年賀状の宛名は、親が書くものと思っていても、子供が自分で書きたがる場面があります。また、子供の名前を入れるべきか、先生や習い事の教室にはどんな敬称を付けるのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、子供の名前・連名・「先生」「御中」の使い分けを、年賀状を書く前に確認したいポイントとしてまとめます。
- 個人宛ては「様」、会社・学校・教室など団体宛ては「御中」が基本
- 連名は全員に敬称を付け、右から世帯主・配偶者・子供の順に書くのが一般的
- 先生宛ては、個人なら「○○先生」でも「○○様」でも失礼にはならない。役職や職名に「様」を重ねない
- 小さな子供の敬称は、迷ったら「様」にしておくと無難
宛名の基本の書き方
年賀はがきの宛名面は、縦書きでも横書きでも構いません。基本は次の順に配置します。
- 郵便番号(枠に合わせて、算用数字で書く)
- 住所(右端から。アパート名・マンション名も省略しない)
- 宛名(中央に、住所より大きめの文字で)
- 敬称
縦書きの場合、住所に使う数字は漢数字、横書きの場合は算用数字が一般的です。字の上手さよりも、読みやすさを優先しましょう。
敬称の使い分け
| 宛先 | 敬称 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 個人(友だち・祖父母・親戚) | 様 | 山田 太郎 様 |
| 子供(小学生以上) | 様、または「くん」「さん」 | 山田 花子 様(迷ったら「様」) |
| 幼い子供 | 様、または「ちゃん」「くん」 | 山田 花子 ちゃん(親しい間柄の場合) |
| 先生(個人宛て) | 先生、または様 | 佐藤 一郎 先生 / 佐藤 一郎 様 |
| 学校・園・教室など団体宛て | 御中 | ○○小学校 御中 / ○○スイミングスクール 御中 |
| 団体の中の特定の人 | 団体名+氏名+様(または先生) | ○○小学校 3年2組 佐藤 一郎 先生 |
| 家族全員 | ご家族御一同様 | 山田 太郎 様 ご家族御一同様 |
子供に付ける敬称は、「様」を使ってはいけないというルールはありません。ただ、仲のよい友だち同士なら「くん」「さん」「ちゃん」でも失礼にはならないため、お子さんと相手との関係で選びましょう。
子供の名前を入れる?連名の書き方
家族ぐるみで付き合いのある相手には、世帯主の名前の隣に、家族の名前を並べて書きます。連名のルールは次のとおりです。
- 縦書きなら右から、横書きなら上から、世帯主・配偶者・子供(年長から年少へ)の順に書く
- 名字が同じ場合、2人目以降は名字を省略して名前だけを書く
- 連名の場合も、全員に「様」(または「くん」「ちゃん」)の敬称を付ける
- 人数が多いときは、世帯主の名前の左隣に「ご家族御一同様」と書く
なお、これらは郵便局のプリントサービスなど、年賀状の書き方を案内している各社で共通して説明されている基本の考え方です。地域や関係性によっても受け取り方は変わりますので、迷うときは、シンプルに世帯主宛てにして「ご家族御一同様」と添えると、失礼になりにくいでしょう。
お子さんと相手のお子さんだけが仲良しで、親同士はあまり面識がない場合は、「子供の名前」宛てに出すのも一つの方法です。この場合、おうちの人が書いたことがわかるように、差出人欄に親の名前を添えておくと、受け取る側も安心します。
「先生」「御中」の使い分け
学校の先生
担任の先生などの個人宛ては、子供が書くなら「○○先生」、親が書くなら「○○様」が一般的です。学校宛てにする場合は「○○小学校 気付 ○○先生」という書き方もあります。ただし、先生の自宅住所は個人情報にあたるので、学校宛てにするのが基本です。詳しくは小学校の先生へ年賀状を出すには?宛名の書き方と子供・親のメッセージ例文をご覧ください。
幼稚園・保育園の先生
園名のあとに、クラス名と先生の名前を書き、敬称は「先生」を付けます。園全体に出すときは「○○幼稚園 御中」または「○○幼稚園 ○○組の皆様」とする書き方もあります。園の先生宛ての宛名の書き方は幼稚園の先生への年賀状・ハガキの宛名の書き方|文面の例文と親が添える一言にまとめています。
習い事の先生・教室
スイミングやピアノなどの習い事は、先生個人に出すのか、教室に出すのかで敬称が変わります。
- 教室の先生個人に出す: 「教室名 ○○先生」
- 教室全体に出す: 「教室名 御中」
先生個人の住所を知らない場合は、教室の住所宛てに「教室名 ○○先生」と書く形にします。教室の方針で年賀状の受け取りを控えている場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
「行」「宛」を消すとき
返信用はがきにあらかじめ印刷されている「行」「宛」は、二重線で消して、個人には「様」、団体には「御中」と書き直します。これは年賀状では少ない場面ですが、習い事や学校の連絡で使うこともあるため、覚えておくと役立ちます。
差出人の書き方
差出人は、はがきの裏面の下に書くのが一般的で、住所と氏名を書きます。子供が出す場合は、本人の名前を大きめに書き、保護者の名前を添えておくと、相手に伝わりやすくなります。
よくある疑問(Q&A)
Q. 先生が結婚して名字が変わったかもしれません。どうすればよいですか?
確実にわからない場合は、旧姓のままで出すより、学校宛てにして「○○先生」と書くか、わかる範囲で確認してから書くのがおすすめです。
Q. 子供の名前に使う漢字がわからないときは?
学校から配られた名簿や、連絡帳などで確認しましょう。確認できないときは、ひらがなで書いても失礼にはなりません。
Q. 敬称の「様」を、名前の下に書き忘れました。
インクが乾いたら、二重線で訂正するよりも、はがきを書き直す方が丁寧です。年賀状は多めに用意しておくと安心です。