
大人の場合、便秘は自分でわかりますが、子供の場合・・・
「そういえば、ここ数日うんち出てないんじゃない?」
と気付き、ハッとすることありませんか?
幼児は便を出すのが上手ではありませんので、少し気張って出ないことが続くと、便を出すことを諦めてしまいます。
それが続くと、どうなるか・・・
たかが便秘と侮るなかれ!
硬い便を出すときに痛い思いをすると、子供は次の排便を我慢するようになり、便がさらに硬くなる悪循環に陥ることがあります。便がたくさん溜まったままだと、薬の効果も上がりにくくなります。
今回はそんな子供の便秘について・・・
息子が重度の便秘になり、小児科を受診した経緯、そしてその後どうなったのか
体験を元に、
- 病院受診の目安
- 便秘の定義
- 重症化した便秘
- 治療法
などをお話ししたいと思います。
子供の便秘で悩まれている方のお力になれれば幸いです。
- 週に3回より少ない、5日以上出ない日が続く、出すときに痛がる・出血するなら便秘と考えられる
- 治療が必要な便秘を「便秘症」、1〜2か月以上続くものを「慢性便秘症」という
- 溜まった便を出してから、生活・食事・薬で再発を防ぐ治療を続ける
- 気になるときは早めに小児科に相談を
息子の便秘体験談
息子は頻繁に便秘になり、ついに一週間出ず。
そして、お腹を触ると固くなっているのがわかりました。
そのため、さすがにこれはおかしいと思い小児科を受診しました。
小児科での診断
レントゲンを撮影して、カチカチの便が栓をしていることがわかりました。
重度の便秘と診断されました。
便の栓を取らないと薬を飲んでも意味がありませんので、摘便(指を肛門に入れて便を掻き出す)を行なってもらい、栓を取り除きました。
その後の便秘の治療
その後は、寝る前に、ラキソベロンという薬を服用しています。
そして、2日便が出なければ、医療用の浣腸を自宅でするように指導されました。
実際に浣腸を行なったのは数回です。
受診から1ヶ月くらい経過した時点では、ラキソベロンという薬のみで、便はほぼ毎日出ていますが、それでも、まだ毎日服用しています。
小児科の先生から「1年くらいの期間でじっくり治していく必要がある」と言われました。
実際、ここまでなるのは、重症化した便秘です。
排便回数チェック表の実際の記録
子供の落書きなどでちょっと見えにくいですが(汗)、下はその時に病院から渡された記録用紙の一部です。

- 便の性状
- 回数
- 出血の有無
- 薬の使用状況
- 排便の回数
を毎日記録します。
最初の方は、薬に加えて浣腸も行なっていました。

2ヶ月経過した頃には、医師の指示で薬の量も少しずつ減り、浣腸をすることはなくなりました。
その後の経過
最初の小児科受診から、半年以上が経過しましたが、今もラキソベロンを内服しています。
医師の指示で薬の量を少しずつ減らし、今ではほぼ毎日便が出ています。
便秘は本当に長期戦です。
もうすぐ1年になります。
息子は3歳になりました。
薬の量はかなり減りましたが、今もラキソベロンが手放せない状態です。
一度、ラキソベロンの後発薬(ジェネリック薬品)を処方されたことがあるのですが、息子の場合は便が硬くなってしまい、再び便秘傾向に・・・。
その後、医師に相談してラキソベロンに戻してもらい、柔らかくなりました。
合う・合わないは子供によって違うので、薬について気になることは医師や薬剤師に相談してみてください。
息子は4歳になりました。(もうすぐ5歳です)
ここ1年〜半年ほどは、ラキソベロンに頼らず、便が出るようになりました( ◠‿◠ )。
相変わらず息子の便には気を遣いますが以前ほどではなくなりました。
もちろん今後も油断はできませんが、やっと少し肩の荷が下りた感じです。
毎日息子の排便の記録をつけていました。(今でもつけています)
ラキソベロンがいらなくなってからは、日にちと回数だけを下のように同じ紙に敷き詰めるようにメモしていました(^◇^;)。

スペースがなくなったので、最近新しい紙にしました。
ちなみに受診したのはこちらの病院です→大阪で小児の便秘外来なら、大阪市立大学附属病院小児外科!(大阪市立大学は2022年に大阪府立大学と統合し、現在は大阪公立大学医学部附属病院です)
(いろいろ調べて便秘外来をやっている「大学病院」を受診したため、最初の診察のときは、数時間待たされました・・・・汗)
では、次に
- どれくらい便が出ないと病院を受診するべきか?
- そもそも便秘はどういう状態なのか?
- 便秘の治療にはどのようなものがあるのか?
など便秘について詳しく見ていきましょう。
何日出ないと病院を受診する?
5日以上出ない日が続く、出すときに痛がって泣く、肛門が切れて血が出る――こんなときは便秘と考えられます(出典: 日本小児栄養消化器肝臓学会・日本小児消化管機能研究会「小児慢性機能性便秘診療ガイドライン作成委員会」『こどもの便秘―正しい知識で正しい治療を―』)。様子が気になるときは早めに小児科に相談しましょう。

そこで浣腸をしてもらって、以後出るようになればいいですが、浣腸でも、硬い栓が取りきれる保証はありません。
便秘症の診断は、便の回数や硬さなどを聞く問診が基本で、必要に応じてレントゲンや超音波検査を行うこともあります(出典は上と同じ)。
レントゲンを撮れば、便秘の状態がある程度わかります。
とくに、カチカチの便は、レントゲンで白く映るので、よく見えるのです。
浣腸してもらって(自分で浣腸して)も、再びすぐに便秘になるようならば、硬い栓が直腸にある可能性があります。
浣腸をしてもらって一時的に便が出ても、根本的な解決にはなっていないかもしれません。
しかし、繰り返す便秘は「便秘症」「慢性便秘症」のこともあるので、親が病気の意識を持って、かかりつけの小児科でよく相談しましょう。
[adsense]
そもそも便秘の定義は?

- 便の回数が、週に3回より少ない
- 5日以上出ない
- 排便時に痛がって泣く
- 排便時、肛門が切れて出血する
こんな場合は便秘です。
また、毎日出ていても小さなコロコロした便や軟らかい便が少しずつ1日に何回も出ている場合は、腸に便が溜まりすぎて漏れ出ていることがあり、便秘の疑いがあります(出典は上と同じ)。
そして、医師による治療を要する便秘を「便秘症」といいます。
さらに、その便秘症が1〜2ヶ月以上続いた場合、「慢性便秘症」といいます。
病気だ病気だと騒ぎ立てる必要は一切ありませんが、「まあ、そのうち出るよ」と楽観的にいるべきでもありません。
便は溜まるとどこにいくの?
食欲も落ちていないし、むしろいつもより食べているかもしれない。
おやつもパクパク食べているが、便は出ない・・・。
そうなると、便はどこにいったの?
なくなった?
腸から吸収された?
食べる割に出ない時には、本当に不思議になりますよね。

便は確実に腸管に溜まっています。
人はモノを食べると、食べたモノは、
食道→胃→小腸→大腸→肛門
へと分解・吸収をしながら進みます。
肛門から出て来ないということは、この途中に、便が溜まっているはずです。
一般的に、便は大腸に溜まります。
大腸は水分を吸収する機能がありますので、便の水分をどんどん吸収していきます。
水分を失った便は体積が小さくなり、より固くなっていきます。
便が出ないと、どんどん便は硬くなっていき、最終的には石のように固くなってしまうのです。
関連記事)
カチカチの便には薬が効きにくい!?病院での治療は?
病院での便秘治療として、便を取り出すことが第一です。
- 綿棒刺激
- 腹部マッサージ
- 薬の服用
- 浣腸
- 摘便
という方法があります。
便秘薬にはさまざまな種類がありますが、便がカチカチに固くなっては、薬も効きにくくなります。
薬が効くのは、あくまで便がまだやわらかいときです。
カチカチの便が直腸(肛門の手前)で、栓をしている状態では、いくら薬を飲んでも効果がないこともあります。
溜まった便は、浣腸や飲み薬で出します。
それでも出ないときは、腸を洗ったり(洗腸)、指で便をくだいて出したり(摘便)することもあります。
摘便は、病院で医師などが行う処置です。
便を出したあとは、生活習慣や排便習慣の見直し、食事、薬を組み合わせて再発を防ぐ「維持治療」を続けます。
適切に治療すれば数日〜2か月で「週に3回以上快適に便が出る」状態になり、それを続けると1〜2年の間に治ることも少なくないとされています(出典は上と同じ)。
参考サイト:小児慢性機能性便秘診療ガイドライン作成委員会『こどもの便秘―正しい知識で正しい治療を―』(日本小児栄養消化器肝臓学会)
よくある疑問(Q&A)
Q. 毎日うんちが出ていれば便秘ではないですか?
A. 毎日出ていても、出すときに痛がって泣く、肛門が切れて血が出るといった場合は便秘と考えられます。小さなコロコロの便が少しずつ何回も出るときも注意が必要です。
Q. 便秘の治療はどれくらいかかりますか?
A. 子供によって違います。適切に治療すれば数日〜2か月で快適に出るようになり、それを続けて1〜2年の間に治ることも少なくないとされていますが、再発しやすいので、薬をやめる時期は医師と相談しましょう。
最後に
便秘はありふれた現象で、つい「そのうち出るだろう」と思いがちです。
よく言われるように予防として、普段から繊維の多い食物を与えることも大事です。
ただ、カチカチの便が栓をしてしまった状態では、
- 繊維の多い食物
- 便秘のお薬
は効かないことがあることを知り、それは「便秘症」という立派な病気ですので、場合によっては病院を受診する必要があることを知っておきましょう。
気になるときは、早めに小児科に相談してくださいね。
by kudi