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同居している父と母、そして夫がヘビースモーカーで、たばこの不始末による火事が心配なんです・・・

たばこによる火災の件数は全火災の中でも一番多いんです!
ご家族にたばこを吸う人がいると心配ですね。

 

たばこは毎年火災原因のトップを占め、とりわけ吸い殻の投げ捨てによるものがたばこ火災の半分以上を占めているんです。

火災原因は数あれど、たばこによる火災というのはちょっとした油断で起こってしまうんです。
今回はそんな火災原因トップのたばこについてのお話しです。

詳しい内容はコチラ!

  • たばこによる火事の件数
  • たばこの火種はどれぐらいの時間で火事になる?
  • たばこの安全な始末の仕方
  • たばこ火災防止のポイントは?

以上です。

たばこによる火事の原因や発火の仕組みについて知ることで、火災を防ぐことができます。
たばこ火災を防ぐためのポイントについてもまとめました!

喫煙者の方はもちろん、ヘビースモーカーの家族をもつみなさん、これを読んでたばこ火災を防いで大切な家族を守りましょう〜。

それでははじめます!


たばこによる火事の件数はどれくらい?

うちの家族にも喫煙者がいるので詳しく知りたいです。
ちょっとしたきっかけで火事になるんですよ。
次のデータをご覧ください。

消防庁のデータの上位5位までを挙げてみました。

火災の原因 件数 割合(%)
1位 たばこ 4,048件 11.8%
2位 放火 3,437件 10.0%
3位 放火の疑い 3,059件 8.9%
4位 たき火 3,040件 8.9%
5位 コンロ 3,027件 8.8%

全火災件数34,248件の中で、タバコによる原因の火災は4048件と全体の11.8%にもなります。

tabako

上の表からも分かるように、タバコは火災原因のトップに位置しており、最も注意する必要がある引火物の1つです。
まずは、防火管理者講習テキストに載っているたばこ火災の事例をいくつか紹介します。

居住者がたばこの吸いさしを机の上の灰皿に置いたまま部屋を出たあと吸い殻が落下し、散乱していたティッシュペーパーに着火し発火しました。
子供がいたりすると紙を散らかしてしまうことがあるから気を付けなければなりませんね・・・
居住者の男性がくわえ煙草の火種が布団に落下したのに気が付かず、そのまま押し入れに収納し、3時間後に火災となりました。
カラオケ館の従業員が、カラオケボックスを清掃した際、タバコの吸い殻と可燃ごみを一緒にしてポリエチレン製のごみ袋に入れて捨てたため、時間の経過によりゴミにたばこの火が燃え移り、火災となりました。

 

怖いわね・・・

このようにちょっとしたきっかけで火災につながるのがたばこです。

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たばこの火種はどれくらいの時間で火事になる?

たばこの火種はどれぐらいの時間で火事になりますか?
事例からもわかるようにすぐに発火するわけではありません。
以下で説明していきますね。

たばこ

たばこ火災の大きな特徴は、炎が出ない無煙燃焼から始まるということです。
さきほどの事例では、火種がついた布団を押し入れに収納してしまってから3時間後に火災が発生しています。

さきほどの防火管理者講習テキストの事例で1時間後の発火、3時間後の発火の事例が多く、たばこ火災は早期発見も重要であることがわかります。

また、タバコの熱でガラスの灰皿が割れる動画がありますのでご覧ください。

ガラスなら燃えないし安全だと思ってしまいがちですが、熱で割れて中の火種が近くに置いてある紙類やカーテンなど、燃えやすいものに引火することも考えられます。

ご家族に喫煙者がいて、なかなかタバコの危険性を理解してもらえない場合は、この動画を見てもらうといいかもしれませんね。

知らないと危険すぎる!たばこの安全な始末の仕方

たばこの安全な始末の仕方を教えてください。
確実に始末するために、次のことに注意しましょう。

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  • 完全消火させるなら火のついた部分を水に浸ける
  • 水がないならたばこを灰皿に垂直に立てて消す
  • 吸い殻は不燃性の容器に入れて捨てる

何よりも完全に消火させることが最も重要です。

水に浸けるのが最も有効な消火方法になります。
もし水が無いなら、たばこを灰皿に垂直に立てて火を消しましょう。
これで酸素が無くなり、確実に消火できます。

またさきほどの事例の中で、ポリエチレンの袋に入れたら引火した事例がありました。
たばこを捨てる時はそのような袋を避け、不燃性の容器に入れ、可燃性のものと一緒にしないことも重要です。

たばこ火災防止のポイントは?

たばこ火災防止のポイントはありますか?
このようなポイントがあります。
  • 火災報知器の設置
  • 吸い殻をためない
  • 寝タバコ
  • 外出時のポイ捨て

住宅用火災警報器の設置

これは最も基本的なことです。
火災警報器は、本格的な火災になる前に警報が鳴るのでぜひ設置しましょう。

吸殻をためない!

吸い殻を溜めておくと消しきれなかった煙草の火種が燃え移り、火災になることがあります。灰皿には水を入れて使用しましょう。

寝たばこは絶対NG

防火管理講習テキストの事例でも寝タバコが原因の火災が多く、

  • 寝タバコをしながら眠ってしまった
  • 泥酔していたので消すのを忘れて寝てしまった

などの原因で火災になっています。

外出時のポイ捨てに注意!

街中には新聞などの可燃性のゴミが散乱していることがあり、ポイ捨てをするとそのゴミに引火して火災になることがあります。

また山火事の原因の一つがたばこです。
山火事では1日経ってから発火することもあるので注意しましょう。

またくわえ煙草歩き煙草も火災の原因になっています。

喫煙のルールを決める

煙草を吸う家族と喫煙に関するルールを決めておくと安心ですね。

  • 決まった場所で喫煙する
  • 一本吸ったら容器に溜めた水の中に捨てて確実に消火する
  • 寝タバコは絶対しない
  • 歩きタバコ・ポイ捨てはしない

ご主人や奥さんには言いやすいかもしれませんが、義父母さんにお願いするのは大変かもしれません。
でも大事な家族の命を守るためだということを上手に伝えてルールを守っていただきましょう。

まとめ

今回のお話しをまとめます。

たばこ火災の実際

  • たばこは年間4048件で全火災の11.8 %にも上る
  • たばこはすぐに火災にならず、だいたい1時間後、3時間後ぐらいから火災になりやすい

たばこ火災を防ぐには

  • タバコは水を使って完全に消火することが肝要
  • タバコを捨てる時は不燃性の容器に入れ、可燃性のものと一緒にしない
  • 火災防止には吸い殻を溜めない、歩きたばこやくわえ煙草をしない、寝煙草をしないなどが重要

いかがでしたか?今回はタバコ火災についてのお話しでした。

煙草のように一見消えたかどうかわかりにくいものは特に注意しなければなりません。

家族に喫煙者がおられる方も、家族のタバコの始末の仕方や寝煙草などには注意しておきましょう。
喫煙者の方は、特に肝に銘じておいてくださいね。

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