赤ちゃんの血液型は変わる、と聞いたことはありませんか?

それはどういうことなのでしょう?もしそうなら、いつになったら赤ちゃんの血液型ははっきりするのでしょうか?

赤ちゃんの血液型を調べるタイミングについて調べてみました。気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。


赤ちゃんの血液型を知りたい!いつ調べればいい?

最近の産婦人科では、新生児の血液型を調べることが少なくなってきています。それは、新生児の血液型は検査しても正しい結果が得られないから。

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一般的なABO血液型の検査では、赤血球のA型抗原とB型抗原、血漿の抗A抗体、抗B型抗体の有無について調べますが、新生児は血漿の抗A抗体、抗B型抗体がまだ作られていないので、検査をしても正しい結果が出ないのです。

また母親の抗体が赤ちゃんの体の中に残っているので、それが影響してしまうことも。母親の血液型が出る、と言われるのはこのためです。

この血液内の抗体がしっかりしてくるのは、3歳ごろから。3、4歳になってから血液型を調べると正しい血液型を知ることができます。

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赤ちゃんの血液型の調べ方とは?費用は?

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赤ちゃんの血液型は、試薬の上に血液を加えることでわかります。

血液型を知りたい場合、病院で調べてもらうことになりますが、調べることは病気とは関係がないので自費診療になり保険は適用されません。1000円~3000円程度の費用が必要になります。

検査はかかりつけの小児科や内科などで受けることができますが、血液型だけわざわざ調べに行くのも大変なので、アレルギー検査など採血された時についでに「血液型を知りたい」と頼むのがおすすめです。この際も血液型の検査は自費扱いになるので注意しましょう。

赤ちゃんの血液型、生後すぐに調べた場合、変わることもあるの?

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赤ちゃんの血液型は、血液型を決める抗体がはっきり出ないこともあり、生まれてすぐに調べた血液型があとから変わることもあります。

よくあるのが、本当はA型・B型なのにO型と判定される、AB型なのにA型またはB型と判定される、などです。

まれに変異型の血液を持つ人は、本当はA型やB型であっても、一般的な試験薬では反応せずO型と判定されることもあります。

最後に

血液型を知らないと、輸血の際に困るんじゃないかな?

と思うかもしれませんが、輸血が必要な場面ではその場できちんと血液検査をしてくれるので、大丈夫。むしろこのような場面での血液型の自己申告は医療事故につながるため、あまり信用されないようです。

だから血液型はわからなくても問題ないのです。欧米では子供の血液型を調べていないので、自分の血液型を知らない人も多くいますが、ほとんどの人が問題なく過ごしているんですよ。

もし知りたい場合は、正しい結果が得られる3歳を過ぎてから、検査を受けるようにしましょう。

by 武藤はづき

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