基礎体温を測りはじめたものの、グラフをどう読めばいいのかわからない、という方は少なくありません。ギザギザしていたり、いつもと違う形に見えたりすると不安になりますね。

この記事では、基礎体温グラフの基本的な見方と、妊娠したときに見られることがあるパターンをまとめました。基礎体温だけで妊娠や病気を判断することはできないため、気になるときは産婦人科に相談しましょう。

この記事でわかること

  • 基礎体温グラフの低温期・高温期(二相)の見方
  • 妊娠したときによく見られるグラフのパターンと、そうとは限らない点
  • 受診を考えたい目安(日本産科婦人科学会の案内より)

基礎体温とは

基礎体温は、朝目覚めて体を動かす前に測る、安静時の体温のことです。毎日続けて記録しグラフにすると、体調やリズムの変化を目で見て確かめられます。日本産科婦人科学会の市民向けページ(不妊症)でも、基礎体温をつけると、排卵しているかどうかおおよその見当がつくと説明されています。

低温期と高温期(二相)の見方

排卵のある周期では、体温が低い時期と高い時期の2つに分かれます。これを二相性と呼びます。

時期 グラフの特徴 見るポイント
低温期 月経のはじまりから、体温が比較的低い 体温が上がりはじめるまでの時期
排卵の頃 低温期から高温期に切り替わるあたり 体温が上がってから、排卵があったと推定される
高温期 低温期より体温が高い状態が続く 次の月経が来る頃に下がるかどうか

日本産科婦人科学会のページでは、月経が規則的な女性は、月経開始日からおよそ2週間後に排卵するとされています。ただし、周期の長さや体温の上がり方には個人差があります。

厚生労働省の資料でも、排卵があった周期では体温が低温相と高温相の二相に分かれ、切り替わった頃に排卵があったと推定できると説明されています。一方で、体温が上がった後にわかる情報であるため、基礎体温だけでは排卵日を前もって予測するのが難しいとされています。

妊娠したときに見られるグラフのパターン

妊娠が成立した周期では、高温期が下がらずに続くことがあります。次の月経予定日を過ぎても高温期が続く場合は、妊娠の可能性もあります。

  • 高温期が、ふだんの周期より長く続いている
  • 月経予定日を過ぎても体温が下がらない

ただし、高温期が続く=妊娠、というわけではありません。ストレスや体調、睡眠の乱れなどでも体温は変動します。妊娠しているかどうかは、妊娠検査薬や産婦人科での診察で確かめましょう。検査薬を使える時期は、着床した時の症状はある?出血・痛み・基礎体温の変化と検査薬を使える時期もご覧ください。

着床の頃の体温変化や出血については着床出血で基礎体温は下がる?生理との違いや量・色を超妊娠初期の体験から解説で紹介しています。ただし、これらは個人の体験や一般的な傾向であり、全員に起こるものではありません。

グラフが乱れるとき

測り方による乱れ

  • 測る時間が毎日ばらばら
  • 起き上がってから測った
  • お酒や睡眠不足、体調不良があった

こうした日の体温は、グラフ上で外れ値のように見えることがあります。1日だけの乱れに一喜一憂せず、全体の流れを見ましょう。

低温期と高温期の差がはっきりしないとき

二相に分かれない周期が続く場合は、排卵がない可能性もあります。日本産科婦人科学会のページでは、排卵がない場合は、1年を待たずに検査や治療を始めたほうがよいと案内されています。グラフがうまく読めないときも、グラフを持って産婦人科で相談すると、診察の助けになります。

受診を考えたい目安

  • 基礎体温が二相に分かれない周期が続く
  • 月経が不規則、または長く来ない
  • 高温期が続いていて月経が来ない(妊娠の確認のため)
  • 強い腹痛や多量の出血があるとき(早めに受診)
  • 妊娠を希望して1年たっても妊娠しない(日本産科婦人科学会の案内)

日本産科婦人科学会のページでは、年齢が上がると男女ともに妊娠しにくくなるため、すぐに治療を始めたほうがよい場合もあるとされています。年齢が気になる方は、1年待たずに相談してみてください。

よくある疑問(Q&A)

Q. 基礎体温はいつ測りますか?

朝、目覚めてすぐ、体を動かす前に測るのが基本です。婦人体温計を使い、できるだけ同じ条件で続けます。細かな測り方は体温計の説明書や医療機関の案内に従ってください。

Q. グラフがギザギザでも大丈夫ですか?

日ごとの揺れはよくあることです。全体として低温期と高温期に分かれているかを見てください。心配なときは、グラフを持って産婦人科に相談しましょう。

Q. 高温期が続いていれば妊娠していますか?

高温期が続く場合は妊娠の可能性がありますが、基礎体温だけでは断定できません。妊娠検査薬や産婦人科の診察で確かめてください。

Q. いつ産婦人科に行けばいいですか?

月経予定日を過ぎても月経が来ない場合や、強い痛み・多量の出血がある場合は早めに受診しましょう。妊娠を希望している場合の目安は、本文の「受診を考えたい目安」をご覧ください。

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※この記事は一般的な情報であり、診断や治療の代わりにはなりません。体調に不安があるときは、産婦人科にご相談ください。