風邪をひくたび中耳炎になってしまったり、いつまでたっても耳鼻科通いが終わらなかったり。
そもそも耳鼻科か小児科かで迷ってしまう。

子供がよくなる中耳炎
よくなるだけに、疑問や不安も多いはず。
今回は、そんな子供の中耳炎、症状などについてお話します。


子供の発熱、中耳炎を疑ってもいい症状とは?

中耳炎の初期サインは、
発熱、耳痛、耳だれ、耳閉感(ボーンとして聞こえづらい)
などがあげられます。

お話のできる子は「痛い」と口に出して言えますが、まだお話のできない子のサインとしては、
しきりに耳に手をやる、泣いて寝ない、首を振る、食欲不振、とりあえずずっと不機嫌
などです。

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耳痛を訴えた時の応急処置としては、寝かせず座らせるか立たせてください
鼻の通りがよくなって、痛みが和らぎます。

中耳炎にはどんな種類がある?

中耳炎とは、風邪をきっかけに鼓膜の奥に菌が入り、膿が溜まる状態のことを言います

耳と鼻は、耳管(じかん)という管でつながっています。
風邪がきっかけで増えた菌が、耳管を通して耳へ侵入し中耳炎を引き起こすのです。
ですので、プールやお風呂の水、外からの傷は関係がありません

では中耳炎にはどんな種類のものがあるのでしょう。
中耳炎は、治る過程で3つの種類に分けられます。

CAUTION

1. 急性中耳炎
→痛みや腫れの強い、始めの1週間。

2. 慢性中耳炎

→急性中耳炎が3ヶ月以上続いて治らない。痛みはほとんどなく、難聴や耳漏が主な症状。

3. 滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

→ピークを過ぎ、膿が抜けてきて治っていく時期。子供の80%がこれで、自覚症状を訴えない場合が多い。

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中耳炎かも!小児科?耳鼻科?どっちに行く?

中耳炎の原因となる細菌の80%が、肺炎球菌とインフルエンザ菌だと言われています。
ですので、中耳炎を疑った時は、小児科に連れて行くのがいいでしょう。
耳だけではなく、総合的に診断してもらえます。

我が家の娘も2歳半の時に中耳炎になりました。
起きた時はとても元気だったのに、外出先で急に耳を痛がり、泣き止みませんでした。
熱はありませんでしたが、小児科に連れて行ったところ、軽い中耳炎との診断。
吸引をし、痛み止めを出してもらいました。

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小児科でも耳鼻科でも実際はどちらでも問題ありませんが、確実に中耳炎と診断できない場合、他にも症状がある場合は、小児科に連れて行くのがいいと思います。

小児専門であれば、耳の中を覗くカメラも常備してありますし、風邪の治療もしてもらえます。

中耳炎の治療方法は?

基本は薬物治療です。

痛み止めで痛みをやわらげ、鼻水を吸引します。
耳だれは、耳の外に出てきた物だけをふき取り、穴の中までは触らないでください。
腫れの強い時のみ、抗生剤を処方されますが、ほとんどの場合は、抗生剤を飲まなくても治ります

重症の場合、鼓膜切開などの手術治療を行うこともあります。
鼓膜は再生するので、耳が聞こえなくなる心配はありません。

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中耳炎は痛みが取れても治っているわけではないのです。
膿が完全に抜けるのは、早くても1ヶ月、量が多いと2~3ヶ月かかってしまいます。
途中で治療を中断すると、残った膿が中耳炎の再発原因に繋がるので、根気よく治療に通わなくてはなりません。

3の続きですが、治療には、
急性中耳炎→小児科
滲出性中耳炎→耳鼻科
と使い分けてもいいかもしれません。

治療の長引く滲出性中耳炎は、とくに症状がないので、小児科に連れて行って他の病気をもらうより、耳鼻科の方が安心です。

鼻の弱い娘は、いつもこのやり方で病院に通っています。

最後に

よくかかりやすいだけに、様々な疑問、質問がある中耳炎。
今回は、大まかな説明ではありましたが、大体わかっていただけたのではないでしょうか。
正しい対処の仕方を覚え、いざという時に役立ててください。

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