ずっと牡蠣の食中毒だと思っていたら実は牡蠣アレルギーだった!なんてことあるかもしれません。実は牡蠣にはアレルギーがあるのです。食中毒と症状がよく似ているため気が付かずにいる方も結構多いかもしれません。ここでは、そんな牡蠣アレルギーの

  • 症状と対処法
  • 原因と食中毒の違い
  • 予防方法

などについてお話していきたいと思います。


牡蠣アレルギーの症状と対処法

牡蠣アレルギーってそもそもいったいどういうものなの?

牡蠣アレルギーとはその名のとおり牡蠣を摂取することによって起きるアレルギー反応のことです。牡蠣そのものだけではなく、牡蠣の入った食品・オイスターソース・カキなべの汁など牡蠣に関連するものすべてでおこりうるアレルギーです。

症状としては、じんましん・発疹・呼吸器障害・のどや口のかゆみ・嘔吐・下痢などがあげられます。牡蠣の食中毒とよく似た症状が出るので気が付かない人もいるほどです。しかし、牡蠣アレルギーは命にかかわるアナフィラキシーショックを起こす可能性もあり注意が必要です。

じんましん・発疹

牡蠣アレルギーの方の大体80%の方がこの症状を引き起こします。食べてから短時間で発症することが多くかゆみを伴う湿疹がぶつぶつとでき始めます。

症状が重くなるとその湿疹は全身に広がりかゆみもとても強くなります。大方の方は2~3時間程度でその症状はきれいに元通りにおさまるようです。

対処法としては強いかゆみを伴うためよく冷やすことをしましょう。幹部を冷やすことで強いかゆみもおさまる傾向にあります。

呼吸器の症状

皮膚症状次に多いのが呼吸器の症状です。咳やくしゃみ・ゼーゼーするなどの呼吸困難などの症状があらわれます。ちょっといつもと違う感じの咳や呼吸が苦しいなどの症状が出た場合ご注意ください。

対処法としては強い圧迫するような衣服を着ている場合ゆるやかなものに着替えるかベルトなどの圧迫するものは外しましょう。できるだけ体を楽にしてあげましょう。

喉や口のかゆみ

唇やまぶたが腫れるなど見た目にわかりやすい症状と、のどの粘膜が腫れて声がかすれたり・息がしにくくなったりという二つの症状が出ることがあります。

のどの粘膜が腫れてしまい呼吸がしづらいほどの苦しさを覚えたら至急救急車を呼ぶようにして下さい。呼吸ができなくなる可能性があるため十分に注意が必要です。

救急車

 

下痢・嘔吐

牡蠣の食中毒と同じ症状で下痢や嘔吐の症状が出ることがあります。食べた直後に嘔吐感が出た場合アレルギー物質を体の外に追い出そうとする体からのサインなので我慢をせず出してしまったほうが良いでしょう。

対処法としては、下痢や嘔吐での脱水症状に気を付けるようにしましょう。スポーツドリンクや経口補水液などを飲んで十分に水分を取るように心がけてください。でも、嘔吐直後は水分補給よりも胃腸を休めるようにしてあげてください。

ゆっくりと体を休め嘔吐感がおさまったらスポーツドリンクや経口補水液などで水分を少しづつとるようにしてください。休む時には仰向けよりも横向きに寝ることをおすすめします。仰向けの場合もしも寝ているときに嘔吐があった場合窒息の可能性があるからです。十分ご注意ください。

アレルギーでも下痢や嘔吐の症状が出るのですね。食中毒との見分け方が難しいですね。
牡蠣を食べて毎回下痢や嘔吐を起こすようであればアレルギーを疑いましょう。

アナフィラキシーショック

呼吸困難や意識障害・血圧低下などの症状を起こすことを言います。原因はすでにできている抗体が過剰に反応することによって起こります。命の危険のあるこわい症状です。

牡蠣にアレルギーがあるとわかったら十分な注意が必要です。頻脈・意識障害・呼吸困難・血圧低下などの症状が出た場合は躊躇せず救急車を呼ぶ対応をしてください。

病院

 

牡蠣アレルギーの原因は?食中毒との違いは?

牡蠣アレルギーって、珍しいですが原因って何ですか?
アレルギーの原因といえばたんぱく質ですが、牡蠣にもアレルギーを起こしやすいたんぱく質が入っているんです。ご説明しますね。

牡蠣アレルギーの原因は?

食中毒の主な原因はノロウイルスによるものや細菌(腸炎ビブリオ)によるものがほとんどです。これは牡蠣を十分に加熱処理すれば菌が死滅するため予防することができますが、アレルギーの場合はそうはいきません。

いくら加熱処理をした牡蠣を食べてもアレルギー反応が出てしまうのです。牡蠣アレルギーの原因物質はトロポミオシンが原因とされています。

トロポミオシンは人の中にも存在する筋肉に含まれるたんぱく質ですが牡蠣に含まれるトロポミオシンはアレルギーを引き起こしやすいものになるようです。

食中毒との違いは?

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牡蠣アレルギーの症状と食中毒の症状は似ているところもあり、判断が難しいです。その違いって何ですか?
確かに似た症状があるので難しいですね。アレルギーと食中毒の違いについてご説明しますね。

牡蠣を食べて毎回食中毒症状が出ると思っているあなた!もしかしたら牡蠣アレルギーの可能性があります。食中毒の場合潜伏期間というものがありますが牡蠣アレルギーの場合はそれがありません。

加熱したかしないかの有無にかかわらず症状が1時間から2時間程度ででてきます。牡蠣食中毒との大きな違いはじんましんや発疹が出るということです。

もし下痢や嘔吐の症状のほかにこの症状が出たのなら牡蠣アレルギーを疑ってください。牡蠣アレルギーはアナフィラキシーショックを起こす可能性があるためご心配な方は一度専門医に診てもらうことをおすすめします。

予防するにはどうしたらいいの??

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牡蠣アレルギーの予防方法は?

牡蠣アレルギーの予防にはもう食べない!ことしかありません。牡蠣そのものだけではなく牡蠣が入っていると思われる食品すべてを除去するしかありません。なので必ず成分表を確認するようにしましょう。

牡蠣エキスの入った食品って結構多いのですよ。牡蠣鍋にオイスターソースおいしいですがどちらも牡蠣のエキスが含まれるものです。絶対に口にしてはいけません。

最近では減感作療法と言って、医師の指導を受けてアレルギーの原因であるアレルゲンを少しづつ体に取り入れて、徐々に濃度を濃くしていき最終的にはアレルギーをなくすという療法もありますが必ずしもうまくいくとは限らないということとかなりの時間を要するということを念頭に入れておいてください。

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まとめ

  • 牡蠣アレルギーの症状はじんましん・発疹などの皮膚症状に呼吸器障害・のどや口のかゆみ・下痢・嘔吐など
  • 牡蠣食中毒の症状に似ているので注意が必要
  • 牡蠣アレルギーでは命の危険にかかわるアナフィラキシーショックを起こす可能性がある
  • 牡蠣アレルギーと分かったら牡蠣そのものだけではなく牡蠣の入った食品は口にしないこと
  • 成分表を必ずチェックし牡蠣が含まれていないか要確認

おいしい牡蠣が食べられないことは本当に残念なことですが命に代えることはできません。牡蠣アレルギーと分かったら牡蠣食品は絶対に取らないようにしましょう。牡蠣の旬の季節にはお付き合いでの飲み会やお食事会などの機会も多くなります。

その時に困らないように事前に自分が牡蠣アレルギーであることは周囲の人たちに伝えておくことをおすすめします。牡蠣料理にどこで出会うかわかりません。外食には要注意をしてください。

 

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