、胎盤剥離が起こる可能性もあります。
又、最悪な事態として、胎児の死因、何らかの障害を起こす可能性もある様です。
母子共に命を脅かす可能性にも繋がりますので、早い段階で治療することが大切です。
- ダウン症
―染色体異常によリ起こるダウン症は、出産年齢が上がると共にリスクも上がるとされています。
以上の様なリスクはありますが、それが必ずしも起こるわけではありませんし、その事で妊娠を諦める事は全くないと思います。
大切なのは、ご自分のライフスタイルを正しく持たれ、妊娠された時にも心身ともに健康でいられる事だと思います。
最後に
確かに女性の初産の年齢は年々上がって来ていますが、そうならざる理由もあるのです。
その点をしっかり考慮して、子供を産んでも安心して育てられる経済面、精神面のサポートが整う事で、何かが変わるかもしれませんね。
あやより